エリスリトールで下痢・腹痛に?危険性・デメリット・副作用は?

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「エリスリトール」という甘味料をご存じですか?

砂糖に代わるものとして、ダイエットを希望されている人にとっては、まさに救世主と言えるかもしれません。実際、日本で売られている「カロリーゼロ」や「カロリーオフ」の商品にもよく使われています。そこで今回は、

  • エリスリトールとはどんな人工甘味料?
  • エリスリトールは太る?
  • エリスリトールで下痢・腹痛になる?
  • エリスリトールに危険性はある?デメリットは?
についてご紹介します。

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エリスリトールとはどんな人工甘味料?

特徴

エリスリトール(英語:Erythritol)とは、天然由来の甘味料の一つです。食品添加物や砂糖の代わりに使われてます。トウモロコシを原料に、酵素を用いて発酵させて製造されます。

キシリトールやソルビトールなどと同じ「糖アルコール」の一種で、自然界に存在する甘味成分ですが、自然界にごくわずかしか存在しないため「希少糖」の分類になります。

1848年、スコットランドの科学者によって発見され、1990年以降、調味料や甘味料として使用可能であるとし、現在も60か国以上で承認されています。

日本では、「ラカント」、「ラカントS」という商品名で売られています。その他、「シュガーカットゼロ」、「パルスイート」など、肥満防止・ダイエットなどを目的とした商品に多く利用されています。

どんな味?

甘さは砂糖の約70~80%ほどです。口に入れると清涼感が広がり、あっさりとした甘味の甘味料です。

使い方

コーヒーや紅茶などの飲み物に入れたり、お菓子作りに使ったり、幅広い料理に使うことができます。基本的には砂糖と同じ使い方でOKです。

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エリスリトールは太る?

カロリー・糖質量

エリスリトールは、栄養表示的に100gあたり炭水化物100g(糖質100g)の糖質ですが、代謝されずに排出されるので実質糖質ゼロカロリーゼロの甘味料です。

カロリーゼロとは、食品100g中のカロリーが5kcal以下の場合に表示することができます。食後の血糖値上昇を緩やかにしたり、内臓脂肪の蓄積を抑えたりする効果があります。

ただ、「カロリーがほぼゼロであること」や「砂糖に比べて甘さがやや控え目」であることから、砂糖に慣れてしまっている人にとっては少し物足りなさを感じるかもしれません。血糖値が上がらないということは、脳が満腹感を感じにくいということでもあります。よって、結果的に食べる量が増えたり、食事の回数が増えてしまわないように気を付けましょう。

エリスリトールで下痢・腹痛になる?

エリスリトールの90%以上が代謝をされずそのまま尿として体外に排出されます。残りの10%は腸内細菌によって消化され、わずかなエネルギーとして産生された後、便として排出されます。

大量の甘味料が腸内に入ると、腸液の濃度が一時的に上がるために腸壁が濃度を薄めようと大量の水分を噴出します。この結果お腹が緩くなり、腹痛下痢を起こすことがあります。

そのため、1回の最大摂取量は、男性で体重1kgにつき0.66g、女性では体重1kgにつき0.8gまでとなっています。

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エリスリトールに危険性はある?デメリットは?

FDA(アメリカ食品医薬品局)は、エリスリトールの安全性については独自の判定は下してはいません。ただ、複数の食品製造会社から提出されたエリスリトールに対して「おおむね安全である」と認定しています。日本の食品安全委員会でも、エリスリトールの副作用や危険性は示唆されていません。

一方で、EFSA(欧州食品安全機関)は、エリスリトールの摂取量次第では、安全性に懸念があるという評価が挙げられています。主に若年齢の摂取者が下痢などの作用を起こす可能性があると言及されたことで、欧州では危険性を危惧し、飲料類へのエリスリトールの使用は認可されていません。

糖尿病

糖質 100% であってもカロリーゼロ。血糖値を上げない糖質で、インスリンの分泌にも影響を与えない性質であることから、糖尿病や生活習慣病などの予防食品などに利用されています。ただし、食べ過ぎてしまうと、太る原因となったり血糖値が上がってしまうこともあるので注意しましょう。

発がん性

発がん性について、今のところ危険性を言及する報告はないようです。しかし、エリスリトールは砂糖に比べると甘みが控え目なので、商品によっては、他の甘味料と一緒に使用されることも多いです。そのため、一緒に複合されている人工甘味料が発がん性を誘発する可能性は十分に考えられます。

肝臓への影響

エリスリトールは、小腸で吸収され、血中に取り込まれます。そして、不要な物として尿になって排出されます。血液に溶け込んだ不要物を濾過するために、肝臓や腎臓が働きます。当然、摂りすぎると臓器への負担も増えます。そこで注意したいのが「非アルコール性脂肪肝」です。お酒は飲まないが甘いものが好きな方や、ダイエットのしすぎによって脂肪肝になる方が増えているそうです。脂肪肝はさまざまな病気を誘発、進行させることが分かっています。エリスリトールと脂肪肝の因果関係は不明ですが、甘いものの食べ過ぎには気を付けましょう。

虫歯

エリスリトールは、歯垢を分解するため虫歯になりにくい糖としても知られています。歯垢の原因となる細菌にすばやく浸透して結びつきを弱め、分散しやすくしてくれます。そのため、一般的なチューインガムや飴の成分として組み込まれています。

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まとめ

今回は、「エリスリトール」についてご紹介しましたがいかがでしたか?

この記事をまとめると

  • 天然由来の甘味料で、甘さは砂糖の7~8割
  • カロリーゼロなので、ダイエット食品などによく使われている
  • 大量に摂取すると下痢や腹痛を起こすこともある
  • 摂取上限量を守って上手に使おう

砂糖に代わる救世主として、今では多様な商品にエリスとリールが使用されています。カロリーゼロなど嬉しい面もありますが、日常的なエリスリトールの長期的な摂取がどのように健康へ影響するかは未だ不明な部分も多くあります。今後も「美味しさ」と「健康」について、みなさんと情報共有していきたいと思います。

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