古い野菜で食中毒・食あたりに!カット野菜は危険?症状・予防法は?

ビタミンや食物繊維を摂取するためには、野菜は最適な食材の一つ。しかし、鮮度の落ちた野菜を食べることは人体にとって危険なことも…。

  • 古い野菜には食中毒の危険が
  • 野菜による食中毒の症状を詳しく知る
  • 野菜による食中毒を防ぐには

今回は、こちらについて詳しく解説します。

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古い野菜は食中毒が危険!

野菜には様々な種類が存在しますが、喫食による食中毒の危険が大きい野菜としては生野菜があげられます。

カット野菜は特に注意

コンビニなどで気軽に購入することが出来るカット野菜は非常に便利ですよね。しかし、カット野菜は鮮度が落ちてしまうと食中毒の危険性が一気に高まります。

加熱してから食べることが多い根菜類と違い、カット野菜はそのまま食べることがほとんどのため食中毒菌を死滅させることが出来ません。

結果として、体内に食中毒菌を入れてしまうことに繋がり食中毒が発生してしまうリスクが高まるのです。

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古い野菜による食中毒症状

野菜などから発症する食中毒菌について、代表的な菌種とその症状について解説します。

セレウス菌

土壌菌として知られるセレウス菌は、目に見えないほどの大きさですが、土の中や空気中などに広く分布しています。

加熱に強く、常温下で爆発的に増殖する特徴を持っています。そのため、カット野菜などは常温下に放置せず8℃以下の温度帯での保存を徹底することが大切です。

大腸菌

糞便から検出される菌であり、堆肥や農業用水の使用を経て採取・流通される野菜に付着している可能性が高い菌です。

対策としては、しっかりと洗浄し野菜を殺菌することで死滅させることが可能です。

黄色ブドウ球菌

野菜を取り扱う人の手指がケガをしていたり、鼻の周囲に発生することが多い菌であり体内に入ることで食中毒を引き起こします。

家庭においても、カット野菜を素手で取り扱うことで野菜に黄色ブドウ球菌が付着する可能性があるため、調理前にしっかりと手洗いを行うことが重要です。

下痢・腹痛

体内に侵入した食中毒菌によって、激しい下痢や腹痛が発症します。食中毒が発生した場合は、下痢止めなどを飲まないように注意しましょう。

これは、体の中のウィルスを全て外に出すことが大切なため。食中毒が起きていることに気づかずに自己判断で下痢止めなどを服用してしまうと、かえって食中毒の症状が長引くこともあります。

吐き気・嘔吐

食中毒による主な症状として、激しい吐き気や嘔吐なども起こりやすくなります。嘔吐とともに体内の水分も失われていくため、必ず水分も同時に補給するようにしましょう。

その際は、ただの冷たい水よりも常温のスポーツドリンク飲料などの摂取が体に負担が少ないためおすすめです。

発熱

食中毒により、微熱が続くことがあります。激しい下痢や嘔吐など他の症状が出始めた段階から定期的に検温して記録を取っておくと医療機関で経過を説明しやすくなりますよ。

症状は何時間後に出る?

食中毒の症状は、食中毒菌の種類によって様々ですが、おおよそ食後1時間〜6時間の間に発症することが多くなっています。

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野菜による食中毒の予防方法

野菜による食中毒を予防する上で最も重要になるのは、調理前の手洗い徹底と野菜の十分な洗浄です。

爪の間の汚れや、野菜のヘタの付け根などは特に汚れが残りやすいため重点的に洗うことを心がけましょう。

加熱して食べる

多くの食中毒菌は、熱に弱い特徴を持っているため、調理工程でしっかり加熱すれば死滅させることが可能です。中途半端な温度での加熱は意味をなさないため、75℃で5分以上または一瞬でも85℃に達成することで十分に食中毒菌を死滅させることが可能です。

賞味期限内に食べる

コンビニで購入できるカット野菜には、必ず期限表示が記載されています。この記載された期限表示に従い速やかに食べきることが食中毒を防ぐ上で非常に重要なポイントです。

冷凍保存する

一度に大量に野菜を購入してしまい、すぐには使い切れなくなった場合はいっそ冷凍保存を行いましょう。下記の手法で冷凍保存を行うことで、常温下よりも遥かに長い約1ヶ月間は鮮度を下げずに野菜を保存することが可能です。

  1. 野菜を1度に使う量に切り分ける
  2. 野菜をラップで包み、空気を抜く
  3. ラップごとジップロックに移し入れて再度空気を抜きチャックする
  4. ジップロック表面に冷凍実施日を記入する
  5. 速やかに冷凍庫に保存して1ヶ月を目処に使い切るようにする

カット野菜は早く消費する

コンビニなどで購入できるカット野菜は、製造工程において次亜塩素による殺菌工程を経て出荷されていますが、食中毒菌を100%死滅させることは難しいです。これは、殺菌効果を強めることは、同時に野菜の鮮度を落としまうためです。

そのため、購入したカット野菜は、わたしたち自身が意識して出来るだけ速やかに消費することを心がけましょう。

まとめ

この記事をまとめると

  • 鮮度の落ちた野菜には食中毒菌が付着している可能性が高いため注意が必要
  • 野菜を媒体として広がる食中毒菌は、セレウス菌や黄色ブドウ球菌などが存在する
  • 野菜による食中毒を防ぐため購入した野菜はできる限り早めに消費することを心がける
  • 野菜を調理する前にはしっかりと手洗いを行うことも大切

いかがだったでしょうか。

カット野菜は手軽に購入できる分、食中毒によるリスクも考えられます。購入したカット野菜を一度しっかりと洗浄するだけでも食中毒リスクを減少させることが出来るためオススメです。

この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

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