【家紋】鳩紋の意味・由来って何?動物紋の一種

現代では「」はどこにでも飛んでいる鳥という印象ですが、かつては「勝利のシンボル」とされていました。家紋ではそのような縁起の良いものが好まれていたので、もちろん「鳩紋」も存在していました。

今回は、「鳩紋」の由来や意味・種類などについてご紹介したいと思います。

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鳩紋の意味・由来とは?

読み方 はともん
家紋の分類 動物紋
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鳩は現在「平和の象徴」の印象がありますが、かつては八幡大菩薩の使いと信じられていました。

「太平記」や「源平盛衰記」には、鳩が神の使いであったことが記されています。そして、神は武家から崇拝されていたため「勝利のシンボル」「守り神」として扱われていました。

平安時代以降には鳩紋が軍旗に用いられることが多くなり、江戸時代には旗本の武家や大名の高力氏数十家が鳩紋を使用しました

八幡宮は鳥居の前に二羽の鳩を置いた「鳥居に向かい鳩」を神紋として使用したり、高力氏は鳥居の無い「向かい鳩」を家紋とし、バリエーションにも富んでいました。

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鳩紋の種類いろいろまとめて解説

向かい鳩

抱き寓生の丸に向かい鳩

糸輪に向かい鳩

下がり藤に向かい鳩

鳩紋は二羽がついになるように描かれたものがほとんどです。シンプルな「向かい鳩」をはじめ、華やかな「抱き寓生の丸に向かい鳩」、糸輪で囲んだ「糸輪に向かい鳩」、藤の円で囲まれた「下がり藤に向かい鳩」があります。

二羽をモチーフにするのには、軍神や八幡神の「八」の字を表して、その神威を内に取り込むためと言われています。

また、鳩は新石器時代には飼育されていたと言われ、その歴史は1万年から6先年前にまで遡ります。

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八幡大菩薩の神使とされていた「鳩」

こちらの「鳥居に向かい鳩」は、八幡宮の神紋として用いられていたものです。

鳩は武家から崇敬された八幡大菩薩の神使とされていた上に、鳥居は神社の入り口にあるものを紋化した神社関係に使用されるモチーフです。

かつてから日本では八幡大菩薩の旗の先に鳩の文様が描かれており、旗印として使用した流れで家紋にも用いるようになったと言われています。

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他の「鳥紋」にはどんな紋がある?

鳥をモチーフとした家紋は、他に「千鳥紋」があります。千鳥とは水のある場所に生息するチドリ科の小鳥の総称で、ぷっくりとして非常に可愛らしいデザインが特徴的です。

別途記事で「千鳥紋」について詳しくご紹介していますので、合わせてチェックしてみましょう!

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まとめ

1万年近く前から存在していたとされる鳩をモチーフにした「鳩紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

現代での鳩のイメージにあまり特別なものはないかもしれませんが、かつては勝利のシンボルや守り神として大切にされてきました。

鳥をモチーフにした家紋は他にもあるので、是非合わせてチェックしてみてくださいね。

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