春の高級食材でもあるぜんまい、山に取りに行く方も多いのではないでしょうか?
生のぜんまいは春限定ですが、乾燥ぜんまいは季節にかかわらずいつでも食べられるので重宝しますよね。
そんな乾燥ぜんまいのあく抜き方法をご存じですか?
あく抜きは必ずしないといけないのでしょうか?そこで今回は、
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乾燥ぜんまいの特徴
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乾燥ぜんまいのあく抜き方法・戻し方
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乾燥ぜんまいの使い方・保存方法
についてご紹介します。
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目次
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乾燥ぜんまいの特徴
ぜんまいは、いろんな料理に入っているので食べたことはあると思います。
しかし「ぜんまい」と聞いても、見た目や味がぴんと来ない方もいると思います。
まずは、ぜんまいの旬や味の特徴、栄養効果などについて詳しく説明していきます。
乾燥ぜんまいとは?
乾燥ぜんまいとは、文字通りぜんまいを乾燥させたものです。
ぜんまいは、 ゼンマイ科ゼンマイ属のシダ植物で、一般的によく見られる山菜のひとつです。
先端が渦巻き状になっていて、ふわふわした毛のようなものに覆われています。
日本全国の山で採れますし、スーパーなどでも乾燥したものや水煮などが購入できるので、とても身近な山菜と言えます。
ぜんまいの旬
沖縄県や九州地方などの温かい地域では早ければ3月中旬ごろから、本州は4~5月の連休前後、東北地方や北海道は6月ごろが旬になります。
味の特徴
味は特にくせがなく、独特の食感とのどごしが特徴 です。白いふわふわした綿毛の付いているもので、つぼみが開いていないものがおいしいですよ。
栄養成分・健康効果
乾燥ぜんまいは、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富です。
- 便秘予防
- デトックス効果
- 貧血予防
- 粘膜の健康維持
- 骨の形成維持
などの健康効果が期待できます。
その他の栄養成分は次のようになっています。
- エネルギー:293㎉
- たんぱく質:14.6g
- 脂質:0.6g
- 炭水化物:70.8g
- 糖質:36g
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乾燥ぜんまいのあく抜き方法・戻し方
一年中手に入る乾燥ぜんまいは、手ごろな価格ですし調理も簡単です。
ここでは、乾燥ぜんまいのあく抜きの有無、戻し方などの説明をしていきます。
アク抜きは必要?
市販の乾燥ぜんまいには、 あく抜きが必要なものと不要なものがあります。
あく抜き不要の乾燥ぜんまいなら、そのまま戻してOKです。
あく抜きが必要な乾燥ぜんまいは下ごしらえが必要です。
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鍋にたっぷり水を入れ、乾燥ぜんまいを入れる
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沸騰させた後、一晩置いておく
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鍋から出し、軽くもみ洗い
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新しい水を入れて2時間程度置く
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さらに揉み洗いをして新しい水に変える
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水の色が変わらなくなったらOKです。
戻し方の手順
あく抜き済みの乾燥ぜんまいは、水に浸しておくだけです。
2時間ほど浸したあと、沸騰したお湯で1分ほど茹で、水で締めればOKです。
あく抜きのポイント
あく抜きのポイントは、水に浸す時間をしっかり取ることです。ぜんまいはあくが抜けにくいですので、焦らずにじっくり時間をかけましょう。
えぐみが強すぎる場合は、もう一度あく抜きをしてもいいのですが、加熱しすぎると食感が失われるので注意してください。
生のぜんまいなら重曹を使う方法もありますが、乾燥ぜんまいなら上記の方法で戻しながらあく抜きをするのが手軽です。
時短で戻す方法は?
時短で戻すなら圧力鍋がおすすめです。時短で戻すなら1時間ほどでできますので、急いで戻したいときにはぴったりです。
炊飯器・圧力鍋も便利
炊飯器や圧力鍋を使った方法も便利です。
炊飯器は、時間がかかりますが準備すればほぼ手がかかりません。
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乾燥ぜんまいを軽く洗い、水に浸して一晩置いておく
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たっぷりの水と1のぜんまいを鍋に入れて沸騰直前まで加熱する
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保温にした炊飯器に2をお湯ごと入れる
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8時間保温し続ける
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8時間後、揉み洗いをする
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手間が少なく楽ですが、多少臭みが残ることもあります。
臭いが気になる方は、一度茹でこぼしをしてから手順2を行ってください。
圧力鍋は、時短でできる上に仕上がりもいいですのでおすすめです。
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乾燥ぜんまいを軽く洗い、水に浸して一晩置いておく
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圧力鍋に、戻したぜんまいと、水を多めに入れて火をかける
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3分加圧する
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火を止めて圧が下がったら、揉み洗いをする
加圧のし過ぎで食感が悪くなることもありますので、コツがつかめるまで何度かチャレンジする必要があるかもしれません。
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乾燥ぜんまいの使い方・保存方法
乾燥ぜんまいを使ったおすすめメニューと保存方法をご紹介します。
ナムルに
ぜんまいの食感を楽しむなら、定番であり簡単にできるナムルがおすすめです 。コチュジャンと合わせたシンプルなものから、好きな野菜と一緒に和えたナムルまでアレンジもできますので、メニューの幅も広がります。
もやし、にんじん、葉物のナムルと一緒に作ってワンセットに盛り付けると、一気に本場の韓国料理感が出ますよ。
煮物に
溶けるような舌ざわりが楽しめるのは煮物や炒め煮です 。材料を炒め、調味料とだし汁と30分ほどことこと煮込めば、味が染み込んだぜんまいの煮物が完成です。
一度冷ますとさらに味が染み込んでおいしくなりますよ。
保存方法・保存期間
乾燥ぜんまいは湿気に弱いので、 開封後は密閉容器に入れて冷暗所で保管 しましょう。
乾燥剤を入れるとなお良しです。
乾燥剤がないときは、フリーザーバッグなどに入れて冷凍庫で保存すると長持ちします。
保存期間は 約半年~1年 です。
カビが生えやすいので、必ず湿気のない場所で保管してください。
まとめ
今回は、乾燥ぜんまいのあく抜きについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
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あく抜きは時間をかけてしっかりと!
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時短でする方法も
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急ぐなら圧力鍋、手軽なら炊飯器がおすすめ
あく抜きに時間がかかりますが、その分食べたときの喜びは大きくなります。
旬の時期はぜひ生のぜんまいを、それ以外の時期では乾燥ぜんまいを活用してくださいね。
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