皆さんは「グミの実」をご存知でしょうか?見た目はさくらんぼの様な果物ですが、知らない人、知っているけど食べたことの無い人がほとんどかと思います。
そんなグミの実ですが、美味しいのでしょうか?苦みの原因は?食べていい果実なのでしょうか?そこで今回は
- グミの実って何?
- グミの実の食べ過ぎには注意?
- グミの実の食べ方
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目次
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グミの実って何?
グミの実はグミ科グミ属の木になる実全般の事を指しますので、グミの実がなる木は数種類あります。グミは古くより日本にも自生している植物です。花は小さく、白色が多いかと思います。
グミの実とは
グミのみの形は楕円形で小さく、熟すと赤色になり柔らかくなります。甘酸っぱいですが、苦味もあります。未完熟であるほど苦味が強いので、食べる際には完熟した実を選ぶ様にしましょう。
ただし、鮮度が落ちてしまうと再度、苦みや渋みが出てきてしまいますので、新鮮なうちに食べるようにしましょう。
栽培方法や旬
多くのグミの実は6月ごろに旬を迎えます。品種によって旬も異なっており、春グミと呼ばれるグミの実は5月ごろ、秋グミと呼ばれるグミの実は10月ごろに旬を迎えます。
お菓子のグミとは無関係でほぼ流通していない
「グミ」と聞くとお菓子のグミを想像しませんか?お菓子のグミと何か関連があるかと思いきや無関係です。調べてみると、どうやらグミの名前の由来は諸説あるようです。
- 実を口に入れ、皮を口から出す言葉「含む実(くくむみ)」より変化
- グミの実の独特な苦みを「えぐみ」と表現し、そこから派生
- 「げい(棘)み(実)」という方言が短縮
どの由来もありえそうですね。グミの実は日持ちせず、流通もほとんどしておりません。
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グミの実の食べ過ぎには注意?
グミの実は食べられますが、どのような成分が含まれているのでしょうか。また、食べ過ぎることで生じるデメリットはあるのでしょうか。
グミの実の栄養や効能
グミの実の100gあたりの栄養成分
炭水化物 17.2g
タンパク質 1.3g
脂質0.2g
ビタミンE 2.2mg
食物繊維 2g
- 抗酸化作用
- 老化防止
- 血管の健康維持
- 免疫力向上
- がん予防
血管が健康的に保たれることで、動脈硬化などの疾病予防も期待できます。また、抗酸化作用のある成分が多く含まれていました。気になる項目がある方は食べてみることをおすすめします。
渋味成分タンニン
タンニンとはポリフェノールの一種です。苦みた渋みを感じる成分の元で、グミの実の他にはワインや茶葉に含まれます。タンニンが口腔内のタンパク質と結合して変質させてしまうことによって苦みや渋みを感じさせるこの現象は「収れん作用」と呼ばれます。
一方、肌に塗ると毛穴を引き締めてくれますので、化粧品にも配合されている成分です。タンニンを過剰摂取してしまうと腸が刺激を受け、便秘につながってしまう事がありますので気を付けましょう。
食物繊維
グミの実には食物繊維が含まれています。食物繊維はエネルギーとして吸収されず、腸に到達すると腸内では善玉菌を増やし、腸内の環境を良くしてくれます。
また、身体にある余分な脂肪や糖、塩分を排出したり、血糖値や血中コレステロールを低下させたり、様々な働きをしてくれます。
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グミの実の食べ方
グミの実は皮が薄く、そのまま食べる事が出来ます。味は甘酸っぱさと独特な苦みが感じられるかと思います。シャキシャキというよりはじゅわっとした不思議な食感です。
保存する際のポイントは乾燥させないこと。ビニール袋などで包み、冷蔵庫の野菜室で保管するようにしましょう。それでも鮮度が落ち、傷みやすくなってしまいますので、早めに食べるよう心がけてください。
入手方法はかなり限定的
生命力が強く、日本各地に自生しているグミですが食用として栽培されることは珍しいかと思います。ほとんどのグミの実の苗木は観賞用として出回っています。グミの実には独特な渋みや苦みがありますので、万人受けしづらいのでしょう。
渋味をとる方法
なかなか渋味をとるのは難しいようです。生で食べたい場合は塩、もしくは砂糖をまぶして食べることで、渋味が気にならなくなるようです。
また、渋味の原因物質タンニンは皮付近に多く含まれていますので、薄皮含め、丁寧にはがして食べるのも一手段です。加工するのであればジャムにしてしまうと甘くなりますので食べやすいかと思います。
おすすめレシピ
生でも食べられるグミの実ですが、日持ちしませんので鮮度が落ちやすいです。長期間保存したいのであればジャムやソースにするのがおすすめです。
他には焼き菓子などに混ぜ込む、ケーキなどのトッピングに用いる、お酒に漬け込み果実酒にするといった使い方ができます。
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まとめ
「グミの実の概要、栄養成分」などについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- グミの実は苦みや渋みのある果実で、ほとんど流通していない
- 抗酸化作用が期待できる
- 日持ちのしない食材なので、ジャムにして食べるのがおすすめ
よく近所の庭や、学校の校庭などに植えられていたりするのを見かけますが、どこか懐かしい感じがしますね。観賞用として用いられることの方が多いですが、興味のある人は食べてみてください!
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