ごまの保存方法・保存期間の目安を解説!常温・冷蔵・冷凍保存のポイントは?おいしく長持ちさせるコツ!

プチプチとした食感が楽しいごま。おにぎりに振りかけたり、和え物に混ぜたり、手作りクッキーやケーキに使ったり、家庭料理に欠かせない食材ですよね。黒ごま、白ごま、金ごまなど種類があり、料理に合わせて使え、おいしそうな見た目づくりにも一役買ってくれます。

そんなごまですが、あまり「保存」に関しては意識をしている方が少ないのではないでしょうか?一度に使う量が多くないので、「開封後かなり時間がたってしまい、風味が落ちている……」なんてことにもなりかねません。この記事では、意外と知らなかったごまの保存方法・保存期間の目安を詳しく解説します!

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ごまってどんな食材?

分類 ゴマ科
英名 sesame
旬の時期 9~10月
主な生産地(輸入ごまの場合) ミャンマー、インド、中国など

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私たちが食べているごま(ゴマ、胡麻)は、ゴマ科の一年草の種子です。古くから食品として栽培され、紀元前3500年頃のインドが栽培ゴマの発祥地だという調査結果があります。日本語で「ごま」と呼ぶのは、紀元前1世紀頃の古代中国西域の「胡」と呼ばれた国から渡来した麻(油分を含んだ種子の意)なので「胡麻」という中国名が生まれ、それを日本語で音読みしたためと言われています。日本で使用されるゴマはほとんど輸入ごまです。日本でも輸入量と比べると生産量はわずかですが、鹿児島県、茨城県、沖縄県などで生産されています。

ごまにはどんな種類がある?

ごまは、大きく分けて白・黒・金の3種類があります。種類によって若干の違いはありますが、栄養成分はほとんど同じです。それぞれの特徴をまとめました!

  • 白ごま・・・温帯や亜熱帯地域で栽培され、アフリカや東南アジアなど世界各地で生産されている。黒ゴマと比べると脂質が若干多く、ごま油の原料としても使われる。
  • 黒ごま・・・中国や東南アジアがおもな産地。種皮の黒い色にはブルーベリーと同じアントシアニンというポリフェノール色素や不溶性食物繊維の一種であるリグニンが含まれている。
  • 金ごま・・・「黄ごま」「茶ごま」などと呼ばれることもある。白や黒と比べると脂質が高く、コクのある味わい。香りも他より高く、懐石料理などに使われる。値段も高価。

ごまの加工品にはどんなものがある?

ごまは、そのまま使われるだけでなく、家庭でもおなじみの様々な加工品としても活躍しています。どのようなものがあるか見ていきましょう!

  • すりごま・・・すり鉢を使ってごまを擂り潰したもの。ごまの油が滲み出るため、しっとりとした触感になる。
  • ごまダレ・・・タレの一種で、擂りごまなどを材料に用いたもの。ごまドレッシングも類似品。
  • 練りごま・・・ごまを完全に粉砕しペースト状にしたもの。
  • ごま油・・・ごまを搾ってできる油。煎りごまを材料に独特の香りを出した焙煎ごま油と、ごまを煎ることなく精製し、ごま本来の旨みを出した太白油・白ごま油(未焙煎ごま油)とに分かれる。

 

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ごまの主な栄養素

ごまは古くから栄養価が高い食品として知られてきました。ごまにはゴマリグナンというごま特有の栄養素が含まれており、セサミン・セサモリン・セサミノールなどに分けられます。強い抗酸化力があり、体の内面からアンチエイジングを促します!さらに、カルシウムマグネシウムなど、ごまにはミネラル成分がバランスよく含まれています。ビタミン類の中ではビタミンEが含まれ、抗酸化作用のあることから「若返りのビタミン」などとも言われています。

  • カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
  • マグネシウム:マグネシウムは、健康な骨を作る上でビタミンDを活性型にする働きや、エネルギー代謝、たんぱく質の合成を担います。マグネシウムは、体内の酵素の要になる触媒や酵素反応を助ける働きを含めると300種類以上サポートしています。血圧の調整機能もあり、片頭痛や冷え性の改善にも効果があるとされています。
  • :鉄は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
  • ビタミンE:抗酸化作用により、体内の脂質の酸化を防ぐ働きがあります。体内の細胞膜の酸化による老化や、血液中のLDLコレステロールの酸化による動脈硬化など、生活習慣病や老化と関連する疾患を予防する効果があります。

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ごまの食べ方

栄養価の高いごま。手軽に料理に追加できるので、ぜひ普段の食卓で積極的に使っていきたいですよね!開封したまま忘れているごまがあったら、ぜひ今日から使ってみましょう!

  • ほうれん草のごま和え
  • ごま・味噌・マヨネーズを合わせてディップに
  • すりごま入り味噌汁
  • すりごま入り味噌田楽

すりごま・つぶのまま、どっちがオススメ?

どうせ食べるなら、栄養価がUPする食べ方をしたいですよね!ごまは、すりごまつぶのままだとどちらの方が健康に良いのでしょうか?答えはすりごまごまは粒が小さく硬い皮で覆われているので、つぶのままだと消化されずに体の外に出て行ってしまいます。よって、すりごまやごまのペースト、練りごまなどの加工食品の方が吸収がよくなります。

ごまを自宅で擂ってみよう!
つぶのごましか持っていない場合、自宅で擂るのも手です。擂りたての方が香りも良いですしね。擂りこぎと擂りばちがない場合は、丈夫なビニール袋にごまを入れ、めん棒などを使って上からコロコロとごまを押しつぶせば簡単にすりごまが作れますよ!

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ごまを常温・冷蔵保存する場合

それでは、ごまの保存方法と保存期間の目安をご紹介します!

保存期間・日持ちの目安は?

・冷蔵庫・冷暗所で1ヶ月です(開封前であれば冷暗所で6ヶ月ほどもちます)

保存方法は?

密閉容器に入れてから保存

常温・冷蔵保存のポイント
ごまは湿気に弱い食材です。開封後は密閉容器に必ず入れるようにしましょう!

ごまを冷凍保存する場合

保存期間・日持ちの目安は?

・冷凍庫で1ヶ月です。

ごまは冷凍保存が可能です!しかし、冷凍保存と言えども風味はゆっくりと劣化していくため、美味しいうちになるべく早く食べてしまうのがオススメ。

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保存方法は?

  • 冷凍用密閉袋に入れて空気を抜いて保存
冷凍保存のポイント
常温・冷蔵保存の場合と同様、空気をしっかり抜いて保存しましょう。特に冷凍の場合に容器内に空気が残っていると、水分が固まって霜となり、風味が劣化する原因になります!

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まとめ  

ごまの常温・冷蔵・冷凍保存と保存期間の目安をお伝えしてきました。あらためて保存期間をこちらにまとめます。

  • 冷暗所・冷蔵庫の場合・・・1ヶ月(未開封で6ヶ月)
  • 冷凍庫の場合・・・1ヶ月

どの場合も「空気を抜く」のがポイントです。手軽にメニューを栄養価UPできる食材ですので、上手に保存して毎日の食事にとりいれましょう!

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