卵サンドで食中毒になることがある?何が原因?対処法・予防法

たまごサンドは誰もが好きなメニューですよね。ですがそんなたまごサンドを食べて食中毒になる可能性があるということを知っていますか?今回は

  • たまごサンドの食中毒って?
  • 食中毒について詳しく
  • 食中毒を起こさないために
について詳しく説明していきたいと思います。

 

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たまごサンドで食中毒になるの?

たまごサンドを食べて食中毒になることなんて、本当にあるのでしょうか?

たまごサンドで食中毒を引き起こす可能性はある

そもそも卵は非常に傷みやすい食材です。中の卵が傷んで食中毒を起こす、といった可能性はじゅうぶんにあります。

たまごサンドを暑い日に長時間常温で持ち歩いていたり、卵の殻に付いていた菌が調理中に混入してしまったり。考えられる原因はいくつもあります。

たまごサンドで食中毒を起こす可能性のあるもの
サルモネラ菌・カンピロバクター・黄色ブドウ球菌
代表的なものがこの3つです。

サルモネラ菌は肉や卵に付いていることの多い菌です。卵の殻に付着している可能性が高いので、殻を割った後によく手を洗うことで簡単に防げます。

カンピロバクターは、主に鶏肉などに存在する菌で、加熱が不十分だった場合などに感染します。

そして黄色ブドウ球菌加熱済の食品に黄色ブドウ球菌が付着したまま温かい環境に置かれると、増菌して毒素を産生してしまうことがあります。

ただしすべての黄色ブドウ球菌が毒素を作り出すわけではなく、たまたま一緒に毒素を作る菌が付着して増菌した場合にのみ食中毒になることがわかっています。

毒素を産生しなかった場合も含めると、調理人の手を介して加熱済食品に黄色ブドウ球菌を付着させている数は、把握しきれないほどあると考えられています。

たまごサンド食中毒事件(京都市)

2019年6月、京都市でたまごサンドを食べたことによる集団食中毒事件が起こりました。被害は幼稚園児71人と職員1人、計72人にも上りました。

たまごサンドや調理器具などから黄色ブドウ球菌が検出されたため、食中毒と断定されたそうです。

いずれも嘔吐や下痢などの症状が見られましたが、幸いにも重傷者はいなかったとのこと。

たまごサンドを調理した同市のパン屋は、3日間の営業停止処分を受けました。

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原因となった黄色ブドウ球菌とは

食中毒、怖いですね。原因は黄色ブドウ球菌ということですが、これはどのような菌なのでしょうか。

どんなもの?

黄色ブドウ球菌は人や動物の傷口をはじめ、手指・鼻・のど・耳・その他皮膚などに広く生息します。

健康な人のおよそ20~30%が保菌していると言われています。

また手の傷や手荒れの部分には通常よりも多くの黄色ブドウ球菌が存在する可能性が高いため、手の状態がよくないときは素手で加熱後の食品や調理器具には触れないようにしましょう。

中でも卵焼きは、黄色ブドウ球菌が付着した場合に非常に増菌しやすい食品です。その理由は、冷ますために温かいまま常温で保管される可能性が高いこと。

できるだけ素手で触らないようにするほか、保管は必ず冷蔵庫にするなどの注意が必要です。

症状は?

潜伏期間はおよそ1~6時間で、平均すると3時間ほどと言われています。

  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 腹痛
  • 下痢

などの症状が見られます。初めに唾液の分泌量が増え、次いで吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などが起こります。

どれくらいで改善する?

症状が出る時間はおよそ6時間以内と非常に短いため、1日もすれば完全に症状は治まり、死亡につながることはありません。

  • 潜伏期間が短い
  • 激しい嘔吐
  • 発熱しない

この3つが黄色ブドウ球菌による食中毒の特徴と言われています。

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たまごサンドを調理するときの注意点

それではたまごサンドを自分で作る場合、主にどんなことに気を付ければよいのでしょうか。

調理器具の衛生管理

包丁やまな板には、非常に菌が付着しやすいです。肉や魚を切ったあと洗わずに野菜を切り、その野菜を生で食べるなどの行為は危険です。

必ず洗剤を付けたスポンジやたわしでしっかりと洗浄し、流水でじゅうぶんにすすぐことが大切です。

またまな板の表面には無数の傷がついています。その傷に菌が入り込むこともあるので、調理の最後には熱湯消毒なども取り入れるとより安心ですね。

しっかりと過熱すること

ほとんどの細菌やウイルスは、加熱によって死滅します。卵だけでなく、肉や魚、野菜なども加熱して食べるのが一番安全です。

サルモネラ菌、カンピロバクターなどは加熱することで食中毒を防ぐことができます。

ただし黄色ブドウ球菌については、一度増殖した毒素は加熱にも耐えます。万が一加熱済の食品に増殖した場合、再加熱は意味をなさないのです。

食事の前にしっかりと手を洗う事

あらゆる食品が原因となりますが、特に注意すべきは手。調理する人の手を介して、食品が菌に汚染される確率が高いのです。

手には様々な見えない菌やウイルスが付着しています。

食中毒の原因菌やウイルスを食品につけないためには、調理前にしっかりと手洗いをすることが必須。

調理を始める前はもちろん、卵や肉、魚を取り扱う前後には再度手を洗うようにしましょう。そうすることで、最初から食品についている菌を他のものにまで広げてしまう、という事態を防げます。

また手をけがしていたり手荒れがある場合は手袋をするなど、素手で食品に触れないような工夫も必要です。

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まとめ

これからの季節、食中毒は特に気を付けなければいけないですよね。

この記事をまとめると

  • たまごサンドで食中毒になる可能性はある
  • 卵は意外と菌が多い!じゅうぶんな加熱など注意が必要
  • 注意点をしっかり守ることが大切

でも大丈夫。注意点をしっかり守り対策を徹底すれば、そこまで心配することはありませんよ。

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