ハヤトウリはまずい?どんな味?苦い原因・下ごしらえ・苦味の取り方|食べ方も!

「ハヤトウリ」は瓜の品種の一つですが、「まずい・苦い」と感じることがあるようです。これは瓜などに含まれているとある成分が原因なのですが、一体何の成分なのでしょうか?苦味の取り方や美味しい食べ方についても着目してみました。今回は、

  • ハヤトウリの旬と栄養
  • ハヤトウリがまずい原因は何?
  • 下ごしらえ&苦味の取り方
  • はまぐりの食べ方5選!

これらのテーマについて紹介いたします。

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ハヤトウリってどんな瓜?




英名 Chayote
別名・和名 千成瓜(センナリウリ)、チャヨテ、チャーテ
エネルギー(100gあたり) 20kcal
糖質量(100gあたり) 3.7g

はやとうりは、アボカドやパプリカのように丸みがありふっくらとした見た目で、果肉はクリーム色のものと黄緑色のものがあります。白いものは毛が生えていて小ぶり、黄緑色のものはやや大きく、白よりも青臭さがあることが特徴です。

原産国はメキシコ南部から南米北部にかけての熱帯とされており、暖かい地域で育つ瓜で、日本へは1917年に鹿児島に入ってきたことから栽培が始まりました

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旬の時期

はやとうりの旬の時期は10月中旬〜11月末頃となっており、早いところでは10月上旬から収穫が可能です。

栄養

はやとうりには、体の老廃物を排出してくれるカリウムが豊富に含まれています。カリウムには、むくみ改善効果デトックス効果があるので女性必見の栄養素です。

  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
  • カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。

ハヤトウリはまずい?原因は?

ハヤトウリを食べたことがない方は、どんな味がするの?と思うかもしれません。食べた人の中には「まずい」と感じた方もいるようですが、何が原因なのでしょうか?

どんな味?

ハヤトウリは、白い種類も黄緑色の種類も味はあまりありません。ハヤトウリは瓜の品種ですが、瓜は水分量が多く、これといって味がないのが特徴です。生だとシャキシャキしていますが、煮物などで 加熱することによって溶けるような柔らかい食感 となります。

まずい原因

ハヤトウリを「まずい」と感じる時は、苦味が強いことが多いです。本来苦味なく食べられる野菜ですが、アクの含有量が多い時に苦味を感じます。この苦味成分(アク)は「ククルビタシン」と呼ばれるものです。

ククルビタシンとは?
 

ククルビタシンはステロイドの一種で、ハヤトウリの他にもきゅうりやスイカ・メロンなどウリ科の野菜や果物に含まれている

通常であれば含有量はごく少量なので苦味を感じることはないのですが、ククルビタシンが多いと苦みを感じるようになります。

ククルビタシンはなぜ増える?

栽培環境で水分不足や低温状態となると、野菜がストレスを感じてククルビタシンを多く生成する

ククルビタシンは基本的に栽培環境によって増えるものなので、購入時には既に苦味を持っていることが多いです。また、窒素を多く含んだ肥料を使うことによってもククルビタシンが増えることがわかっています。

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ハヤトウ リの下ごしらえ・苦味の取り方

ハヤトウリの苦味成分=アクなので、アク抜きすることによって苦味を抑えることができます。ハヤトウリの下ごしらえと苦味の取り方について見てみましょう。

塩揉み

塩を振ってよく「塩揉み」することで、ハヤトウリに含まれるアク(苦味成分)を出すことができます。塩揉みすることで組織が破壊され、流れ出る水分と共にククルビタシンが出てきます。塩揉みしたハヤトウリは、サラダとして生で食べることもできます◎

加熱調理

加熱調理することでも、苦味が緩和されます。ハヤトウリを加熱する料理例は、次で紹介していますので是非あわせてチェックしてみてください。

ハヤトウリの食べ方5選

ハヤトウリってどんな料理にアレンジすればいいの?という時は、是非参考にしてみてください。生・茹でる・炒める・煮るなど、様々な調理法が使える野菜です。大量消費や作り置きにオススメのレシピを5つ集めてみました。

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サラダ


引用:E・レシピ

シャキシャキとした食感えを生かして生のままサラダにするのもおすすめです。こちらはマヨネーズベースのドレッシングで和えた瓜のサラダです。
同じようにきゅうりやハムなどのお好みの具材を細切りにしてよく和えます。マスタードやからしを入れるとピリリとした味のアクセントになるので、辛味がお好きな方はお試しください。

味噌汁

引用:楽天レシピ

ハヤトウリは味噌汁の具材として使っても美味しいです◎ 煮ることでハヤトウリが柔らかくなり、とろけるような食感になります。

きんぴら


引用:cookpad

はやとうりのきんぴらは、硬い皮も一緒に調理できるエコな料理です。シャキシャキ食感が美味しく、はやとうり一種類だけでもボリュームがありますよ。

ピリ辛にしても美味しいですし、甘めの味付けならお子様でも食べやすいのでオススメです。果肉より皮の方が硬いので、均等に火を通すために皮をさきに炒めるようにしてみてください。

煮物

引用:cookpad

ウリの定番料理、煮物はハヤトウリを使って作ると溶けるような食感が美味しい一品に◎ハヤトウリ自体の味は淡白であっさりしているので、豚肉などお肉を入れて旨味要素をプラスしましょう。

漬物


引用:フードソムリエ

はやとうりを使った浅漬けは、シャキシャキ食感で暑い夏にもぴったりな爽やかな副菜です。白いご飯に浅漬けが欲しくなる時がありませんか?またお酒のおつまみとしても相性◎です。

塩や白だし、昆布だしで作るウリの浅漬けは、歯ごたえと爽やかさを楽しめる夏の一品です。皮は硬いので剥き、果肉部分を漬けてみてください。

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まとめ

ハヤトウリがまずい原因と対処法&下ごしらえ」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • ハヤトウリがまずいのは、苦味成分「ククルビタシン」によるもの
  • ククルビタシンはアクなので、塩揉みしてアク抜きすることで苦味を取ることができる

ハヤトウリは秋を旬の時期とする瓜なので、見かけた際は是非ウリ料理に挑戦してみてくださいね。

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