「ハヤトウリ」は皮を剥いたアボカドのような見た目のウリですが、調理すると「手荒れ」することがあるようです。原因には2パターンあり、ある成分が原因の場合とアレルギーが原因の場合があります。対処法や、その他のアレルギー症状にはどのようなものがあるのでしょうか?今回は、
- ハヤトウリで手荒れする原因は?
- ハヤトウリアレルギーの症状とは
- 手荒れを防ぐ下ごしらえ&治し方
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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ハヤトウリってどんな瓜?
英名 | Chayote |
別名・和名 | 千成瓜(センナリウリ)、チャヨテ、チャーテ |
エネルギー(100gあたり) | 20kcal |
糖質量(100gあたり) | 3.7g |
はやとうりは、アボカドやパプリカのように丸みがありふっくらとした見た目で、果肉はクリーム色のものと黄緑色のものがあります。白いものは毛が生えていて小ぶり、黄緑色のものはやや大きく、白よりも青臭さがあることが特徴です。
原産国はメキシコ南部から南米北部にかけての熱帯とされており、暖かい地域で育つ瓜で、日本へは1917年に鹿児島に入ってきたことから栽培が始まりました。
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旬の時期
はやとうりの旬の時期は10月中旬〜11月末頃となっており、早いところでは10月上旬から収穫が可能です。
ハヤトウリで手荒れする?原因は?
ハヤトウリを切るなどして調理すると、人によっては「手荒れ」することがあります。手荒れの原因には2パターンあり、「アク成分が原因」となっている場合と、「アレルギー」があります。
アク成分「ククルビタシン」
ククルビタシンはステロイドの一種で、ズッキーニの他にもきゅうりやスイカ・メロンなどウリ科の野菜や果物に含まれています。通常であれば含有量はごく少量なので苦味を感じることはないのですが、ククルビタシンが多いと苦みを感じるようになります。
ククルビタシンはステロイドの一種で、ハヤトウリの他にもきゅうりやスイカ・メロンなどウリ科の野菜や果物に含まれている
通常であれば含有量はごく少量なので苦味を感じることはないのですが、ククルビタシンが多いと苦みを感じるようになります。
栽培環境で水分不足や低温状態となると、野菜がストレスを感じてククルビタシンを多く生成する
ククルビタシンは基本的に栽培環境によって増えるものなので、購入時には既に苦味を持っていることが多いです。また、窒素を多く含んだ肥料を使うことによってもククルビタシンが増えることがわかっています。
アレルギー
アク成分が原因でない場合は、ハヤトウリアレルギーの可能性が高いです。アクが原因であればアク抜きによって対処することができますが、 アレルギーの場合は食べるとアレルギー症状が出ることがあるので注意 しましょう。
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ハヤトウリアレルギーの症状は?
また、「ハヤトウリアレルギー」によって様々な症状を起こすこともあります。手荒れ以外の詳しいアレルギー症状にはこちらです。
- 嘔吐・吐き気
- 目眩(めまい)
- 腹痛
- 下痢
一般的な食物アレルギーと同じで、吐き気や腹痛・下痢といった症状があります。食べてから数時間で発症することが多く、酷い場合は病院で診てもらいましょう。
手荒れを防ぐ下ごしらえ・対処法
ハヤトウリの苦味成分=アクなので、アク抜きすることによって苦味を抑えることができます。ハヤトウリの下ごしらえと苦味の取り方について見てみましょう。
アク抜き
塩を振ってよく「塩揉み」することで、ハヤトウリに含まれるアク(苦味成分)を出すことができます。塩揉みすることで組織が破壊され、流れ出る水分と共にククルビタシンが出てきます。塩揉みしたハヤトウリは、サラダとして生で食べることもできます◎
手袋を着ける
ハヤトウリなど食品によって手荒れしやすい方は、手袋を着けて調理するのも方法の一つです。100均でも調理用のビニール手袋が販売されているので、活用してみてください。
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ハヤトウリによる手荒れの治し方
ハヤトウリによって手荒れしてしまった時は、保湿力の高いクリームやオイルなどを塗るようにしましょう。直接触ることで皮膚炎を起こしているので、再び調理する際は十分に気をつけてくださいね。
まとめ
「ハヤトウリによる手荒れとアレルギー」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- ハヤトウリに含まれるアク成分やアレルギーによって手荒れすることがある
- ハヤトウリアレルギーには、腹痛・下痢・嘔吐などの症状を起こす可能性もある
ハヤトウリアレルギーの症状には様々なものがありますが、体質によって出る出ないが異なるので、アレルギーでなければ是非いろいろなウリ料理を楽しんでみてくださいね。
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