生卵を食べる日本では、卵の賞味期限は割とシビアに設定されています。海外では基本的に生の卵は食べられません。日本に来た外国人が驚く食文化だとか。ですが、生食ができるとはいえ、気になるのは卵の劣化。腐った卵は割るまでわかりませんが、もし食べてしまったらどうなるのでしょうか。そこで今回は、
- 腐った卵を食べるとどうなる?
- 卵が主な原因?サルモネラ菌による食中毒
- 生食は危険?卵による食中毒の予防法
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目次
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腐った卵を食べるとどうなる?
腐った卵を間違えて食べてしまった!考えられる症状はどんなものでしょうか。
腐った卵を食べて出る症状は?
腐った卵を食べてしまった場合、考えられる主な症状は、下痢や腹痛、嘔吐などの消化器症状です。発熱があることもありますので、特に自分で食中毒を疑えないお子様などは注意してあげましょう。
食中毒と食当たりの違いは?
食中毒と食当たりには、用語として明確な違いはありません。ですが、 一般的に食中毒はある種の細菌やウイルスによって引き起こされ、体力がある方でも発症の危険性があるものを指す 場合がほとんど。
対して、 通常では体調を崩すことが少ないような菌や微生物であっても、お子様や高齢者、病中病後などの抵抗力が落ちている場合に、体調を崩す、といったケースは、食当たりと呼ばれることが多い ようです。
食べてどれぐらいで症状が出る?
腐った卵を食べた場合、症状がでる目安は数時間後から最大で4日程度。ですが、抵抗力の落ちている方や、元々胃腸の弱い方などでは、もっと早く症状が出ることもあるので注意が必要です。
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卵が原因?サルモネラ菌による食中毒
サルモネラ菌という名前をご存知でしょうか?多くの家畜の体内に存在していますが、特に鶏肉や卵に多く存在する食中毒の原因菌です。卵による食中毒は、主にこのサルモネラ菌によるもの。次はこのサルモネラ菌について、詳しく見ていきましょう。
特徴
サルモネラ菌は、人をはじめ、食肉加工される家畜や、河川、下水などの自然界にも多く存在する細菌です。ネズミやゴキブリなどが保菌している場合もあり、犬や猫、亀などのペットから感染する場合もあります。
他の細菌と違い、乾燥に強いのが特徴で、少量でも食中毒を発症します。
症状
腹痛や下痢、嘔吐などの消化器症状に加えて、38℃を超える高熱が出ることもあります。 症状が軽快しても、長期に渡って保菌者となる場合もありますので、生活空間を共にする家族への二次感染のリスク も!特に抵抗力の低いお子様や高齢者では、重症化した場合、死亡例も報告されていますので注意が必要です。
対処方法は
症状が表れてしまったら、まずは安静にして、水分補給をすることが大切です。下痢や嘔吐、発熱時には汗などで、想像以上に水分やエネルギーを消費しています。水やお茶ではなく、より吸収率の高いイオン飲料などをこまめに口にするようにしてください。
お子様の場合は、大人用のイオン飲料がかえって負担になることも。2倍から3倍に薄めてあげると良いでしょう。
下痢や嘔吐には、体から細菌を追い出すという働きも。安易に下痢止めや吐き気止めを使うと、菌の排出を妨げてしまいますのでおすすめできません。
症状がひどい場合や、自力での水分補給が困難なとき、熱が高い、あるいは症状が長く続くときなどは、速やかに医療機関を受診 してください。
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生食は危険?卵による食中毒の予防法
卵によるサルモネラ菌の食中毒は、主に生の卵に菌が付着することで起こります。予防法はあるのでしょうか。
生卵はより危険?
卵の殻には、鶏の糞便からサルモネラ菌が付着する可能性があります。また、もし親となる鶏がサルモネラ菌に感染していた場合、卵の形成時に菌が混入する恐れもあります。
とはいえ、お話したように、日本は世界でも珍しく卵の生食が一般的な国。生産者も、 「生食可能」を前提として、鶏の育成段階から衛生環境に気をつけ、卵の殺菌、洗浄も欠かせません。また、賞味期限も2週間程度と、海外のおよそ半分以下の長さに設定 されています。
市販されている卵は、厳しい衛生基準をくぐり抜け、厚生労働省の汚染検査でもほとんど菌が検出されることはありません。ですがゼロでは無いのも事実。 体力が落ちている方や抵抗力の弱い乳幼児や高齢者、妊娠中の方などは、生食は避けたほうが無難 です。
どこまで加熱が必要?
サルモネラ菌は60℃で20分間、70℃では数分間で死滅します。安全に食べられる加熱の目安は、その他多くの食中毒菌と同様、中心温度が75℃に達してから1分間です。
保存方法は?
サルモネラ菌の増殖可能温度は5~46℃ですが、10℃以下ではほとんど増殖が見られません。また、新鮮な卵は自身が殺菌酵素リゾチームを持つため、菌の増殖を抑えてくれる効果が期待できます。
この殺菌効果は、卵の鮮度が落ちたり、殻を割る、水洗いするなどで失われてしまいます。買ってきた卵は速やかに冷蔵庫に移し、使う直前に取り出して割るようにしましょう。
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まとめ
いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 腐った卵には食中毒の危険性が!特に卵を原因とする食中毒が多いサルモネラ菌は、健康な大人でも少量で発症するリスクが高いので注意しよう
- サルモネラ菌は人や家畜の腸内だけでなく、河川や下水など自然界にも多く存在、ペットからの感染例もあるので気をつけよう
- サルモネラ菌食中毒は下痢や嘔吐などの消化器症状に発熱がメイン!感染した場合は菌を排出するため、下痢止めや吐き気止めなどの利用は避けて、水分補給を徹底しよう
- 卵の生食にサルモネラ菌のリスクは避けて通れない!子どもや高齢者、妊娠中の女性など抵抗力が落ちている場合は生食はやめておこう!加熱殺菌の目安は75℃で1分間!
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