引用:https://aqua.stardust31.com/
ハリセンボンという魚を知っていますか?
フグの一種で、その名前の通り体からたくさんのトゲが生えています。
今回はそんな知っているようであまり知らないフグ・ハリセンボンについてまとめていきます!
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目次
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どんなフグなの?
簡単にまとめると、ハリセンボンはこのようなフグです。別名がたくさんありますが、別名よりも学名・ハリセンボンの方が親しみやすい名前ですよね。
ちなみに英名は「ヤマアラシ」という意味の名前だそうです。トゲトゲですからね。
学名 | ハリセンボン(Diodon holocanthus) |
別名 | イガフグ イラフグ ハリフグ アバサー(沖縄)などがあります |
分布 | 世界中の温帯域・亜熱帯域に生息します |
大きさ | だいたい30cmくらいです |
特徴
何よりも特徴的なのは、全身に鋭いトゲをたくさん持っていることでしょう。しかしこのトゲは常に展開されているわけではなく、体内に隠し持っていて、動かすことができます。
危機が迫ると、体を膨らませて外敵から身を守るためにトゲを展開します。
ハリセンボンのハリはセンボンあるの?
だいたいこのトゲが300~400本くらいと言われています。センボン……ではありませんが、それでもたくさんのトゲを持っているんですね!
ちなみにトゲを展開しても抵抗虚しく大型の魚に食べられてしまうこともあり、大型魚の体内から食べられてしまったハリセンボンが発見されることもあるようです。
トゲがあっても飲み込まれるなんて、いったいどうすれば自分の身を守れるのでしょうか。弱肉強食の世界ですね。
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どこが食べられるの?
体中からたくさんのトゲを生やしているハリセンボン、いったいどのあたりが食べれる部分として残るのでしょうか。実はハリセンボンの体の中で食べることができる部位はかなり限られています。
筋肉と皮は食べられるものの、表面からそいでいって残るのは本当にわずかな身だけ。
あとは精巣も食べることができます。
食べる以外には…?
主に沖縄では食用とされますが、ハリセンボンは山口県のお土産として有名な「ふぐ提灯」の材料として使用されることもあります。魔除けという効果も?
正月8日に海が荒れるとされる八日吹きといわれる日があるのですが、その際にはハリセンボンが浜に打ち上げられることがあります。この打ち上げられたハリセンボンを持ち帰り、門口に吊るすことで魔除けとする文化があります。
旬の時期
沖縄では秋頃が旬とされていますが、通年引き上げることができます。本土ではあまり流通していないため、旬を意識されることはあまりないかもしれませんね。
どこに生息しているの?
日本海では津軽海峡以南、太平洋では相模湾以南といったように主に暖海エリアに生息するため、日本だけでなく世界中の熱帯域や温帯域にも分布しています。生息環境としては沿岸の岩礁域や、サンゴ礁域などに生息しています。
ちなみに主な産地は沖縄で、定置網漁法を用いて引き上げられます。
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おいしい食べ方
「フグには毒がある」と言いますが、このハリセンボンは無毒といわれています。沖縄ではハリセンボンを別名アバサーと呼び、沖縄の人たちに親しまれている料理として「アバサー汁」という汁物があります。
アバサー汁の作り方
アバサー汁の作り方は、まず皮を剥いて身をぶつ切りにして、煮だします。
そこに味噌を入れるのですが、沖縄ではここでさらに肝を入れて作ります。
さらに沖縄野菜「ふーちばー(よもぎ)」を加えて召し上がります。
とても濃厚な出汁が出るので、鍋などにも使える食材なのですが、基本的に市場にはほとんど出回っていません。
またこのアバサー汁以外にも、唐揚げにしたり、シンプルに塩焼きにするといった食べ方もあります。
塩焼きは、身は締まっているのですが口の中でほぐれて、まるで鶏肉のような食べやすさです。
味付けが塩だけで十分というのも、いいですね。
また唐揚げにすると締まった身の触感と、ほどよい甘みがあってとても美味しいのでオススメです。
処理等により人の健康を損なう恐れの無いフグの種類および部位
→ここはテンプレートなので無視まとめ
トゲがたくさんある、ということは知っていてもどんな生き物なのか、どうやって食べるのか、といったことはあまり知られていませんよね。またハリセンボンに魔除けの効果があることも驚きでした。
沖縄で親しまれる料理アバサー汁も、とってもおいしそうですし、山口のふぐ提灯の素材がハリセンボンであることもびっくりしました。
水族館で見るくらいの存在でしたが、こうして掘り下げてまとめてみると、食べてみたくなりますね。
沖縄を訪れた時には、ぜひアバサー汁を召し上がってみてはいかがですか?
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