ひまわりの種の黒とストライプ柄での違いは?毒性があるって本当?

夏といえば太陽に向かって大きな花を咲かせるひまわりです。花が咲いた後で種を収穫したときに黒い種とストライプ柄があることを不思議に思ったことはありませんか?

ひまわりの種は日本ではあまり食用として馴染みはないですが、世界中では広く食べられています。しかし、毒性があると聞いたことがある人もいるでしょう。そこで今回は

  • ひまわりの種の色が違う理由
  • ひまわりの種に有毒性はある?
  • ひまわりの種の栄養素
についてご紹介いたします。

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ひまわりの種の色が違うけどなぜ?

ひまわりの種といえば白黒のストライプのものを思い浮かべる人が多いと思いますが、黒い種もあります。白黒の種を植えたのに、できた種は黒くておどろくいた経験がある人もいるでしょう。

白黒のストライプの種と黒い種には、少しだけ違いがあります。

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白黒のストライプ

観賞用や食用のひまわりの種は白黒のストライプのものです。そのため、ひまわりの種といえばこの模様を目にすることが多く、黒い種ができたときにビックリしてしまいます。

黒いひまわりの種は、皮に発芽阻害物質が含まれています。地面に落ちても阻害物質が効かなくなるまで時間がかかるためなかなか発芽しません。

自然に自生している場合には、この発芽時期がズレることは有利に働きます。でも、栽培用としてはなかなか発芽しなかったり、発芽時期が他に植えたひまわりと異なるのは敬遠されるので黒い種は栽培用には不向きとされています。

黒い皮には油分が多く含まれるので油糧用として使われることが多いようです。

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ひまわりの種に毒性は?

『ひまわりの種には毒がある』と聞いたことがある人もいるでしょう。でもひまわりの種はハムスターやリスが食べていますよね。

ひまわりの種自体に毒性はありませんが、食べるときには注意が必要です。

致死量はある?

ひまわりの種自体に毒性はありません。でも、ひまわりには観賞用と食用があり、観賞用のものは食べることを想定していないので農薬をたくさん使っている可能性があります。

その種を食べることで農薬を体に入れてしまうことになり、それが危険なのです。ひまわりの種を食べるときには、必ず食用のひまわりの種であることを確認してください。

食用のひまわりの種でも注意したいポイントがあります。それはカビ食べ過ぎです。

ひまわりの種は発ガン性があるとされているカビ毒のアフラトキシンに汚染されやすいようです。カビが生えていたり、カビのにおいがするものは食べてはいけません。

食べ過ぎも禁物です。油分を多く含むので胃がムカムカしたり、嘔吐、下痢などの症状が現れることがあります。

食べ方は?

ひまわりの種は天日干しにして乾燥させればそのまま食べられます。ただ黒白のストライプの部分は殻なので、剥いて中身を食べます。

市販のものは殻付きと剥き身があります。剥き身のものはそのまま食べられるので便利です。

そのまま食べるだけでなく、殻を剥いて炒めるとアーモンドのように香ばしくなるのでサラダやヨーグルト、シリアルにトッピングして食べてもおいしいですし、クッキーやパウンドケーキ、パンなど焼き菓子の材料に使うのもおすすめです。

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ひまわりの種の栄養素

ひまわりの種は栄養価が高いです。小さな種の中にはたくさんの栄養が含まれています。

栄養

ひまわりの種可食部100g当たりの栄養素です。

エネルギー タンパク質 食物繊維 炭水化物 灰分
587kcal 20.1g 6.9g 17.2g 3.8g
脂肪酸のトリアシルグリセロール当量 脂質 ナトリウム
49.0g 56.3g 250mg
カリウム マグネシウム カルシウム リン
750mg 81mg 390mg 830mg 3.6mg
亜鉛 マンガン セレン モリブデン
5.0mg 1.81mg 2.33mg 95μg 28μg
ビタミンE ビタミンB1 ナイアシン 葉酸 パントテン酸 ビオチン
14mg 1.72mg 6.7mg 280μg 1.66mg 80.0μg

参考: 日本食品標準成分表2020年版(八訂)

効能

ひまわりの種は、『スーパーフード』と呼ばれるほど栄養価が高い食品です。

タンパク質、食物繊維、カルシウム、鉄分、亜鉛、ビタミンE、ビタミンB1、葉酸などさまざまな栄養素が含まれています。

脂質も多く含むのでカロリーが高いため、食べ過ぎには注意が必要です。1日の摂取目安量はスプーン1杯程度(約10g)です。

脂肪酸

ひまわりの種にはリノール酸という必須脂肪酸が含まれています。血中のコレステロール値や中性脂肪を下げる作用があると言われていて、生活習慣病の予防に効果的とされています。

ビタミンE

ビタミンEには強い抗酸化作用があり、老化の原因になる活性酸素を除去する働きがあるとされています。動脈硬化や血圧の低下、免疫力を高める、細胞を健全に保つなどさまざまな効果が期待できます。

食物繊維

食物繊維は腸内環境を整えて便秘の解消に効果的です。ひまわりの種は油分も含むので便の通りも良くなります。便秘を解消することで肌荒れやむくみを解消する効果も期待できます。

葉酸

赤血球の生産を助ける栄養素です。細胞の生産や再生を助ける働きもあります。

まとめ

『ひまわりの黒い種と白黒のストライプ種の違いや毒性』についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • 白黒のストライプの種は発芽しやすい
  • 黒い種は発芽しにくい
  • ひまわりの種に毒性はないが使われている農薬やカビに注意が必要

日本ではあまりひまわりの種を食べる習慣はありませんが、外国ではその栄養価の高さからスーパーフードと呼ばれ重宝されています。ただ、食べる時は必ず食用のもので、食べ過ぎには注意してくださいね。

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