グルメな人や、記念日などで高級ディナーを食る時にフランス料理屋さんにいくと度々見かける「エシャロット」。
見たことも聞いたこともない野菜だと、どんな野菜なのか想像もつかないから、なんだか頼むのに勇気がいるなぁ・・・なんて思った人も多いのでは?
「エシャレット」と「エシャロット」は同じらっきょうのことじゃないの?と思った人もいるのではないでしょうか。エシャレットとエシャロットは名前も似ていて、なんだかややこしいですよね。そこで今回は、
-
エシャレットとエシャロットは別物?
-
どうして似たような名前なの?
スポンサードリンク
目次
|
|
エシャレットとエシャロットの違い
エシャレットは若取りされたらっきょう
結論から言いますと、エシャレットとエシャロットは全く別の野菜です。エシャレットは、生食用に白く軟らかく栽培されたらっきょうのことをいいます。
日本でエシャレットが市場に出回り始めたときは「エシャロット」と呼ばれていましたが、フランスの野菜にエシャロットという別の野菜があり、エシャレットとエシャロットが全く別の野菜であるにもかかわらず混同されてしまったため、らっきょうは「エシャレット」または「エシャ」と呼ばれるようになりました。
エシャロットは玉ねぎの一種
エシャロットはフランスの赤みを帯びた小玉の玉ねぎです。カットすると紫玉ねぎのような色合いをしていて、刺激的な香りが強く、フランス料理やイタリア料理で香味野菜として使われています。
エシャロットにはとてもたくさんの品種があり、「ピンクエシャロット」や「グレーエシャロット」などがあります。日本ではほとんどのエシャロットが輸入品です。
なぜ名前が似ているのか
実は、エシャレットは主に日本でしか呼ばれていない名前のようです。では、なぜらっきょうをエシャレットと呼ぶようになったかをごしょうかいしましょう。いまから30年ほど前に、若採りのらっきょうの栽培がはじまりました。
これを販売する際、「らっきょう」という名前だと売れないと考えられて、フランスの野菜の「エシャロット」と同じ名前を付けて販売したのが始まりです。
その当時は日本にまだエシャロットという野菜が無かったのでよかったのですが、やがて本物のエシャロットが輸入されるようになると名前が同じであることがややこしい、となり、らっきょうを「エシャレット」と呼ぶようになりました。
ちなみに、フランスではエシャレットのことを「Oignon de Chine」、英語では「Chinese Onion」と呼び、どちらも「中国の玉ねぎ」を意味する言葉で呼ばれています。
スポンサードリンク
エシャレットについて
産地は?
エシャレットの生産量日本一は茨城県です。特に行方市の赤土は水はけがよく、適度な栄養を含んでいることからエシャレット作りに最適なんだとか。ちなみに普通のらっきょうの産地は鳥取県・鹿児島県・宮崎県です。
エシャレットは土を深く掘り植え付け、普通のらっきょうの収穫より3か月ほど早く収穫することで、やわらかく生食できる癖のない味わいになるのです。
旬の時期
通常、らっきょうの収穫時期は6月ごろですが、エシャロットは3月~4月と早い段階で収穫されます。旬の時期は春、ということになりますが、エシャロットはハウス栽培などで温度管理されることで通年通して収穫される野菜です。
スポンサードリンク
エシャロットについて
エシャロットはどこで買える?
エシャロットはまだまだ日本ではメジャーな野菜ではないので、小さなスーパーだと出会える確率はかなり低いです。大型のスーパーや輸入食材を扱うスーパーに行くと購入できる確率は上がります。
ですが、必ず手に入る保証はないので、確実に購入したい場合はネットで買うのがおススメです。
エシャロットの代用品
ステーキのソースにしたり、フランス料理やイタリア料理にするとぐっと本格的な味わいになるエシャロットですが、使いたいタイミングで購入するのはなかなか難しいですよね。そこでエシャロットの代用になる野菜をご紹介します。
- 玉ねぎ
- ミョウガ
- らっきょう漬け
- ネギ
- にんにく
玉ねぎはエシャロットの仲間なので、一番代用しやすいかもしれません。エシャロットよりも玉ねぎは辛みが強いので、水にさらしてから使うといいでしょう。
ミョウガのシャキシャキした食感や香りはエシャロットとはちょっと違いますがフランス料理やイタリア料理にもよく合う香味野菜です。らっきょう漬けは甘酢の味が付いているので、入れる量を調節しましょう。
ネギやニンニクは、エシャロットとは風味が若干異なりますし主張も強めなので、少量ずつ入れて味を調えていくと美味しくできますよ。
スポンサードリンク
まとめ
いかがでしたか?エシャレットとエシャロットはそもそも全く別の食材で、エシャレットはらっきょうにオシャレな名前をつけただけ・・・なんて拍子抜けですね。しかも別の食材、といいつつも代用が可能だなんて、余計にややこしくなってしまいますね・・・。今回の内容をまとめると、
この記事をまとめると
-
エシャレットは早い時期に収穫したやわらかいらっきょう
-
エシャロットは玉ねぎの仲間
-
フランス語や英語ではエシャレットとは呼ばない
-
エシャロットは手に入りやすい野菜でも代用が可能
ということをご紹介してきました。ただでさえ緊張する高級ディナーで、似たような名前の食材があったら混乱してしまうかも・・・と不安になる前に、わからないときはウエイターさんに聞いてみましょう。食材についての知識があると、食べるのも楽しくなりますよ!