大根は常温で販売されている野菜ですが、家庭ではどのように保存するのが良いのでしょうか?常温・冷蔵・冷凍それぞれの日持ちについて着目しました。今回は、
- 大根の日持ち
- 大根の栄養と効果・効能
- 大根は腐るとどうなる?
- 大根の保存方法
この3つのテーマについてご紹介いたします。
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目次
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大根とは?
分類 | アブラナ科ダイコン属 |
原産地 | 地中海地方・中東 |
由来 | ギリシャ語のRaphanusから |
英語でいうと | radish |
別名 | スズシロ |
大根はアブラナ科ダイコン属の野菜です。紀元前2200年の古代エジプトで今のハツカダイコンに近いものが栽培されていたのが最古の記録とされており、日本には弥生時代に伝わってきたといわれています。
一般的に市場に出ているものは「青首大根」という種類で、大根全体の9割以上を占めています。一年を通して流通しています。
大根は先端になるほど辛みがあるのが特徴です。加熱すると辛みは弱くなりますが、大根おろしや大根サラダなど生で食べる場合、先端を使うと辛すぎる場合があるので、中間部や上部を使うのがオススメです。
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大根の栄養と効果
栄養
大根は茎や葉っぱまで食べられる根菜で、葉にはβカロテンが豊富に含まれています。全体の97%が水分でできている大根ですが、カルシウムの含有量が多く、野菜の中でも上位となっています。
他に、葉酸・ビタミンE・鉄分や、辛味成分のイソチアシアネートなどがあります。イソチアシアネートの含有量は根の先端に近いほど多いため、大根の先端は辛味が強いのです。
- イソチオシアネート:イソチオシアネートは、強い解毒作用を持ち、特に発がん物質を無毒化する働きが注目されている栄養素です。加えて、免疫力を向上させがん細胞の増殖を抑制する働きも持っています。アブラナ科の植物に含まれている健康成分です。
- 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
- ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
- β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
- 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
効果・効能
大根が持つ消化酵素ジアスターゼは、食べ物の消化を助け、腸内の環境を良くする働きがあります。胃酸を中和する働きもあるため、胸焼け・げっぷにも効果的です。また、解毒作用も強いため、お刺身と一緒に食べると食中毒を予防する効果もあります。
- 胃や腸内環境を良くする
- ダイエット効果
- 美肌効果
- 便秘解消
- ガン予防
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大根の日持ち
大根の日持ち日数の目安は、常温・冷蔵・冷凍それぞれ下記の日数となっています。
- 常温保存…約3日
- 冷蔵保存…根っこ:約2週間 / 葉:2〜3日
- 冷凍保存…約1ヶ月
大根は冷蔵保存が基本の野菜で、常温だとぶよぶよ柔らかくなりやすいです。根っこよりも葉が先に傷むので、葉は3日を目安に消費しましょう。
大根は腐るとどうなる?
大根は腐るとどうなるのでしょうか?腐った大根の特徴・まだ食べられる大根の特徴を、それぞれ確認してみましょう。
- 茶色・黒・青色・透明に変色する
- カビが生えている
- ぶよぶよに柔らかくなる
- 中心部がスカスカになっている
大根は腐るといくつかの色に変色します。それぞれに異なる原因があるので詳しく見てみましょう。
大根の変色原因
- 青色になると…青あざ症、ホウ素不足の状態
- 黒色になると…糸状菌というカビの一種
- 茶色になると…酸化・鮮度が落ちた状態
- 透明になると…保存時の温度
このような原因があります。それ以外にも、大根の中の水分が抜けてぶよぶよになったり、切ってみたら中心部がスカスカになって「す」ができていることもあります。
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まだ食べられる大根の見分け方
大根が腐っているのかどうなのか、わかりにくい大根を見分けるポイントを見てみましょう。
❶ 皮が少し柔らかくなっている
❷ 萎みかかっている
こんな大根になっていたら要注意です。大根は水分が抜けることで柔らかくなったり、萎んでいることがありますが、他に問題がなければまだ食べられる場合もあります。よく見極めてみましょう◎
大根が腐る原因
大根が腐りやすくなる原因を3つ見てみましょう。
❶ 乾燥した場所で保存している
❷ 暖かい場所で保存している
❸ 何にも包まず保存している
大根以外の野菜でも言えることですが、暖かい場所で保存すると早くに傷んでしまいます。そして乾燥することによって大根の水分が抜けて傷んでしまうので、何かに包まず保存したり、乾燥した場所で保存することも腐敗の原因です。
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大根の保存方法
大根の常温保存・冷蔵保存・冷凍保存それぞれの方法は下記になります。
常温保存
常温での保存期間の目安は3日程度です。大根をまるごと新聞紙で包んで、冷暗所で立てて保存します。適切な保存方法で保管していても、日が経つにつれて大根のみずみずしさはなくなっていきます。
夏場の暑い時期や、冬でも暖房などで室温が上がっている場合は、なるべく早く冷蔵か冷凍保存に切り替えましょう。
冷蔵保存
冷蔵庫での保管期間は大根の根は2週間、葉は2~3日が目安です。葉に水分や栄養分が取られてしまうので、葉つき大根の場合は切り離しましょう。
- 丸ごと保存…新聞紙で包みます。立てて保存するのが望ましいですが、難しい場合は寝かせて保存してください
- 切って保存…ラップでひとつずつ、全体をぴったり包んで立てて保存します。葉は加熱するか塩もみをしてから保存しましょう
冷凍保存
冷凍庫での保存期間は1か月程度が目安です。葉を加熱または塩もみしたものも冷凍で1ヶ月保存できます。大根の冷凍保存の方法には2通りあります。用途に合わせて使い分けてください。
- 固めにゆでて冷凍
薄めのいちょう切りにして固めにゆで、保存袋に入れて冷凍します。凍ったまま煮物や汁物に使えて便利です。 - すりおろして冷凍
大根おろしにして軽く水気をきり、保存袋に入れて平らにして冷凍します。
解凍する場合は、前日に冷蔵庫に移して自然解凍します。急ぐときは流水につけて解凍、または電子レンジ解凍も可能です。
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まとめ
この記事をまとめると
- 大根の日持ち日数は、常温:約3日
- 冷蔵:根っこ:約2週間 / 葉:2〜3日
- 冷凍:約1ヶ月
- 大根は冷蔵保存が基本!乾燥に注意して保存を
大根は冷凍保存しても味噌汁などの汁物に使うと美味しく食べることができるので、2週間以上保存したい場合は冷凍してみてくださいね♩
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