牛脂は体に悪い?体に良い?食べ過ぎの危険性・使い道・効果は?

スーパーのお肉コーナーに置いてある無料の『牛脂』は、体に悪いと言われることがあります。ステーキやすき焼きなど、牛肉を焼く時に欠かせないものですが、食べると体に影響はあるのでしょうか?そこで今回は、

  • 牛脂は体に悪い?
  • 牛脂の効果・使い方

これらのテーマについて紹介いたします。

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牛脂とは?

牛脂は、牛の脂肪を精製して食用油脂として固めたものです。一般的に『牛脂(ぎゅうし)』と呼ばれていますが、正式には『ヘット』または『プルミェジュ』というものに分かれます。

  • ヘット‥牛の脂肪組織から抽出した脂肪のこと
  • プルミェジュ‥牛の内臓から抽出した脂肪のこと

ヘットとプルミジェにはこのような違いがあり、スーパーなどで無料配布されているものはヘットと呼ばれるものです。

牛脂には牛の脂肪特有の香りがあり、色は白く、常温だとすぐに溶けて柔らかくなってしまうのが特徴です。

「そのまま食べられる?」と疑問に思う方もいるようですが、牛脂は調理に使うものであってそのまま食べるものではありません。食べたことがある方の情報によると、甘味を感じるようです。

ラードとの違い

お肉の油にラードがありますが、ラードは豚の油のことを言います。ラードはシュウマイの具材に入れたり炒飯を作る時に使ったりと、中華料理によく用いられています。

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成分

牛脂の主な成分は脂質で、オレイン酸・パルミチン酸・ステアリン酸といったものが含まれています。

  • オレイン酸:オレイン酸は、生活習慣予防の効果が高く、血管内の環境改善効果が高い脂肪酸です。悪玉コレステロールの量を減らし、出来た過酸化脂質の量を減らすことで、血管壁へのプラーク生成を抑制します。結果として、動脈硬化や心疾患の予防に役立つ栄養素です。
  • パルミトレイン酸:パルミトレイン酸は、人間の体内だと肝臓に多く存在し、パルミチン酸から体内で合成される脂質です。インスリンの分泌を促進し、膵臓にあるβ細胞を保護する働きがあります。ホルモンの様な働きを持つためリポカインのという分類にもされている脂質です。
  • ステアリン酸:ステアリン酸は、食肉に多いとされている飽和脂肪酸の一種で、肝臓にある悪玉コレステロールを増やす機能を低下させることで、血液中のコレステロールの数値を下げる働きを持つ栄養素です。代謝されることで体のエネルギーにもなります。

なぜ無料?

牛脂はスーパーの牛肉売り場コーナーに置いてあることが多く、お肉を買えば無料でもらうことができますが、なぜ無料なのでしょうか?

その理由は、牛脂は生肉した際に出る余り物で使い道がないためです。そのまま捨ててしまうものなので、無料で配布されています。

使い道・使い方

牛脂は、ステーキなどでお肉を焼く前にしく油として用いられています。牛の脂100%なので香りが出て、よりお肉が美味しく感じると言われています。

牛脂の使い方はそれだけではなく、炒め物や煮込み料理にも使うことができます。カレーやビーフシチューに入れることで味にコクが出て、より深い味わいになります。

また、ひき肉との相性も良いのでコロッケやハンバーグに練りこんで使うこともできます。ハンバーグに使うと肉汁として滲み出るので、ジューシーな仕上がりになります。ただし、脂なのでカロリーが高いことを覚えておきましょう。

効果

牛脂は高カロリーの食材ですが、食べるとこのような効果があります。

効果・効能
  • 疲労回復
  • 冷え性予防
  • 代謝促進
  • 乾燥肌改善

カロリーが高い分、牛脂には疲労回復効果や代謝をアップさせる効果などがあります。代謝が上がることで血流が良くなり、冷え性の改善も期待することができます。

また、脂ですがビタミンAが含まれているため、皮膚や粘膜の保護作用があります。肌に潤いを与えてくれるので、乾燥肌にも効果的です。

牛脂は体に悪い?体に良い?

さて、本題の牛脂は体に悪いのかどうかです。牛脂=体に悪いと言われることも多いようですが、結論からお答えすると答えはNOです。 牛脂は体に悪いことはありませんが、食べすぎれば肥満などの影響が出ることもあります。 

食べ過ぎるとどうなる?

牛脂には飽和脂肪酸を多く含んでいるため、摂りすぎるとコレステロール値や中性脂肪が上昇し、肥満や動脈硬化の原因となることがあります。

動脈硬化は脳梗塞や心筋梗塞といった生活習慣病を引き起こす原因にもなるので、注意が必要です。

牛脂の食べ過ぎは‥
  • コレステロール値の上昇
  • 中性脂肪の上昇
  • 動脈硬化
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞

普段から揚げ物やラーメンなど、脂っぽいものを食べる習慣のある方は特に注意しましょう。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 牛脂は牛の脂肪分を精製して塊にしたもの
  • ビタミンAやオレイン酸といった成分が含まれている
  • 適量であれば体に悪いことはないが、食べ過ぎはコレステロール値の上昇や肥満の原因に

牛脂はお肉を焼く時だけではなく、料理の隠し味として使うことで味に深みやコクを出すことができます。体に悪いものではありませんが、脂肪分の塊なので過剰摂取すれば太る原因となってしまいます。量に注意して、上手く料理に取り入れてみましょう。

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