ふきのとう・ふきの違い|栄養素は同じ?旬・産地・毒性・苦味成分は?

日本の春の代名詞と言えば「ふきのとう」です。ふきのとうというフレーズを聞くと、多くの人は春の訪れを感じるのではないでしょうか?そんなふきのとうは「ふき」とは違うのでしょうか?栄養素や食べられる部位などにどんな違いがあるのか?徹底解説いたします。最初に、記事内容を一覧にしておきます。

  • ふきのとうとふきは違う物?
  • ふきのとうの旬の時期とは?
  • ふきのとうやふきにはどんな栄養素があるのか?

この記事を最後まで読んで頂き、ふきのとうやふきについて、徹底的に理解を深めていきましょう。

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ふきのとう・ふきは同じ?違う?

ふきのとうとふきは同じ物なのでしょうか?違う物なのでしょうか?ちょっと詳しく見ていきます。

ふきのとうはふきにならない?

ふきのとうとふきは広い目で見ると、「同じ物」です。ただ、ふきのとうが大きくなるとそのままふきになるわけではありません。ふきのとうは、ふきの「つぼみ」の部分。そして、ふきはふきの中の「葉っぱ」の部分なのです。

スーパーで売られているふきを見ると、「茎のように棒状になっている」ため、殆どの人は「ふきは茎の部分」だと誤解しています。一般的に販売されているふきは「ふきの葉っぱの部分」です。ふきの茎の部分は実は地中に埋まっていて、そこから葉っぱを地上に出しているのです。

そして、ふきのとうはふきの「つぼみ」の部分。春になると先にふきのとうが地上に現れ、その後ふきの葉っぱの部分も地上に生えてくるという順序で成長します。ちなみに、ふきが生える場所は、ふきのとうが生える場所と必ずしも一緒ではありません。

湿度や環境などの違いから根を広く伸ばして、別の場所にふきが生えることも多いのです。

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ふきのとう・ふきの特徴

ふきのとうやふきは、どんな地域でいつ採れるのでしょうか?

旬の時期

ふきのとうの旬の時期は、2月から3月くらいだとされています。出来るだけ小さなころのふきのとうの方が、苦みが少なく美味しく食べられます。ふきも2月くらいに同様に旬を迎えますが、実際に食べられる時期はもう少し先となっています。

生産地

ふきの主な生産地は「愛知県」「群馬県」「大阪府」などです。中でも愛知県では全国のふきの生産量の内、40%弱を生産している計算になります。中部地方や関西地方で、ふきは沢山作られていることがよく分かります。

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栄養素に違いはある?効能は?

ふきのとうとふきには栄養素に違いがあるのでしょうか?詳しく解説いたします。

栄養素

まず、栄養素ですが、ふきのとうにもふきにも殆ど同じ栄養素が含まれています。ただ、ふきのとうの方が含まれる栄養素が「多い」とされているのです。ふきやふきのとうに含まれる栄養素はこんな感じです。

  • 食物繊維
  • カリウム
  • ケンフェロール
  • アルカノイド

食物繊維やカリウムは、ふきにもたくさん含まれていますが、ふきのとうには「ケンフェロール」や「アルカノイド」などの栄養素も豊富に含まれています。

効果

ふきのとうに多く含まれる「ケンフェロール」を摂取すると、発がん物質を抑制する効果があるとされています。また、アルカノイドは肝機能を高めてくれます。ふきにも含まれる、カリウムは高血圧を抑制する作用がありますし、食物繊維は腸内環境を整えてくれる効果が期待できます。

ふきのとうのほうが、栄養素は豊富ですが、ふきの状態になったものでも、十分に健康維持に効果的だといっていいでしょう。血圧が高めの方や、肝機能に不安がある方、腸内環境を整えたい方などにはおすすめの食材なのです。

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ふきのとうに毒性はある?

実はふきのとうに「毒性がある」とも言われています。ふきのとうのどこに毒があるのかというと、「地中に埋まった茎や根の部分です。前述した通り、ふきのとうはふきの「つぼみ」部分なので、適切に調理すれば毒を摂取することはありませんが、地面を掘り起こして茎部分を食べると、毒が体内に入ってしまうので注意しましょう。

食べられないふき

ふきの場合も同じで、地中に生えている茎や根の部分を掘り起こしてしまうと、毒性物質が大量に含まれているため、食べることが出来ません。必ず地表に出ている「葉っぱの部分」だけを食べるようにしてください。

ちなみに、ふきの葉っぱの部分にもピロリジジンアルカロイドという毒性物質が含まれていますが、この成分は茹でて灰汁抜きすると完全に消えてくれるので、きちんと調理をすれば問題ありません。

苦味成分

ふきには独特な「苦み」がありますが、これはふきに多量に含まれる「ポリフェノール」が原因です。ただ、適切な方法で灰汁抜きさえすれば、苦み成分もいくらか緩和されるため、適度な苦みだけを残すことが出来るはずです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、ふきのとうやふきについて、様々な事を解説してきました。ふきのとうやふきについて、しっかり理解できたのではないでしょうか?最後に、記事をざっくりまとめておきます。

この記事をまとめると

  • ふきのとうは、ふきのつぼみの部分で、栄養価も高い
  • ふきのとうやふきの茎や根の部分には毒素が沢山入っている
  • ふきやふきのとうを食べると、高血圧を抑制したり、がんを抑制する効果がある

こういった内容でした。もしスーパーでふきを見かけられることがあれば、是非とも一度調理にチャレンジしてみましょう。

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