【粉ミルクとフォローアップミルクの違い】切り替えるタイミングは?

現代の粉ミルクは品質も良く、たくさんの種類があるので新米のママ・パパはどれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。「フォローアップミルク」というミルクをみて、成長にいい栄養素が入っているのかな?と勘違いしてしまうこともあるかもしれません。そこで今回はフォローアップミルクについてご紹介していきましょう。

  • フォローアップミルクって何?

  • 何カ月から飲めるの?

  • メリット・デメリットは?

という疑問を解決していきます。赤ちゃんにとってフォローアップミルクが必要かどうか検討する判断材料にしてくださいね。

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粉ミルクとは

粉ミルクとは、「育児用調製粉乳」という牛乳や生乳を原料とした食品です。主に新生児~離乳食までの段階で与えるミルクのことです。

成分の特徴

粉ミルクは人間の赤ちゃんが、それを飲むだけで発育に十分な栄養を摂取できるように作られていなければなりません。粉ミルクに入っている主な栄養は以下の通りです。

  • タンパク質
  • ビタミン類
  • 亜鉛
  • 塩素
  • カリウム
  • カルシウム
  • イノシトール
  • セレン   
  • ナトリウム          
  • マグネシウム       
  • リン      
  • α-リノレン酸     
  • リノール酸

これらの成分は母乳に含まれる成分をもとに生乳や牛乳を調整して作られています。

日本で一番初めに作られたのは大正6年ごろで、当時はまだ母乳に含まれている成分の全ては解明されておらず、ただ牛乳を薄めるものでしたが、現代の粉ミルクは母乳が無くてもしっかりと赤ちゃんの成長に必要な栄養が摂れるようになっていますよ。

飲むのに適した時期は?

粉ミルクは母乳の代わりなので、生まれてから離乳食に入るころまで飲ませます。

お母さんの中には、母乳が出辛くて悩んでいたり、おっぱいをあげることを不快と感じたりするひともいますよね。また、頻繁におっぱいをあげることは痛みを伴うこともありますから、ストレスを感じる人もいます。

「生まれてからしばらくは母乳を与えなくてはいけない」とか、「赤ちゃんは母乳で育てるべき」などの情報もいまだに声高に言われていて、粉ミルクに抵抗があるお母さんもいるかもしれません。

でも、赤ちゃんにとって一番大事なのは「必要な時に必要な栄養をとれること」なので、母乳ではなく初めから粉ミルクで育ててもいいのです。

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フォローアップミルクとは

一方、フォローアップミルクは離乳食ごろにあげるのが望ましいミルクです。粉ミルクよりも牛に近い成分に調整されていて、必ずしも飲ませなくてはならないというものではないのですよ。

成分の特徴

フォローアップミルクで強化することができる栄養素は次のようなものになります。

  • ビタミンD
  • 鉄分
  • DHA

フォローアップミルクは離乳食を始める月齢の赤ちゃんに不足しがちな栄養素を補う目的でのませるミルクです。ですから、粉ミルクにようにフォローアップミルクだけで栄養を補えるというわけではにことに注意が必要です。

飲むのに適した時期は?

赤ちゃんの離乳食は生後6カ月ごろから始めることが多いです。それまでは母乳や粉ミルクを飲んでいれば必要な栄養を補うことができましたが、生後半年を過ぎた赤ちゃんは成長するためによりたくさんの栄養が必要になりますよね。

しかし、離乳食を始めたからといって、急にフォローアップミルクに切り替えてはいけません。厚生労働省は生後9カ月以降にあたえはじめることを推奨しています。

切り替えるタイミングは?

離乳食に慣れてきて、母乳や粉ミルクの飲む量が減ってきたら鉄分を補うためにあげましょう。フォローアップミルクは補助的な食事ですから、必ず飲ませなくてもいいのですよ。

離乳食をあまり食べてくれないとき、鉄分が摂れていないと感じたときなどに飲ませてあげましょう。

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フォローアップミルクのデメリットは?

不足しがちな栄養を補えるフォローアップミルクは一見メリットばかりのようですが、デメリットもあります。詳しく解説していきますので、よく読んで参考にしてくださいね。

離乳食が進まなくなる

赤ちゃんの胃袋はとても小さいです。ですから、フォローアップミルクをあげすぎてお腹がいっぱいになると離乳食を食べ無くなってしまうことや、飲みやすいミルクばかり好んでなかなか食べられるようにならない原因にもなり得ます。

フォローアップミルクはそのままあげるよりも、離乳食の食材の一つとして、使ってあげるといいですよ。

虫歯のリスク

フォローアップミルクは牛乳由来の「オリゴ糖」が含まれています。さらに、ミルクを哺乳瓶で吸うときに歯にオリゴ糖が付着しやすいので虫歯になりやすくなります。

フォローアップミルクを与えたときは食後に歯磨きお水を飲ませて歯にオリゴ糖が付いたままの状態ではないようにしてあげましょう。

また、ミルクは離乳食のように咀嚼をしないので唾液の分泌が少なく、虫歯のリスクを高めることもありますから、ミルクばかり飲ませないように要注意ですね。

栄養バランス

何度も書いてきましたが、フォローアップミルクはあくまで補助的な食品です。ですから、フォローアップミルクばかり飲ませていると他の栄養素が不足して、栄養バランスに偏りができてしまいます。

赤ちゃんがすくすくと健康に育つためにはいろいろな食材からバランスよく栄養を摂取する必要がありますよね。今は離乳食も様々な種類がありますから、1つや2つ赤ちゃんが食べてくれなかったくらいでは諦めず、たとえミルクを欲しがっても心を鬼にして色々な離乳食や食材を食べさせてみましょう。そのうちきっとお気に入りの味が見つかりますよ。

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まとめ

いかがでしたか?粉ミルクと違い、フォローアップミルクは食事というよりもサプリメントに近い立ち位置だということがよく分かりましたね。今回の内容を今一度まとめておきましょう。

この記事をまとめると

  • 粉ミルクとフォローアップミルクは成分が異なる

  • フォローアップミルクは鉄分の不足が補える補助的なもの

  • フォローアップミルクは9カ月以降に飲ませることが推奨されている

  • フォローアップミルクは必ずしも飲ませなくてよい

ということを詳しく解説してきました。今回の内容を参考にして、自分の赤ちゃんに必要かどうか考えてみてくださいね!