キシリトールガムは歯にいいイメージですが、それでもガムはお菓子です。毎日食べてもいいものなのでしょうか?これが原因で太る、ということはありえるのでしょうか?そこで今回は
- キシリトールガムは太る?
- 食べ過ぎるとお腹をこわす
- うまく取り入れられれば健康によい!
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目次
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キシリトールガムは太る?
キシリトールガムを食べて太ることはあるのでしょうか?
太ることはまず無い
市販の粒ガムのカロリーは、1粒あたりおよそ3kcalです。
いつもの間食がケーキやお菓子であれば、これをガムに変えてみましょう。
間食をガムに置き換えた場合、カロリー摂取量を大幅にカットできるためダイエット効果が期待できます。
ただし肥満はカロリー計算ができなかったことが原因ではありません。
市販のガムは健康にはよくないので、人によっては太らないまでも健康を害する可能性はあります。
また食事から必要な栄養素が摂れていないと、いくら間食をやめても痩せることはできません。
まずはビタミン・ミネラル・タンパク質をしっかり摂ることから始めてくださいね。
大量に食べてもほとんど吸収されない
キシリトールなどの糖アルコールは、血液中には完全に吸収されません。
消化吸収がしにくいものなので、血糖値の上昇も抑えることができます。
ただし過剰に摂取すれば下痢などを引き起こすことも。
食べる量には気を付ける必要がありそうです。
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食べ過ぎるとお腹をこわす
キシリトールガムを食べすぎることで、おなかをこわすことがあるようです。詳しく見ていきましょう。
糖アルコールがお腹をゆるくする
キシリトール製品には「一度に多量に食べると、おなかがゆるくなることもあります」と注意書きがあります。
これは、キシリトールのような糖アルコールは小腸で消化・吸収がされにくいため。
吸収しきれなかった糖アルコールを消化しようと、腸管壁から水分が引き出され、大腸の中の水分が増加するために下痢をしやすくなってしまうのです。
糖アルコールってどんなもの?
糖アルコールは砂糖や水飴と同じ「糖質」の仲間ですが、
- 熱や酸、アルカリに強い
- 微生物の栄養源になりにくい
- 消化吸収されにくい
など、砂糖や水飴とはあきらかに異なる性質を持っています。
その特徴を活かして食品や化粧品、医薬品など幅広く利用されているものなのです。
糖アルコールは安定性が高く、加熱による変色やメイラード反応の原因になりません。
微生物の栄養源になりにくいため菌が繁殖しにくく、品質保持にも貢献します。
また人の消化酵素では消化されにくく、低カロリー。血糖値やインシュリンレベルにも影響することはありません。
何個までなら大丈夫?
低カロリーで虫歯の原因になりにくい一方で、食べすぎるとおなかがゆるくなる糖アルコール。
腸で吸収されにくい糖アルコールは、その濃度を薄めるために腸に水分が集められます。
その結果おなかが痛くなったり、下痢を引き起こしてしまうのです。
ただしこの下痢は一過性のものなので、そこまで過敏になる必要はありません。
キシリトールの1日の摂取目安は、多くとも20~30gと言われています。
この量は、キシリトール100%のガムでいうと、15個程度。
かなり多いですよね。つまりほとんどの人は気にする必要はありません。
多量に食べることはないと思うかもしれませんが、中には2~3個食べただけでおなかが痛くなるという人も。
もちろん個人差があるのでなんとも言えませんが、特に合わない人もいるようです。
上記の量はあくまで目安で、確実な話ではありません。
おなかが弱い自覚がある人やこどもは、最初は1日1個からはじめてみるのが無難でしょう。
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うまく取り入れられれば健康によい!
キシリトールガムを上手に取り入れて、体によい効果を得る方法をご紹介します。
咀嚼することで満腹感が出る→ダイエット効果
「早食いは太る」と聞いたことがあると思いますが、これは満腹感が得られる前に食べすぎてしまうからです。
時間をかけてよく噛むことで、満腹中枢が刺激されます。
それによって少量でも満足感が得られ、結果として食べる量を自然に減らすことができるのです。
ガムを噛む習慣をつけることで、食欲をコントロールすることが可能になるんですね。
噛むことで唾液分泌の促進
食後にガムを噛むと、唾液の分泌が多くなります。
唾液にはアミラーゼという消化酵素が含まれていて、消化不良を防いだり必要な栄養素を取り込みやすくしてくれる役割があります。
食べ過ぎによる消化不良は肥満のもとなので、唾液を分泌させることで消化を促しましょう。
ガムのダイエット効果としては、もっとも有効な方法だといえるでしょう。
虫歯を予防してくれる
キシリトールにはさまざまな効果があります。
- 酸を作らない
- プラークを作る原因にならない
- プラークを減らして歯磨きで落としやすくする
- ミュータンス菌を減らす
- 再石灰化を助ける
つまりキシリトールは、それをとれば歯を磨かなくてもいいというものではありません。
歯磨きをするのは当たり前。そのうえでキシリトールを取り入れることによって、虫歯になりにくくするのです。
キシリトールを継続して摂り続けることによって、歯磨きの手助けをしてくれる存在だと言えるでしょう。
ストレス解消にも
ストレスがかかるとホルモンのバランスがくずれ、ストレスホルモンが分泌されます。
この状態が長く続くことで、さまざまな障害の原因になってしまいます。
ところが、ストレス下で咀嚼運動を行うと、ストレスホルモンの分泌が抑えられることがわかってきたのです。
また、噛むことで大脳皮質の運動野と感覚野を中心に、あきらかに脳の活動が高まることもわかりました。
つまりよく噛んで食べることは、記憶力の維持・向上にもつながると言えるのです。
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まとめ
この記事をまとめると
- キシリトールガムのカロリーが原因で太ることはないが、栄養素が偏れば太る
- キシリトールガムは食べ過ぎればおなかがゆるくなり、下痢を起こすことも
- ガムを噛むことで健康アップ効果が望める
噛むことがストレス解消になるというのは、素晴らしい情報ですよね。
ストレス社会において、現代人は噛む回数が減少しているといわれています。効果的にガムを取り入れて、健康的な毎日を送りたいですね。
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