自生している天然の食材は、栽培されているものに比べて大きさがあり味わいも濃厚ですよね。
その中でも特にきのこ狩りはとても人気があり、毒キノコとの見分け方や野生でしか成育していない「マツタケ」などの高級食材もあり、見つけた時の喜びと食べた時の嬉しさは堪らないですよね。
- 天然もののヒラタケを採ってみよう!
- ヒラタケの種類をご紹介
- ヒラタケに良く似た毒キノコにご注意!食べてしまった場合はどうなる?
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目次
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天然ヒラタケを採ってみよう
ひらたけは野生している天然物と栽培されているものでは、大きさも形も異なります。主に晩秋から寒さが残る春頃までに採取できるものを指し、低温に強く雪の積もった枯れ幹にも群生するほどです。
形や色身が多種なため、素人が見分けるのは難しいです。
食べ方・レシピ
天然のきのこの場合は汚れをしっかり落とす必要があります。目で確認できる汚れを取り除いたあと、塩水を張ったボウルに数時間浸すようにしましょう。
- ひらたけは、石づき部分を切り落した後は適当な大きさに手で裂くだけで調理できます!
- 大きめに裂く事で食感が残り美味しいです。
- 炒める際は強火で調理すると水分が飛んで美味しくなります。
保存方法
特にひらたけは日持ちしないので、使い切れない場合などは下処理後に冷凍保存すると3週間~1ヶ月程度保存することが可能ですよ。
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ヒラタケの種類
別名・四季きのことも呼ばれるヒラタケには、実はいくつかの種類があります。代表的な3種をこちらではご紹介します。
ヒラタケ
ヒラタケは晩秋から寒さが残る春頃まで採取できるものを指します。低温に非常に強く、菌糸は氷点下20度でも耐えられることなどから「寒たけ」などとも呼ばれます。
肉厚で灰黒色・茶褐色・灰白色などがあり、一箇所に群生することが多いです。
ウスヒラタケ
春頃~秋頃まで採取できるウスヒラタケはヒラタケの近縁種ですが、ヒラタケに比べて小さく肉薄・色身が白に近い淡黄色をしています。ヒラタケに比べて見つけやすいため一般的にきのこ狩りで採取されているものは、このウスヒラタケの場合が多いとも言われています。
白ヒラタケ
ヒラタケの純白種・白ヒラタケは、栽培されているものが多いです。一般市場にも流通していないため希少なきのこの1つです。小さく・肉薄で、クリーミーな味わいが特徴的です。
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ヒラタケに類似した毒性のあるキノコ
(画像引用:東京都福祉保健局)
ここからは、ヒラタケに間違われやすい代表的な毒キノコ2種をご紹介していきます。採取歴が10年以上のベテランの方でも、食中毒になるケースや死亡するケースがあります。判断し難い時は、絶対に食べないようにしましょう。
ツキヨタケの特徴・見分け方
主にブナ・カエデ科の倒木や枯れ木に重なり合うように発生しています。傘の大きさは直径10cm~25cm程で暗褐色・暗紫色をしています。ひだに弱い発光性があるので、闇の中でうっすらと緑色に光っていることがあります。
スギヒラタケの特徴・見分け方
主に針葉樹・スギの倒木や切り株・枯れ木などにやや上向きに発生しています。傘の大きさは直径1~6cm程で美しい白色・淡黄色をしています。かつてはスギヒラタケは食用できると考えられていたため、資料によっては食用可能とされている場合もあり注意が必要です。
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ツキヨタケの毒性は?症状・死亡例
(画像引用:wikipedia)
ここからは、ツキヨタケの毒性について詳しく見ていきます。日本では古くから毒キノコとして認知されており、「今昔物語集」にも毒殺未遂事件に使用された程です。
毒抜きすれば食べれる?おいしい?
日本におけるきのこ中毒の約8割を占めるともされるツキヨタケの毒成分・イルジン類は水溶性なため、塩漬けと水さらしを複数回丁寧に繰り返すことで完全にではありませんが毒素を減少させることが可能だそうです。
実際に食べた方は、食感がかなり良くさわやかな香り・きのこの旨みが少し感じられたそうで食中毒には至らなかったそうです。
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スギヒラタケの毒性は?
(画像引用:農林水産省)
ここからは、スギヒラタケの毒性について詳しく見ていきます。かつては食用されていましたが、2004年頃からきのこ中毒が原因と考えられる病気が多数報告されるようになり現在は猛毒キノコ認定されています。
食べてみた人はどうなる?
2004年に初めてスギヒラタケを食べたことが起因と疑われる急性脳症を発症することがわかりました。急性脳症は死亡・後遺症が残ることのある病気で、スギヒラタケの摂取歴や摂取量に関わらず発症していることもわかっています。
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まとめ
この記事をまとめると
- 天然のヒラタケは素人では判断し難い!採取したヒラタケを食べる際は、塩水に晒して下処理を行う。
- ヒラタケと呼ばれているものには、ウスヒラタケという近縁種も含まれていることが多い。
- ヒラタケに類似する毒キノコ・ツキヨタケは縦に裂くと、傘と柄の部分に濃い紫褐色・暗褐色のシミがある。
- ヒラタケに類似する毒キノコ・スギヒラタケはやや上向きに発生し、短いですが”柄”がある事で判断される。
- スギヒラタケはかつて食用されていたが、急性脳症を発症し後遺症が残ったり死亡するケースがある。
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