エメンタールチーズの味はまずい?美味しい?ワインのおつまみやパスタのレシピに!

エメンタールチーズは、 スイス原産の牛乳から作られたハードチーズ です。塩分が控えめでとてもマイルドな風味を持ち、無数にあいた大きめの穴が目印です。チーズのイラストでよく見かけるあの“穴あきチーズ”がまさにエメンタールチーズなのです。

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今回は、「エメンタールチーズの味」について以下のテーマでご紹介します。

エメンタールチーズとは

名前を知らなかった人もいると思います。どんなチーズなのでしょうか?

製法

温めた無殺菌の牛乳に乳酸菌を加え、凝乳酵素とプロピオン酸菌を加えます。カゼイン(主な乳たんぱく質)が凝固した物(凝乳)からホエイ(乳清)を取り除いてできたカードを絞り、水分を除きます。塩水に漬けた後、約2週間乾燥してから、約3~10週間高温熟成(19~24度)し、その後低温熟成(11~14度)して作られます。

製造過程で水分を38%以下にしたハードチーズで、大きな物になると 1つで100㎏を超える物も あり、最も大きなチーズの1つです。 1個のエメンタールチーズを作るのには、牛約80頭分の牛乳が必要になる のだとか!

エメンタールチーズの熟成期間は約4ヶ月。熟成する間にプロピオン酸菌が炭酸ガスを出し、その時に特徴のあるたくさんの大きな穴(気孔)ができます。穴の直径は1~3センチぐらいで、この穴は“チーズアイ”と呼ばれたりします。プロピオン酸菌は塩分が多いと働かないので、エメンタールチーズは塩分が少なくなっています。

スイスチーズの代表格であるエメンタールチーズですが、スイス以外の国でも作られています。2006年にAOP(EUで統一されている原産地呼称保護)に登録されてからは、 スイス以外で製造された物には産地を明記しなければならない ことになりました。

スイスチーズとは
英語では、穴のあいたハードチーズを総称して“スイスチーズ”(または“スイス”)と言います。

味・匂い

 塩分が控えめで味も匂いもマイルド です。 甘みとナッツのような風味 を持ったチーズで、チーズフォンデュやサラダなどさまざまな料理に使われます。色は黄みがかったアイボリーホワイトで、引き締まったなめらかな生地のチーズです。

おすすめの食べ方

エメンタールチーズの名前は知らなくても、チーズフォンデュは聞いたことがありませんか?溶かしたチーズにパンや野菜、魚や肉をつけて食べる料理ですが、この チーズフォンデュに必ず使われるのがエメンタールチーズ なんです。火に通すとさらに旨みを増すので加熱調理に向いています。チーズフォンデュに使う時には、グリュイエールチーズとブレンドして使われることが多いです。

チーズフォンデュ以外にも、グラタンやキッシュ、チーズトーストなどに使うと美味しいです。

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エメンタールチーズを使ったレシピ

エメンタールチーズの美味しさを楽しめる料理をご紹介します。

パスタ

エメンタールチーズを小さく切っておく。ペンネなどのパスタを茹で始める。チーズと同量程度の生クリームをフライパンに入れて中火にかけ、沸騰したらそのまま数分とろりとするまで煮詰める。チーズを加え、火を止めて余熱でチーズを溶かす。チーズが溶けたら、茹でたてのパスタを加えて全体を混ぜ、黒コショウと塩で味を調える。できたてを食べましょう。お好みで、ケッパーや茹でたそら豆・枝豆などを加えても美味しいです。

サンドイッチ

厚切りにしたハムやミックスリーフと一緒にバゲットにはさめば、おしゃれなバゲットサンドのできあがり。

びっくり! エメンタールチーズと野沢菜の漬物を一緒にサンドイッチにして食べると美味しいそうです。

チーズフォンデュ

同量のエメンタールチーズとグリュイエールチーズを細かく切り、片栗粉またはコーンスターチ少量をまぶす。用意した小さめの厚手の鍋(土鍋やホーロー鍋などがおすすめ)の内側にニンニクの切り口をこすりつけて香りをつける。辛口の白ワイン(量はチーズ総量の半分程度)を入れて火にかけ、沸騰させてアルコール分が飛んだら、チーズを3回ぐらいに分けて入れていく。強火で混ぜながらチーズを溶かす。全部が溶けて固すぎるようであれば、白ワインを少し追加して加熱します。チーズがよく混ざりアルコール分がすべて飛んだら、中火にしてナツメグと黒コショウを加える。

卓上コンロなどを使い、弱火で温めながら食べます。鍋底が焦げないように時々木べらで底から混ぜましょう。

チーズフォンデュの具は、バゲットなどの皮つきのパン、茹で野菜(ブロッコリー・にんじん・じゃがいも・アスパラガス)、プチトマト、茹でエビ、ソーセージやウィンナー、固まりを大きめに切ったハムなど。

冷たい飲み物はNG
チーズフォンデュを食べる時にビールなどの冷たい飲み物を飲むと、お腹の中でチーズが固まってしまうので胃もたれしてしまうことがあります。常温のワインや紅茶などと一緒に食べるのがおすすめです。

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エメンタルチーズはワインのおつまみにも!

加熱調理に向くと言われるエメンタールチーズですが、そのまま食べてもいいのでしょうか?

マイルドな風味と味のエメンタールチーズは、テーブルチーズとしてそのままでも美味しく食べられます。ワインとの相性もよく、白ワインやロゼワインとよく合います。

興味深いのは、フランスのブルゴーニュ地方でシャルドネ種のぶどうから作られる白ワイン“シャブリ”との相性です。 エメンタールチーズを食べた後に、シャブリを口に含むと、チーズの後味に変化があらわれます。 口の中で、マイルドな風味が急に厚みのある豊かな味わいに変わるのです。ぜひお試しください。

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まとめ

「エメンタールチーズの味やレシピ」についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • エメンタールチーズはスイスチーズの代表格
  • イラストなどでおなじみの“穴あきチーズ”はエメンタールチーズだった
  • 加熱調理に向くのでチーズフォンデュに使われる

イラストでチーズが描かれる時には穴があいていることが多いですが、日本の家庭で日常的に食べるチーズには穴があいていません。チーズフォンデュやおしゃれなサンドイッチで“穴あきチーズ”をぜひお試しください。

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