ごま油は体に悪い?食べ過ぎは危険?肝臓に良いオメガ6の効能とは

最近、ダイエットや健康的に過ごすために様々な食用油が登場し注目されています。その中でもごま油は比較的メジャーな食用油の1つで、女性に人気の韓国料理やがっつり食べたい中華料理などでもよく使用されていますよね。

今回は、

  • ごま油の種類をご紹介!
  • ごま油に含まれる栄養素とは?
  • ごま油の摂取で期待できる嬉しい効能・過剰摂取による危険性
などを詳しくお伝えします。

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ごま油の種類  

ごま油は無色のものや黒褐色のものなど様々で、色と香りは主に圧搾される前のごまの煎り具合によって違います。高温下で時間をかけて焙煎されるほど、色は濃くなり香りもごま油特有の香ばしさが強くなります。

焙煎ごま油  

焙煎ごま油は、焙煎温度によって色の濃さ・風味の強さなどが異なります。

  • 低温焙煎ごま油・・・低温で焙煎されており琥珀色をしています。甘くて香ばしい香りが特徴的で、揚げ物・炒め物・ドレッシングなど様々なお料理に使用されています。
  • (高温)焙煎ごま油・・・高温で焙煎されており色の濃い茶・黒褐色をしています。香りがとても濃厚で、中華料理やお料理の香りつけなどに使用されています。

太白ごま油

太白(たいはく)ごま油は、ごまを生のまま搾り精製したもので無色クセのない風味と旨みが特徴的なごま油です。まろやかな味わいなので、幅広い料理に使用されています。

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ごま油の栄養素  

ごま油には主に

  • 脂質
  • オレイン酸
  • リノール酸
  • ビタミンE
  • ゴマリグナン(セサミンなど)

などの栄養素が含まれています。その中でも特に注目したい栄養素をご紹介します。

リノール酸(オメガ6系脂肪酸)  

リノール酸オメガ6系脂肪酸と呼ばれる“人の体内で生成されない必須脂肪酸”の一種で、血中のコレステロール濃度・中性脂肪を下げたり体内組織を正常に機能させる働きがあると言われています。

そのため、高脂血症を防ぐことでの動脈硬化の改善効果・血液をサラサラにし細胞膜の材料にもなる栄養素です。

オレイン酸(オメガ9系脂肪酸)

オレイン酸オメガ9系脂肪酸と呼ばれる不飽和脂肪酸の1つで、血中の善玉コレステロール(HDL)はそのままで維持し、悪玉コレステロール(LDL)濃度を下げると働きがあると言われています。

そのため、生活習慣予防の効果が高く血管内の環境改善効果が高い脂肪酸です。

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ごま油の効能   

ここからは、ごま油を摂取することで期待できる嬉しい効能4つをお伝えしていきます。

悪玉コレステロールを減らす    

ごま油に含まれるオレイン酸には、血中の善玉コレステロール(HDL)はそのままで維持し、悪玉コレステロール(LDL)濃度を下げると働きがあると言われています。

肝臓の機能を高める  

ごま油に含まれるゴマグリナンは肝臓に直接働きかけることから、肝機能を高め酵素の働きを活発にしてくれるので肝機能の改善効果に期待できます。ゴマグリナンには有名なセサミンなどの沢山の抗酸化成分が含まれています。

抗酸化作用  

ゴマグリナン”には、少量ながらも強力な抗酸化作用があります。そのため体内にある活性酸素を除去し、体内細胞の酸化などが原因で起こる老化・ガンなどの予防の効果に期待できます。

腸内環境の改善

ごま油に含まれるオレイン酸リノール酸といった不飽和脂肪酸には滑腸作用があり、便自体の滑りが良くなることで排便しやすくなったり、腸を刺激し蠕動運動を促す効果があります。そのため、便秘改善効果や腸内環境の改善効果に期待できます。

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ごま油の摂り過ぎによる危険  

ここからは、ごま油を過剰摂取することで起こるとされる注意点をお伝えしていきます。

カロリーが高い   

ごま油100gあたり921kcal(文部科学省の食品成分データベースによる)
ごま油は基本的には高カロリーなため、過剰摂取するとカロリーオーバーになり太りやすくなります。

アレルギー  

ごま油に含まれるリノール酸過剰摂取するとアラキドン酸と呼ばれる脂肪酸を体内で生成してしまい、アトピーや花粉症を誘発しやすいとの報告もありますので適量を意識するようにしましょう。

発ガン性

ごま油に限りませんが食用油の製油方法は自然な方法ではなく化学的なものも存在し、特に安価なごま油を選ぶ際には注意が必要です。

化学的な製油方法の場合は、トランス脂肪酸が発生したり化学変化を起こして発ガン性物質を生み出してしまうケースもあります。

抽出方法

ごま油の製油方法には主に2種あります。

  • 抽出法・・・化学溶剤を用いてゴマから油を溶かし出す方法
  • 圧搾法・・・ゴマに圧をかけて油を搾り取る方法

特に注意すべきが「抽出法」で製油されたごま油で、圧搾法に比べて含まれる栄養素が少なくなり油分が多くなります。また高温で抽出される場合には、トランス脂肪酸が発生することもあります。

トランス脂肪酸

トランス脂肪酸は自然界にも存在していますが化学的に発生したものの場合、悪玉コレステロールを増やし、動脈硬化の原因と言われています。トランス脂肪酸が増加すると、オメガ6系脂肪酸などの必須脂肪酸が細胞膜を作るのを邪魔することで細胞機能が低下すると言われています。

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まとめ

この記事をまとめると

  • ごま油には焙煎されたもの(焙煎ごま油)生のごまを搾り精製したもの(太白ごま油)がある。
  • ごま油にはリノール酸・オレイン酸・ゴマグリナンなど体に良い効果が期待できる栄養素が含まれている。
  • 特に抽出法で製油されたごま油の場合は、化学的なトランス脂肪酸が発生したり化学変異などで発がん性物質ができるとされているので注意が必要。

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