皆さんは「にしんそば」を食べたことがありますか?関西地方ではとても古くから親しまれていますが、関東近辺では食べたことがない方の方が多いかもしれません。今回は「にしんそば」について下記内容でご紹介していきます。
- にしんそばは生臭くて食べにくい?
- にしんそばのルーツ
- 美味しく食べられるおススメの調理方法
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目次
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にしんそばって生臭いの?
そばの上にお魚がのっていると聞くと「なんだか生臭さそうだな~」って思う方が多いかもしれません。では実際にはどうなのでしょうか?
生臭いと感じる人が多い?
結論、きちんとした処理がされているのであまり生臭くはないです。臭いよりも「にしんの味が独立してしまっていて、そばと一緒に食べる意味がないかもしれない。」といった意見もあるくらい、にしん自体の味付けはしっかりとしています。
かけそばの上に身欠きにしんの甘露煮がのったもの
そばの上にのっているにしんは焼いた魚ではなく、「身欠きにしんの甘露煮」です。
「身欠きにしん」とは
えら・内臓などを取ったあとに三枚におろし、中骨を落として素干しにしたものを言います。
骨まで柔らかく炊き上げたにしんと出汁と喉越しの良い蕎麦とが絶妙に調和し、とっても美味しいそうです。京都では年越しそばの定番となっているようですよ!
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にしんそばのルーツ
関西地方では、ほとんどの方が知っているほど馴染みのある「にしんそば」ですが、どんなルーツがあるのでしょうか?
江戸時代の京都で生まれたとされる
にしんそばは、京都が発祥とされています。歴史は古く、100年以上前にさかのぼります。1861年にそばに身欠きにしんをのせたものを出すお店があったそうです。これが「にしんそば」のはじまりと言われています。
にしんそば発祥の元祖のお店は、現在も京都に存在します。四条川端、南座のすぐとなりにある「松葉」というお店です。考案者は松葉二代目松野与三吉という方のようです。
京都中心部は海がなく、新鮮な魚がとても貴重で、新鮮な魚の代わりに「棒だら」や「身欠きにしん」など「保存の効く魚」が多く使用されていました。少しでも美味しく栄養のあるものを食べられるよう「工夫」した結果が「にしんそば」の誕生の所以なのかもしれませんね。
当時にしんは大事なタンパク源だった
京都中心部は、新鮮な魚が回ってくる機会が少なく、保存食である「身欠きにしん」は貴重なタンパク源だったようです。
現在でもおもに関西のほうで食べられている
関東圏でも、メニューを見かけることは増えていると思いますが、年越しそばに「にしんそば」を食べるほど定着してはいない現状です。京都市内の店舗は、ほとんどのそば屋で「にしんそば」が食べられるそうですが、他の地域だと限られた店舗でしか食べられていないようですね。
関西方面に行った時に本場の味を食べて見るのも良いかもしれませんね!
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生臭さが消える!にしんそばのおすすめ料理法
「にしんそば」に興味があるならば、自宅で作ってみるのも良いかもしれません!にしんは低価格なので家計にも優しいですよ!自宅で作る上での注意点は、生臭さを消すための「下処理」をしっかりと行うことが大切です。その方法をご紹介していきます。
身欠きにしんを米の研ぎ汁に3晩浸ける
身欠きニシンは干し魚のため、一度戻す必要があります。
- 米の研ぎ汁につけて3日冷蔵庫に置く
- 1日ごとに研ぎ汁を新しいものに変える
- 番茶で身欠きにしんを下ゆでする
下ゆですることでにしんの身がふわっとやわらかくなり、とても美味しくなります。ちょっと面倒な工程ですが、興味がある方は経験のために一度だけであれば作ってみても良いかもしれませんね!
今は、完全な干し魚ではなく、「ソフト身欠きにしん」というものが販売されているので、そちらを使えば戻す手間がかかりませんので、状況に応じて材料を用意してくださいね。
薬味を入れる
シンプルな味付けなので、普通はあまり薬味は入れませんが、生臭さに敏感な方は薬味を使用すると美味しく食べられます。ネギや七味唐辛子をいつもより多めに使用すると、にしんの臭いがかなり軽減されるため、苦手な方は使用してみてください!
まとめ
この記事をまとめると
- にしんそばは、そこまで生臭さはない
- ルーツは約160年前の京都
- 京都では年越しそばでも食べられている
- 生臭さを消すには米の研ぎ汁・薬味を使う
関東圏の方にはあまり馴染みがない「にしんそば」ですが、上品な甘みと、深い出汁の味わいがマッチして、とっても美味しいんです。京都発祥と聞くと何だか、上品なお料理に感じますね!見た目で食べるのを躊躇してしまう方も多いと思いますが、150年以上前から愛されている食事なので、日本人の口にはとっても合うのではないでしょうか?
関東近辺だと食べられる店舗はまだまだ少ないようなので、関西方面に出かけた際には是非食べて見て下さいね!
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