えのきやほうれん草によるアレルギー症状はどんなものがある?

赤ちゃんの離乳食で活躍する、ほうれん草とえのき。「でも、赤ちゃんにあげてみたら、湿疹が出てきた・・・もしかしてアレルギー?」と心配しているママもいるかもしれませんね。赤ちゃんに色んな食材を食べてほしい一方、与えても大丈夫なのか心配になるママも多いかと思います。そこで今回は、

  • 食物アレルギーってどんなもの?

  • 食物アレルギーはいつなるの?

  • えのきやほうれん草はアレルギーになりやすい?

  • 赤ちゃんにあげる時はどうしたらいいの?

という疑問を解決・解説していきます。

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食物アレルギーついて

アレルギー

食物アレルギーには症状を発症する時間差があるもので、大まかに3つに分けられます。それぞれの症状について詳しく解説していきます。

即時性アレルギー

即時性アレルギーは原因となる食べ物を食べたときから30分~2時間以内にアレルギー症状が出るもののことを言います。即日性アレルギーは赤ちゃん~大人まで幅広い年代の人が発症します。即時性アレルギーの主な症状は次のようなものです。

  • 皮膚がかゆい・蕁麻疹が出る
  • 目が充血する・瞼が腫れる
  • 咳やぜんそくが出る
  • 腹痛・下痢・血便が出る
  • 血圧低下・意識がもうろうとする

即時性アレルギーになりやすい食品は以下のようなものがあります。

  • 卵・魚卵
  • 甲殻類
  • 小麦粉
  • 牛乳
  • ピーナッツ

ただし、誰もがこれらの食材に限定してアレルギーになるというものではないので、食べ物を食べてから2時間以内にアレルギーの疑いがあるときは病院で検査をすることをおススメします。

遅発性アレルギー

遅発性アレルギーはゆっくりと体の中で炎症を起こすアレルギーです。食べてから6時間~24時間以上経過してから明確に症状を発症するため、どの食べ物でアレルギーを発症したかを特定するのがやや難しくなります。遅発性アレルギーの症状には次のようなものがあります。

  • 過敏性腸症候群   
  • 片頭痛
  • 喘息
  • 副鼻腔炎・鼻水・鼻づまり
  • 湿疹
  • 浮腫み
  • 肩こり
  • イライラ・情緒不安定など

遅発性アレルギーは症状を自覚するまでに時間がかかるので、アレルギーだと気が付かずにアレルゲンとなる食品を食べ続けて慢性化させてしまう恐れもあります。また、即時性アレルギーと比べて、症状も日常でおこりうるものが多いので自覚症状が無い人がほとんどです。

口腔アレルギー症候群

口腔アレルギーはリンゴや梨などの果物で多く発症します。その症状として、

  • 対象の食べ物を口にすると口がかゆくなる
  • 唇やのどが腫れる
  • 唇・耳・のどのかゆみが出る

といった症状が現れます。口腔アレルギーは花粉症と関係していると考えられていて、花粉症の人が対象の植物のアレルゲン(タンパク質)と似たような構造を持つ野菜や果物を食べることで発症しやすくなります。

仮性アレルゲン

食品の中には、アレルギー反応を起こす物質(ヒスタミンやセロトニンなど)を含むものがあります。これらの食品を口にすると、食物アレルギーのない健康な人でもアレルギー反応が起きることがあり、これを仮性アレルギーと呼びます。仮性アレルギーになりやすい食品は・・・

  • サバ
  • イワシ
  • ワイン
  • チーズ
  • 山芋
  • キウイフルーツ

など、多くの食品があります。ほとんどの場合は一過性のもので慌てる必要はありませんが、あまりにも症状が強い場合は病院に行くようにしましょう。

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えのきやほうれん草で赤ちゃんの口周りが赤くなった

2つとも仮性アレルゲンを含む

えのきやほうれん草は両方とも仮性アレルゲンを含む食品です。ですので、赤ちゃんに与えたときに肌に湿疹が出るなどの一時的なアレルギー反応が出る場合があります。

赤ちゃんの体は小さいので、大人であれば大丈夫な量でも強く症状が出てしまうこともありますから、湿疹が出るようであれば与えるのは控え、様子を見るようにしましょう。

危険な症状ではない

ほうれん草とえのきには仮性アレルゲンが含まれるとお伝えしましたが、食べることで必ず症状が出るとは限りません。むしろ、ほうれん草にはβカロテンやビタミンC、カリウムを含み栄養豊富。

えのきは鉄分や食物繊維などの赤ちゃんの成長に欠かせない栄養も豊富ですが、ペースト状にするのが難しい食材なので9か月ごろから様子をみて与えるようにしましょう。

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食物アレルギーへの対処法

違和感を感じたら摂取をやめる

赤ちゃんに初めて与える食材の時は、アレルギー反応の可能性を考えて、

  • 唇にほんの少しつけてなめさせてみる
  • 他の食材と混ぜずに与えて様子を見る

いきなりたくさんの量をあげるのではなく、少量あげてみてアレルギー反応の有無を確かめます。大丈夫そうであれば、すこしずつ食べさせていきましょう。もしも湿疹や唇が腫れるなどの症状が出るようであれば、それ以上与えるのはやめておきましょう。

アレルギーは赤ちゃんや子供の頃に発症するものと思っている人もいるかもしれませんが、実は大人になってからも発症するのです。ですから、大人でも「食後になんだか違和感があるな・・・」と感じたら食べるのを控えたほうが無難です。

必ず医師に相談する

食物アレルギーを自己判断するのはあまりお勧めしません。おかしいな?と違和感を感じたら病院で検査を受けることをおススメします。病院でできるアレルギー検査には

  • パッチテスト
  • 血液検査
  • プリックテスト

の3種類があります。どの検査をするかは病院や医師の判断にもよりますので、よく話を聞いてから検査を受けるようにしましょう。

食物経口負荷試験

上記で説明した検査の他に、病院で医師の指示のもと、実際にアレルギーが疑われる食品を口から摂取して様子をみる「食物経口負荷試験」というものもあります。食物経口負荷試験のやり方は、

  1. 30分~60分間隔で数回に分けて摂取する
  2. 医師により陽性と診断された時点で試験を中止する
  3. 無事に摂取した場合は1~2時間の経過観察を行う
  4. 明らかに症状が出ない場合を陰性とする(一次判定)
  5. 陰性であった場合は、自宅でも試験を続け次回の受信日に最終的な判定を行う

という流れになります。食物経口負荷試験では食物アレルゲンの特定と、どの程度であれば摂取しても安全なのかを判断することができます。

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まとめ

いかがでしたか?子供のころから食物アレルギーがある人は当然対象の食品を避けて生活することと思いますが、実は食物アレルギーは大人になってからでも発症するのです。「ほうれん草を食べると最近湿疹が出る・・・」「えのきを食べると喉がかゆくなる気がする・・・」という場合、もしかしたら食物アレルギーかもしれません。今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

  • アレルギーには即時性のものと遅発性のものがある

  • 花粉症の人は果物で口腔アレルギーを発症しやすい

  • ほうれん草やえのきは仮性アレルゲン

  • 赤ちゃんに初めて与える時は他の食材と混ぜず、少量与えて様子を見る

ということをご紹介してきました。もしかしてアレルギーかな?と思ったら、摂取するのをやめて慌てず様子をみてから病院にいくようにしましょう。