日本には「○○の日」というものがいろいろあります。
その中で「初午の日」について見聞きしたことのある方も多いでしょう。
ただ、初午の日が具体的にどういうものなのかはわかっていないという方もいるのではないでしょうか?
ここでは、初午の意味や由来、お祭りについて解説していきたいと思います。
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目次
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初午祭の意味・由来
旧暦の2月の最初の午の日を初午と呼ぶのですが、
この日は伏見稲荷大社の神が降りた日とされています。
五穀を司る農業神である宇迦之御魂(ウカノミタマ)が祭神ということもあり、
五穀豊穣や商売繁盛を祈願するお祭りとして親しまれています。
初午でのお供え物
初午祭では、お供え物をします。具体的にはどのようなものかというと、
「御神酒」「油揚げ」「初午団子」「しもつかれ」「いなり寿司」「赤飯」
その他にも野菜などをお供えするケースもあるようです。
初午での食べ物
初午祭の食べ物としては、「いなり」「餅まき」「しもつかれ」といったものが挙げられます。それぞれ解説していきます。
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【いなり】
いなりは、ご存知のようにいなり寿司のことを指します。
神の使いであるキツネの好物が油揚げだったことが由来になっています。
五穀豊穣の神へのお供え物として、お米を象徴する俵型にするためにはいなり寿司がベストだったという話もあります。
【餅まき】
初午祭のときには、五穀豊穣や商売繁盛、厄除けなどを祈願して餅まきがおこなわれます。
名前の通り、お餅をばらまくのですが、最近ではお菓子やパンをまくこともあるようです。
【しもつかれ】
しもつかれというのは、北関東の郷土料理です。
鮭の頭、煎り大豆、油揚げ、大根、ニンジンなどを粗くすりおろしたものを入れ、酒粕と一緒に煮込んだ料理です。
地域によって違う部分もありますが、しもつかれを食べることによって無病息災になると言われています。
太鼓・旗
初午祭においては、太鼓と旗も特徴的です。【初午太鼓】
初午太鼓というのは、いわゆる奉納太鼓です。
もともとは鋳物職人などの火伏を祈願するところから始まったとされています。
【五色旗】
初午祭のときには、五色の旗を掲げる神社が多く見られます。
もともと稲荷信仰は陰陽道との関わりが深いと言われており、五色の旗も陰陽五行説に基づくものだとされています。
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初午っていつ?
初午は2月最初の午の日を指します。午というのは干支の午と同じなのですが、年の午だけではなく日の午もあるのです。
初午祭りの有名神社まとめ
では、初午祭りの有名神社をご紹介していきたいと思います。【京都の伏見稲荷大社】
全国のお稲荷さんの総本宮として知られるのが京都の伏見稲荷大社です。
伏見稲荷大社に五穀豊穣の神が降りてきたというところから初午が始まっていますので、初午祭に関しても本家といっていいでしょう。
一般的には千本鳥居のイメージが強いのですが、初午祭もかなりのにぎわいを見せています。
初午祭のときには、初午祭のときのみ参拝者に授与される「しるしの杉」というものがあります。
しるしの杉はいわゆる縁起物で、商売繁盛や家内安全のお守りとして飾ることができます。
【松坂の岡寺山継松寺】
三重県内の仏教寺院の祭礼としては最大級と言われる初午祭をおこなっています。
松坂三大まつりのひとつでもあります。
縁起玩具である「猿はじき」、厄をねじ伏せると言われてる「ねじりおこし」が販売されるのですが、多くの方がこれを買い求めに来ます。
【熊本の高橋稲荷神社】
高橋稲荷神社の初午祭で名物となっているのが「福餅まき」です。
朝から1時間ごとに7回おこなわれ、縁起のいい紅白の餅がまかれます。
中江岩戸神楽や日本舞踊の上演もあり、多くの方でにぎわいます。
【和歌山の厄除観音寺(長田観音)】
長田観音は厄除観音として知られています。
その長田観音でも初午祭がおこなわれます。
露天や植木市なども魅力的ですが、多くの方が「厄除けまいり」のために訪れます。
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【田沼の一瓶塚稲荷神社】
栃木県佐野市田沼町にある一瓶塚稲荷神社でも初午祭がおこなわれます。
初午祭期間中は周辺が歩行者天国になり、かなりのにぎわいを見せます。
名物となっているのは「しんこまんじゅう」で、食べると無病息災になると言われています。
【熊本の熊本城稲荷神社】
熊本城稲荷神社でも初午大祭がおこなわれています。
1年の邪気を払い、長寿や無病息災を祈り、甘酒の配布や福餅まきなどがおこなわれます。
他にも初午開運太鼓や平野獅子奉納といったものが用意されています。
まとめ
いまいちよくわかっていないという方も多かったかと思いますが、これで初午や初午祭についてはバッチリかと思います。是非初午祭に足を運び、商売繁盛や無病息災などを祈願しましょう。
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