健康食品やサプリメントで話題の「グルコサミン」。カニやエビの殻などに含まれているといいますが、どんな成分かご存じでしょうか。健康ブームでもありよく耳にしますが、何歳から摂るのがいいのか、食事で摂るのは難しいのか、副作用はあるのか等、知っているようで知らない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、
- グルコサミンってどんな成分?
- 何歳から飲んだ方がいいの?
- 副作用はあるの?
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目次
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グルコサミンってどんな成分?
グルコサミンは、軟骨成分のひとつで、アミノ糖と呼ばれる糖の仲間です。動物の軟骨や皮膚のほかに、カニの甲羅やエビの殻、キノコ類などに含まれています。
人の細胞や軟骨に存在する物質
カニの甲羅やエビの殻などに含まれていますが、人の細胞にも存在しています。小さな分子で吸収されやすく、様々な成分をつくるもとになっています。
関節の摩耗や障害を予防する効果がある
人が走ったりジャンプをすると骨は衝撃を受けますが、その衝撃から守ってくれるのが関節軟骨です。関節軟骨とは、人間の骨の端を覆う3~5mmの厚さの膜のことで、関節を曲げたり伸ばしたりするときの摩擦をやわらげる働きもあります。
グルコサミンは、この関節軟骨の主成分であるプロテオグリカンやヒアルロン酸の原料です。
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何歳から飲んだ方がいいの?
グルコサミンが含まれる食べ物を摂っても、プロテオグリカン(グルコサミンを構成成分とする、ヒアルロン酸などの集合体)はそのままでは吸収されず、一部がグルコサミンとなり吸収されます。
つまり、一度にたくさんのグルコサミンを摂ることは現実的に困難です。加齢により、生成量が少なくなったグルコサミンを補うには、サプリメントで補給する方法が効率的といえます。
40歳から飲むと良いとされている
人は、加齢により、体内でグルコサミンを生成する能力が衰えてきます。40代で約30%、50代では約20%にまで低下するといわれています。そのため、生成力が低下し始める40歳頃から飲むのが良いとされています。
40代でも減少する
年をとるにつれて、骨と骨の間でクッションの役割を果たしている軟骨がすり減り、早い人では40代前半で膝の痛みや腰痛を感じます。減少するスピードは生活習慣や食習慣などが影響するため人によって異なりますが、いずれにしても減っていきます。
50代だと20%まで落ちる
50代になると更に生成力が低下し、20%にまで下がるといわれています。また、軟骨に体重がかかり、骨と骨が直接ぶつかることで炎症を起こし、変形性関節症を起こす人も増えてきます。
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副作用はあるの?
グルコサミンを補給することによって軟骨の摩擦が抑えられ、変形性関節症の痛みや腫れを軽減するという効果が期待されています。傷ついた軟骨を修復し再生を促す作用もあるといいますが、副作用はないのでしょうか。
胃もたれ
副作用として胃腸に症状が出ることがあり、主に胃もたれを起こします。そのため、予防策として食事時での摂取が勧められる場合もあります。
胸焼け
軽度の消化器系の不調を起こすこともあり、胸やけや下痢といった症状が出ることもあります。
眠気
グルコサミン摂取後に眠気を感じる人もいます。摂取後の車の運転などは避けた方がいいでしょう。
頭痛
血糖値や血圧、血中コレステロール値が上がり、頭痛を起こすこともあります。糖尿病や高脂血症の人は注意が必要です。グルコサミンの摂取にはサプリメントの利用がおすすめですが、カニやエビアレルギーの人は摂取を避けた方がよさそうです。
まとめ
グルコサミンについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- グルコサミンは人の細胞や軟骨に含まれる、軟骨成分のひとつ
- グルコサミン生成力が下がってくる40歳から飲むのがおすすめ
- グルコサミンを摂取して胃もたれや胸やけ・眠気・頭痛を起こす可能性がある
グルコサミンはもともと人の体内にある成分なので、摂取量が適切であれば安全性は高いといわれています。健康食品やサプリメントを上手に利用して、継続的に摂取するのがおすすめです。また、グルコサミンと一緒に栄養バランスの良い食事や適度な運動など、日常生活を見直してみるのも良いですね!
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