ハヤトウリで嘔吐や吐き気・目眩に!原因はアレルギー?下ごしらえで防ぐ方法

ハヤトウリ」は秋に旬の時期を迎える瓜の仲間ですが、「食べたら嘔吐した・目眩がした」ということがあるようです。その原因、アク成分かアレルギーによるものかもしれません!アクであれば下ごしらえで防ぐことができますよ。今回は、

  • ハヤトウリで嘔吐の原因は?
  • ハヤトウリアレルギーの症状
  • ハヤトウリの下ごしらえと保存方法
  • ハヤトウリを大量消費できるレシピ

これらのテーマについて紹介いたします。

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ハヤトウリとはどんな瓜?




英名 Chayote
別名・和名 千成瓜(センナリウリ)、チャヨテ、チャーテ
エネルギー(100gあたり) 20kcal
糖質量(100gあたり) 3.7g

はやとうりは、アボカドやパプリカのように丸みがありふっくらとした見た目で、果肉はクリーム色のものと黄緑色のものがあります。白いものは毛が生えていて小ぶり、黄緑色のものはやや大きく、白よりも青臭さがあることが特徴です。

原産国はメキシコ南部から南米北部にかけての熱帯とされており、暖かい地域で育つ瓜で、日本へは1917年に鹿児島に入ってきたことから栽培が始まりました

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ハヤトウリで嘔吐!原因は何?

ハヤトウリは、「人によって食べると嘔吐を引きおこすことがある」ようです。ハヤトウリに含まれる「ククルビタシン」という成分が原因となっており、 体が拒否反応を起こすことで嘔吐症状 が現れます。一体どんな成分なのでしょうか?

ククルビタシン

ククルビタシンはステロイドの一種で、ズッキーニの他にもきゅうりやスイカ・メロンなどウリ科の野菜や果物に含まれています。通常であれば含有量はごく少量なので苦味を感じることはないのですが、ククルビタシンが多いと苦みを感じるようになります。

ククルビタシンとは?
 

ククルビタシンはステロイドの一種で、ハヤトウリの他にもきゅうりやスイカ・メロンなどウリ科の野菜や果物に含まれている

通常であれば含有量はごく少量なので苦味を感じることはないのですが、ククルビタシンが多いと苦みを感じるようになります。

ククルビタシンはなぜ増える?

栽培環境で水分不足や低温状態となると、野菜がストレスを感じてククルビタシンを多く生成する

ククルビタシンは基本的に栽培環境によって増えるものなので、購入時には既に苦味を持っていることが多いです。また、窒素を多く含んだ肥料を使うことによってもククルビタシンが増えることがわかっています。

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ハヤトウリアレルギーの症状

また、「ハヤトウリアレルギー」によって嘔吐を起こすこともあります。ハヤトウリアレルギーは嘔吐以外にも、通常のアレルギーと同じように様々な症状を引き起こします。詳しいアレルギー症状について見ていきましょう。

嘔吐・吐き気

ハヤトウリアレルギーの症状には、嘔吐・吐き気があります。先ほどお話したククルビタシンが原因ではなく、アレルギーが原因となって起こる嘔吐・吐き気です。

目眩(めまい)

アレルギーを起こすと、目眩(めまい)となる可能性もあります。目眩はその他の食物アレルギーでも起こり得る症状です。

腹痛・下痢

また、アレルギーによって腹痛や下痢を起こすこともあります。これはアレルギー症状の中でもよく見られる症状です。

手荒れ

ハヤトウリアレルギーの症状には、手荒れなどの皮膚炎もあります。特にハヤトウリの断面から出る液に触れることで、肌荒れすることがあります。

ハヤトウリの下ごしらえは?

ハヤトウリの苦味成分=アクなので、アク抜きすることによって苦味を抑えることができます。ハヤトウリの下ごしらえと苦味の取り方について見てみましょう。

アク抜き

塩を振ってよく「塩揉み」することで、ハヤトウリに含まれるアク(苦味成分)を出すことができます。塩揉みすることで組織が破壊され、流れ出る水分と共にククルビタシンが出てきます。塩揉みしたハヤトウリは、サラダとして生で食べることもできます◎

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ハヤトウリの保存方法

はやとうりってどんな風に保存すれば良いの?保存期間は?とお困りの方はコチラを参考にしてみてくださいね。

【保存方法別】保存期間の目安

  • 常温: 2〜3ヶ月
  • 冷蔵: 1ヶ月
  • 冷凍: 約1ヶ月

常温保存

瓜を常温で保存するには、新聞紙や紙袋などの湿度調整ができるものに包み、冷暗所で保存するようにしましょう。2〜3ヶ月保存できます◎

常温保存のポイント!

  • 直射日光が当たると皮の色が変わってしまったり、傷みの原因となるので禁物

冷蔵保存

冷蔵庫の温度は、はやとうりにとって少し寒いので野菜室があれば野菜室で保存するのが望ましいです。

  • 丸ごと保存

    ⇒しっかり新聞紙や紙袋に包んでから入れる。保存期間の目安はだいたい1ヶ月ほど
  • 使いかけで保存

    ⇒断面にラップを巻いて、空気に触れないようにして入れる。保存期間は2〜3日ほど

冷凍保存

はやとうりを冷凍する時には、皮を剥いて種のあるわたを取り、カットしてから保存しましょう。皮はあまり厚く剥かず、青い部分を残した方が調理した時に柔らかくなりすぎず、煮物では煮崩れ予防になりますのでオススメです。約1ヶ月保存可能です◎

冷凍保存のリット!

  • 冷凍することで食物繊維などの組織が壊れて味が染み込みやすくなる

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ハヤトウリを大量消費できるレシピ

ハヤトウリってどんな料理にアレンジすればいいの?という時は、是非参考にしてみてください。生・茹でる・炒める・煮るなど、様々な調理法が使える野菜です。大量消費や作り置きにオススメのレシピを4つ集めてみました。

味噌汁

引用:楽天レシピ

ハヤトウリは味噌汁の具材として使っても美味しいです◎ 煮ることでハヤトウリが柔らかくなり、とろけるような食感になります。

炒め

引用:cookpad

ハヤトウリは豚肉などお肉類と炒めることで、シャキシャキ食感で美味しく食べることができます。ボリュームたっぷりのメインおかずになるので、節約メニューとしても重宝します。

サラダ


引用:E・レシピ

シャキシャキとした食感えを生かして生のままサラダにするのもおすすめです。こちらはマヨネーズベースのドレッシングで和えた瓜のサラダです。
同じようにきゅうりやハムなどのお好みの具材を細切りにしてよく和えます。マスタードやからしを入れるとピリリとした味のアクセントになるので、辛味がお好きな方はお試しください。
 

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ベーコン炒め

引用:cookpad

ハヤトウリはバターでベーコンと一緒にサッと炒めることで、ちょっとした副菜になるのでオススメです◎ハヤトウリは和食のイメージがありますが、バター炒めにすることで洋風に仕上がります♩

まとめ

ハヤトウリで嘔吐の原因」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • ハヤトウリに含まれるアク成分「ククルビタシン」によって嘔吐することがある
  • ハヤトウリにはアレルギーがあり、腹痛・下痢・目眩・手荒れなどの症状が出ることがある

ハヤトウリアレルギーの症状には様々なものがありますが、体質によって出る出ないが異なるので、アレルギーでなければ是非いろいろなウリ料理を楽しんでみてくださいね。

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