ハンバーガーやチキンナゲットで下痢・腹痛に!原因や対処法は?

手軽に食べられて腹持ちもいいハンバーガーやチキンナゲットですが、食べた後になぜか下痢や腹痛など、お腹の調子が悪くなる人は多いのではないでしょうか。特定の食品を食べた場合に起きる腹痛や下痢の原因には、どのようなものが挙げられるのでしょう?この記事では、

  • 材料が原因の場合
  • 自身が原因の場合
  • ハンバーガーがいのちを奪った例も
  • 下痢や腹痛を防ぐために

これらをテーマにご紹介いたします。

材料が原因の場合

ハンバーガーやチキンナゲットで下痢や腹痛に見舞われた場合は、使われていた食材が身体に合わなかった可能性があります。ここでは、材料が原因と考えられる場合について紹介します。

たんぱく質で消化不良

肉食は身体に負担がかかるため、動物性たんぱく質を多く摂取すると消化不良を引き起こしやすくなります。ハンバーガーやチキンナゲットは牛肉や鶏肉・卵など様々なたんぱく質と、脂質や糖質も大量に含まれています。そのため、消化吸収に時間を費やし腸にも負担がかかるため、下痢や腹痛といった症状を引き起こす可能性があります。

過酸化脂質

ハンバーガーやチキンナゲットの調理には大量の油が使用されています。こまめに取り替えられた油ならいいのですが、酸化して質が悪くなった油がほとんどです。酸化した油「過酸化脂質」は腸に負担をかけ、消化吸収にも時間がかかります。消化できないのに腸の蠕動運動が活発になり、水分が吸収されない状態が下痢となって表れてしまいます。

特定の油が合わない

ハンバーガーやチキンナゲット全てがダメな訳ではなく、特定のお店の商品で症状が出てしまう場合は、使われている特定の油が原因であることが考えられます。必ずといっていいほど腹痛などの症状が出るハンバーガーやチキンナゲットは、食べるのを避けるようにしましょう。

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自身が原因の場合

使われている食材ではなく、毎日の食生活や体質など自分の身体が原因の可能性もあります。ここでは自分自身が原因と考えられる場合について紹介します。

腸内環境が悪化してる

毎日の食事が野菜不足肉類ばかりを食べていると、悪玉菌による有害物質が増えて腸内環境が悪化し下痢や便秘の原因になります。

グルテン不耐症

小麦粉に含まれるたんぱく質の一種・グルテンが身体に合わず、下痢などを引き起こしてしまうグルテン不耐性の人が増えています。小麦を多く摂取したことが原因で発症してしまうので、ハンバーガーやチキンナゲットだけでなく、パスタやパンでも症状が出てしまうこともあります。

胃腸の病気

食生活が乱れた状態が長期になると、大腸の粘膜に異常が出る可能性があります。腸の状態が良くない上に、消化吸収に時間がかかるハンバーガーやチキンナゲットを食べることで腹痛や下痢になってしまうのです。胃もたれや食欲がない、下痢や便秘に悩まされている時はハンバーガーやチキンナゲットを食べるのをやめ、食生活を少しずつでも整えて消化吸収の良い食事を摂るようにしましょう。

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ハンバーガーがいのちを奪った例も

アメリカでは、ハンバーガーが原因による集団食中毒が発生したことがあります。社会問題となったこの事件は、アメリカ農務省や様々な方面で食の安全対策が行われるきっかけとなりました。

アメリカで起きた事件

1993年のアメリカでは、当時全米で1,100店舗以上という大手のハンバーガーチェーンで集団食中毒がおきました。被害者はなんと600人以上。そのうち入院が必要だった患者は144人、4人の方の命が失われました。ハンバーガーチェーンのグリルが高温になりにくく、ハンバーガーが十分に加熱されていなかったために発生してしまった全米史上最悪の食中毒事件。当時の大統領も衛生検査を徹底の声明を発表しました。(参考:日テレ「命を奪ったハンバーガー」)

O157が原因

アメリカで起きた集団食中毒の原因は、恐ろしい病原性大腸菌O157によるものでした。O157は青酸カリの5,000倍もの毒性があり、赤血球や血小板を破壊し溶血性尿毒症を引き起こします。毒素が大腸から腎臓、脳に移りやすく、急性腎不全や急性脳症をも引き起こす恐ろしい菌です。

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下痢や腹痛を防ぐために

下痢や腹痛はちょっとした工夫で改善される可能性もあります。ハンバーガーやチキンナゲットを食べたいけれどお腹の調子が心配、という時に試してみるといい方法を紹介します。

サラダやスープを先に食べる

サラダや温かいスープを先に食べることで胃腸を落ち着かせると、いくらか負担を減らすことができます。いきなり冷たいものがお腹に入れば腹痛や下痢を引き起こしかねません。

整腸剤を飲む

腸の状態を正常に戻してくれる整腸剤を飲むことで、腸内細菌のバランスが整います。便秘や下痢の症状をすぐに改善するわけではなく、緩やかな効き目が特徴です。食生活を整えつつ、整腸剤の力を借りるのもよいでしょう。

空腹時間を作る習慣

空腹時間を作ると、食べ過ぎを防いで健康や若さを維持することができます。また、空腹時間は内臓を休めることができ、内臓の働きを復活させて体調不良などの改善も期待できます。空腹時間を作る習慣を作り、腸内の環境を整えていきましょう。

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まとめ

ハンバーガーやチキンナゲットを食べて起こる下痢や腹痛の原因や対処法について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • 動物性たんぱく質で消化不良、過酸化脂質、特定の油が合わないなど、材料が原因で下痢や腹痛が起きる場合がある
  • 腸内環境の悪化やグルテン不耐症、胃腸の病気など自身が原因の可能性も考えられる
  • アメリカではO157によるハンバーガーの集団食中毒が発生したことがある
  • 下痢や腹痛を防ぐ工夫として、サラダやスープを先に食べる、整腸剤を飲む、空腹時間を作るといった方法がある

下痢や腹痛を引き起こす原因は様々ですが、まずは毎日の食生活を整えることが大切です。空腹時間を作る習慣とバランスのよい食事を心がけて、健康な体を維持していきましょう。

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