『花豆』という豆を知っていますか?大粒で煮豆や甘納豆に使われることが多いですが、日本に伝わった江戸時代にはきれいな花を咲かせることから観賞用として親しまれていたようです。今のように食用として栽培されるようになったのは明治時代以降なのだそうです。花豆は乾燥させた状態なら傷みにくく、2年程度保存することが可能とされていますが、茹でてしまった場合にはあまり日持ちがしないようです。今回は
- 花豆とは?
- 花豆の日持ち
- 花豆の煮豆の保存方法(冷蔵・冷凍)
- 花豆の解凍方法・おすすめの食べ方
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目次
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花豆とは?
花豆は豆の中でも大きくて厚みがあるのが特徴です。正式名称は『ベニバナインゲン』でいんげん豆の仲間です。かつては観賞用とされていましたが、豆類の中でも食物繊維が多く、ミネラルなどの栄養も含まれています。花豆についてまとめました。
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花豆とは
花豆はメキシコ原産のインゲン豆属の多年草です。日本には江戸時代末期に伝わりましたが、きれいな咲かせることから当時は観賞用として親しまれていたようです。食用として栽培が始まったのは明治時代以降で、日本全土に広まったのは大正時代と言われています。
花豆には大きく分けて2種類あり、赤い花を咲かせる子実は紫の地に黒い斑が入っているため 『紫花豆』 、白い花を咲かせる子実は白いため 『白花豆』 と呼ばれます。
旬・主な生産地
花豆の主な産地は北海道で、旬の時期は9〜11月です。
味の特徴
花豆は粒が大きくて分厚いので茹でるとホクホクした栗に近い食感をしています。紫花豆はデンプンが多いため煮込み料理にすると味が染み込みやすいです。表皮が厚いので水に戻すときも煮込むときも時間がかかります。アクや苦味が強いため、煮るときには水替えが必要です。
白花豆はクセがなく、紫花豆に比べると表皮が薄いので扱いやすいです。白あんの材料としても使われます。
栄養成分・健康効果
花豆可食部100g当たりの栄養成分
エネルギー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | カリウム | カルシウム |
121kcal | 6.2kcal | 0.6kcal | 22.3kcal | 440mg | 28mg |
マグネシウム | 鉄 | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | 食物繊維 |
50mg | 1.6mg | 0.14mg | 0.05mg | 23μg | 7.6mg |
参考:公益財団法人日本豆類協会
花豆にはカリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルや食物繊維が豊富に含まれています。その他にもたんぱく質やビタミンBも摂れるのでとても栄養バランスの良い食材と言えます。
食物繊維には腸内環境を整える効果があり、ビタミンBにはエネルギー代謝を促す効果 があります。花豆は大粒で食べごたえもあることからダイエットを意識している人におすすめです。
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花豆の日持ち
花豆は乾燥した状態だと年単位で日持ちします。しかし、煮物にした場合には数日しか日持ちしません。花豆の日持ちと腐ったときの見極めになるポイントをまとめました。
乾燥した花豆の場合
乾燥した花豆の場合には2年程度日持ちします。状態が良ければ5年経過したものでも食べられることがあるようです。
煮豆にした場合
煮豆にした場合には冷蔵庫で2〜3日日持ちします。
腐るとどうなる?
乾燥した花豆が腐ることはありませんが、 湿度が高いと表面にカビが生える ことがあります。白いふわふわとしした綿がある場合はカビが生えています。カビは根を張るので、豆の中まで菌が入り込んでしまっている可能性があるためカビが生えたものは食べてはいけません。
煮豆にした場合には、 表面がヌルヌルしたり、白っぽい汁 が出ていたら腐っています。腐った臭いを発することもあります。
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花豆の煮豆の保存方法(冷蔵・冷凍)
花豆は煮豆にしたあとは冷蔵庫で保存します。あまり日持ちがしないので、すぐに食べきれない場合には冷凍するのがおすすめです。
常温保存できる?
煮た花豆は常温で保存できません。常温で置いておくと傷みやすくなってしまいます。
冷蔵方法の方法・保存期間
冷蔵庫で保存するときには容器に入れて蓋をして保存します。2〜3日日持ちしますが、なるべく早く食べるようにしましょう。
冷凍保存の方法・保存期間
冷凍するときには密閉袋に入れてなるべく平らになるようにします。小分けにして冷凍しておくと必要な分ずつ取り出しやすく便利です。
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花豆の解凍方法・おすすめの食べ方
豆類は茹でる前に水に浸して吸水させます。一般的な豆類が一晩なのに対して、花豆は最低でも1日、豆の状態によっては2〜3日かかることもあります。下準備に時間がかかるので、一度に処理してしまったほうが楽ですが、一度茹でてしまうと日持ちしないため、小分けにして冷凍しておきましょう。おいしく食べるための解凍方法とおすすめの食べ方を解説します。
花豆の解凍方法
冷凍した花豆を使いたいときには、前日に冷蔵庫に移して自然解凍します。室温で解凍すると菌が繁殖しやすかったり、中の水分が抜けてパサパサの食感になりやすくなります。自然解凍した花豆はそのまま料理に入れて使えます。
スープに
花豆のホクホクとした食感はスープとの相性が抜群です。1度煮ていた花豆はスープが出来上がる直前に入れればOKです。
サラダに
花豆は大粒で厚みがあるのでサラダにトッピングすれば、満足感がアップします。たんぱく質やミネラルも摂れるので栄養バランスがよくなります。
まとめ
『花豆とは?煮豆の保存方法と保存期間』などについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
この記事をまとめると
- 花豆は大粒の豆で紫色と白色がある
- 乾燥した状態だと年単位で保存できる
- 煮豆にすると2〜3日しか日持ちしない
- スープやサラダにおすすめ
花豆はゴロッと大粒で、他の豆にはないホクホクとした食感と独特な風味があります。硬いので吸水や茹でるのには少し時間がかかりますが、栄養豊富でおいしい豆なので、ぜひ食べてみてくださいね。
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