ひじきアレルギーの原因や症状・対処方法どんな人がなる?何歳から?

海藻の一種であるひじきには、食物繊維やミネラルなどの栄養がたっぷり含まれています。栄養満点で健康にも良く、煮物やサラダとしても食べることのできるひじきですが、食べすぎることで何か問題はないのでしょうか?

今回は、

  • ひじきはアレルギーが起きやすい食材なのか?
  • ひじきに含まれているヒ素ってなに?
  • ヒ素による危険性と対処方法
についてご紹介させていただきます。栄養たっぷりで身体に良いイメージしかないひじきですが、その意外な危険性についてもきちんと理解しておきましょう。

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ひじきアレルギーが起きる原因は?

ひじきは海藻類ですので、比較的アレルギーが起こりにくい食材ですが、それでもアレルギーが起こる可能性がゼロなわけではありません。それに加えてひじきには「ヒ素」というものが含まれてしまっていることを頭に入れておきましょう。

ヒ素が含まれる?

乾燥ひじきには1キログラムあたり34〜117ミリグラムのヒ素が含まれていると言われており、わかめなどの他の海藻類に含まれるヒ素が、1キログラムあたり10ミリグラム以下なことに比べると、ひじきにはヒ素が多く含まれていると言えます。ヒ素は農薬などに使われることもある毒物ですので、一度に大量に摂ると急性中毒を起こしたり、長年に渡り摂取することで慢性中毒を起こす場合があります。

適量はどれくらい?

体重50キログラムの人が毎日4.7グラム以上を継続的に摂取しない限り、限度を超えることはない。」と言われています。

対処方法はある?

ひじきに含まれるヒ素は水に溶け出しやすいため、乾燥ひじきを使う場合はたっぷりの水で30分以上水戻ししてから調理しましょう。この際、水戻しに使った水は調理には使用しないようにしましょう。茹でる場合もこの水戻し処理をしてから茹でると良いでしょう。スーパーなどで売られている「生ひじき」や「缶詰のひじき」などは、乾燥ひじきを水戻しした後のものなので、改めて水戻しする必要はありませんが、調理する前に水でよく洗ってから使って下さい。

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どんな人がなりやすい?

アレルギー

どんな人がなりやすいかなどの特徴があるのならぜひとも知りたいところですよね。以下に記載させていただきます。

子供

ひじきは一般的には生後7〜8ヶ月頃の離乳食中期から大丈夫と言われているそうですが、子供の胃腸はまだまだ未発達なため大人と比べると消化不良を起こしやすく、食物繊維豊富なひじきを食べすぎるとアレルギーだけでなく下痢をたり消化不良を起こしてしまう可能性もありますので、子供に与える時は食べさせすぎないように注意してあげましょう。

他の食べ物アレルギーがある

一般に、種類の近い植物・食物は、そのうちの一種類にアレルギー反応を起こすと、他の近い種類のものにも反応しやすくなると言われています。

花粉症などのアレルギー症状がある

花粉症になると食物アレルギーにもなりやすいという説もありますが、それは花粉の種類にもよるようです。

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どんな症状がある?

ひじきは海藻類なのでアレルギーは比較的起こりづらい食材ですが、「ヒ素」という成分が含まれてしまっているために、そのことによる症状が起こる可能性があります。以下にその症状について記載させていただきます。

急性中毒

ひじきに含まれるヒ素による急性中毒の主な症状は、「下痢」・「嘔吐」・「腹痛」・「全身の痙攣」などで、酷い場合は死に至ることもあります。

慢性中毒

ひじきに含まれるヒ素による慢性中毒の主な症状は、「嘔吐」・「食欲減退」・「皮膚の発疹」・「皮膚の炎症」などです。ヒ素は毛髪に沈着するため、慢性中毒の診断には毛髪を調べることが効果的です。

赤ちゃんが食べても大丈夫?

先ほども申し上げた通り、ひじきは一般的には生後7〜8ヶ月頃の離乳食中期から大丈夫と言われているのですが、心配な方は生後9ヶ月頃からひじきを与えることをおすすめします。なぜならひじきは、

  • 消化があまり良くない
  • 独特の食感や磯臭さがある
  • 繊維が多く食べづらい
からです。なのでどうしても離乳食中期に食べさせたい場合は、しっかりと煮込んだものをすりつぶして少量与えるようにしましょう。

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まとめ

サラダにして食べてもおいしく、煮物にしても、ひじきごはんにしてもおいしく、いろいろな料理で活躍してくれるひじき。万能なだけでなく、食物繊維豊富で栄養価も高いので、ついついたくさん摂取したいと思ってしまいがちですよね。アレルギーは起こしにくいと言われているひじきですが、実は「ヒ素」という有害物質が含まれてしまっているため、あまり大量に摂取することは避けた方が良いと言えるでしょう。

この記事をまとめると

  • ひじきは海藻類なので、比較的アレルギーが起こりにくい食材だが、それでもアレルギーが起こる可能性がゼロなわけではない。
  • 乾燥ひじきには1キログラムあたり34〜117ミリグラムのヒ素が含まれていると言われている。ヒ素は農薬にも使用されている毒物である。
  • ヒ素は一度に大量に摂ると急性中毒を起こしたり、長年に渡り摂取することで慢性中毒を起こす場合がある。また、ヒ素は水に溶け出しやすいという性質を持っているため、乾燥ひじきを食べる時は30分以上水に浸けて水戻ししてから調理すると良い。生ひじきや缶詰のひじきの場合は水戻しをする必要はないが、調理する前にはサッと水で洗うと良い。