淡竹(はちく)というたけのこの一種をご存知ですか?一般的に食べられているのは、孟宗竹(もうそうたけ)と呼ばれる品種です。
あまり馴染みがない淡竹ですが、いったいどんなたけのこなのでしょうか。この記事では、
- 淡竹とは
- 淡竹の美味しい食べ方は?
- 淡竹の使い方
をテーマに紹介していきます。淡竹について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
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淡竹とは
はちくは中国が原産の竹の一種です。旬の時期は5~6月上旬ごろで、一般的なたけのこの種類である孟宗竹(もうそうちく)が伸びきったころに地面から出てきます。
主な産地は九州、四国、中国、近畿地方です。
産毛がなくつるんとした見た目で細長く、地面から30~40cmほどに成長したら食べごろになります。
孟宗竹と同じく、手入れをされていない竹やぶの場合、藪の中よりも藪の周りに質のいいたけのこが育っている可能性があります。
藪近くの草むらなどにも根を伸ばして沢山出ている事もあります。ここでは、淡竹とはどんなたけのこなのか、その特徴について紹介していきます。
どんな味
淡竹は、淡いという字のごとく淡白な味わいをしています。香りや甘み、苦味が少ないのが特徴です。
アクが少ないので採りたての新鮮なものであれば生でも食べられます。食感は柔らかくシャキシャキとしています。
太い物の方が美味しいと言われています。
どこまで食べられる?
淡竹は、皮を剥いて食べます。穂先の柔らかい皮は食べられます。
タケノコとの違いは?
収穫 | 見た目 | アク | |
淡竹 | 地面から出てきたものを収穫する | 産毛がなく細い | 少ない |
たけのこ | 土の中から掘り起こす | 産毛がびっしり生えていて太い |
強い |
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淡竹の美味しい食べ方は?
ここからは、淡竹の美味しい食べ方について紹介していきます。下処理や下茹で方法をチェックしていきましょう。
下処理
まずは皮を剥いていきましょう。一般的に淡竹はアクが少ないので、新鮮な掘りたてのものならアク抜きせずそのままでも食べられます。
淡竹は、皮ごと米ぬかなどと一緒に茹でる孟宗竹のタケノコとは違い、皮を剥いて水だけで茹でるだけで大丈夫です。
皮の剝き方は以下の通りです。
- 淡竹の根元に、包丁のアゴを刺します。皮の厚み分差し込み、先端に向かって切り進めてください。中のタケノコ自体が切れてしまっても問題はありません。
- 先端まで切り込みを入れたら、切りこみを入れた部分に指を指し込み、開くように皮を剥いていきます。穂先の柔らかい皮は食べられるので、お好みで残しておきましょう。
アク抜きの茹で方
孟宗竹はアクが強いのでアク抜きが必要です。しかし淡竹はアクが強くないので、下茹でのみで大丈夫です。
ただ、成長しすぎて大きく青くなってしまったものは、孟宗竹と同じように米ぬかを加えてアク抜きしましょう。
下茹での手順は、以下の通りです。
- 皮を剥いた淡竹を鍋に入れ、水を張って火にかけます。落とし蓋、又はキッチンペーパーなどを被せて、筍の表面が顔を出さないようにするのがポイントです。
- 沸騰してきたら吹きこぼれないように火を弱め茹で続けてください。
- 1時間ほど茹でたら火を止めて、粗熱を取りましょう。
- 完全に冷めたら水を取り替えて一晩さらしておきます。
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淡竹の使い方
淡竹は、実際どんな調理方法で楽しめばいいのでしょうか。おすすめのレシピを紹介していきます。
炊き込みご飯
しょうがの爽やかな香りと淡竹のうま味が楽しめる炊き込みご飯を紹介します。
材料(4人分)
- 米 2合
- 淡竹(水煮) 200g
- しょうが 1/2かけ
- 油揚げ 1枚
- 水 適量
- ※酒 大さじ1
- ※みりん 大さじ2
- ※塩 小さじ1/2
- ※しょうゆ 大さじ1
- ※和風顆粒だし 小さじ1/2
作り方
- 淡竹は縦2等分に切り、横5mm幅に切ります。しょうがは千切りにしてください。
- 油揚げをキッチンペーパーで油を拭き取り、7mm角に切ります。
- 炊飯器の内釜に米を入れ、※を加えて2合の目盛りまで水を注ぎ、全体を軽く混ぜます。
- 3に淡竹、しょうが、油揚げを広げてのせ、通常炊飯します。
- 炊きあがったら完成です。
お好みで鶏肉やにんじんなど、具材を加えるのもおすすめです。
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味噌汁
材料
- 破竹 4本
- 水 適量
- 味噌 適量
作り方
- 淡竹の皮を剥き、下茹でして下処理します。
- 淡竹を2mmほどの薄切りにします。
- 鍋に入れ、水適量を入れて火にかけ、アクを取りながら10分位煮ます。
- 柔らかくなったら、味噌を溶かし入れて出来上がりです。
好みでだしの素を入れるのもおすすめです。
淡竹の胡麻和え
淡竹の食感と胡麻の風味が楽しめるレシピです。
この記事をまとめると
- 淡竹(下茹でしておく) 70g
- 練りごま 5g
- すりごま 5g
- 白だし 5g
- 青じそ千切り (小葱や青海苔などでも) ひとつまみ
作り方
- 淡竹を食べやすい大きさに切ります。
- 淡竹の水気を切り、練りごま、すりごま、白だしを混ぜ合わせます。
- 刻んだ青じそを乗せて完成です。
水っぽくならないように、しっかり水気を切るのがポイントです。大葉の香りで、さっぱりとした味わいになります。
まとめ
淡竹について紹介してきましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 淡竹は、淡白な味わいが特徴の、たけのこの一種。
- 淡竹は、皮を剥き、下茹ですれば下処理が完了する。アクが少ないので、獲れたての淡竹は、アク抜きしなくても大丈夫。
- 淡竹は、炊き込みご飯やみそ汁などにして楽しめる。
なかなか馴染みのない淡竹ではありますが、食感が楽しめる美味しいたけのこなので、見つけたら一度試してみてください。
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