大豆を若いうちに収穫する枝豆には、便秘解消効果があることをご存じでしょうか?夏に枝豆を食べ過ぎて下痢になったことがある人もいるかもしれませんね。今回は枝豆の便秘解消効果を詳しく説明するとともに、一日の適切な摂取量や食べ過ぎるとどうなるのかも詳しく解説していきます。
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目次
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枝豆は便秘解消に効果的!
枝豆には食物繊維やサポニンというお通じを改善する成分が含まれています。食物繊維が便秘を解消するメカニズムについて詳しく解説しましょう。
理由は食物繊維
枝豆に含まれる食物繊維は便秘解消効果があります。食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。
- 水溶性食物繊維:便を柔らかくし、排便をスムーズにする
- 不溶性食物繊維:便の保水性をたかめて膨張することで腸を刺激して排便を促す
枝豆などの豆類には不溶食物繊維が多く含まれ、水溶性食物繊維も微量に含まれるため、便秘解消効果があるのです。また、食物繊維は腸内環境を整える効果もあるので、慢性的な便秘の人は積極的に摂取したい栄養素ですね。
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枝豆に含まれる栄養と効果
枝豆には食物繊維の他に美容と健康にいい栄養素がたっぷり含まれています。注目したい栄養成分についてご紹介していきましょう。
栄養成分
- ビタミンC
- タンパク質
- カリウム
大豆は「畑の肉」と言われるほど食物性タンパク質が豊富ですが、熟す前の若い時期に収穫する枝豆ももちろんタンパク質があります。夏の暑い日は食欲が落ちて、肉があまり食べたくない日もあるかもしれませんね。
そんなときにも枝豆は食べやすいので栄養バランスを補うためにも食べたい夏野菜です。
効果
枝豆に含まれる栄養素で期待できる効果をまとめてみました。
- 浮腫み解消
- 便秘解消
- 美肌効果
枝豆に含まれるカリウムには利尿作用があり、浮腫みをとる効果があります。夏はクーラーの効いた部屋にいて血流が悪くなって浮腫むこともあるので、枝豆を食べて浮腫み防止すると良いですよ。
また、枝豆に含まれるビタミンCはコラーゲンの生成に欠かせない栄養素ですから、美肌効果があります。更にビタミンCは免疫力を高める効果もあるので、夏風邪予防にも効果的ですよ。
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枝豆の食べ過ぎは体に悪い?
枝豆を食べ過ぎて下痢になったり、腹痛になると、枝豆は体に悪いのではないかと心配になりますよね。そこで、腹痛や下痢になる原因と、枝豆を食べ過ぎるとどんな害があるのかを詳しく解説していきます。
腹痛・下痢
枝豆を大量に食べることで腹痛や下痢になる原因物質は次の2つです。
- 食物繊維の摂りすぎ
- 加熱不足による「レクチン」と「サポニン」の残留が原因
まず、大豆を食べ過ぎると食物繊維を摂りすぎてお腹がゆるくなることがあります。その場合は食中毒などではないので、症状が治まるまで水分をとりながら安静にしていれば大きな問題にはならないでしょう。
もう1つの考えられる原因は、生の枝豆にたくさん含まれる「レクチン」と「サポニン」という成分です。特にレクチンは血液を凝固させる作用があり、毒性があるので危険です。
レクチンもサポニンも、加熱すると食べても害のない量に減少しますので、枝豆を食べる時はしっかり過熱するように気を付けましょう。
プリン体による痛風
枝豆には痛風の原因となる「プリン体」が含まれます。プリン体は肝臓で分解されると「尿酸」という成分が生成されるのですが、尿酸が生成されすぎると血管にも流出して足の関節などで結晶化します。
そのことで激痛を伴う症状を痛風と言うのです。ビールで痛風になる、というのは有名ですが、実はおつまみによく食べられている枝豆も痛風になりやすい食品なのですよ。
塩分の摂りすぎ
枝豆はアクを摂るために塩もみしてから茹でられる上に、ゆであがった後も塩をかけて食べますよね。ですから枝豆を食べ過ぎると塩分過多になりがちです。塩分を摂りすぎると次のような病気のリスクが高まります。
- 高血圧
- 動脈硬化
- 心不全
- 腎臓障害など
夏はよく汗をかくので塩分は必要なのですが、現代は電車の中にもクーラーが効いていますし、日中も涼しいオフィスで仕事をしていると夏でもほとんど汗をかかないという人もいるでしょう。
ですから、日中過ごす環境によっては枝豆を食べ過ぎると必要以上の塩分を摂取してしまう場合もありますよ。
アレルギー
枝豆に限らず大豆製品全般を食べると下痢や腹痛になるという人は、食物アレルギーの可能性も考えられます。アレルギーは食後数分~数時間で、下痢や腹痛などの消化器症状、湿疹や痒みなどの皮膚の症状などがみられます。
アレルギーが疑われる場合は病院で詳しく検査を受けることをおすすめします。
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枝豆は毎日食べると太る?
枝豆にもカロリーは含まれますから、当然食べ過ぎると肥満の原因になります。1日の適切な摂取量をまとめてみました。
カロリー・糖質量
枝豆のカロリーと糖質量は高いのでしょうか?同じ時期に旬を迎えるとうもろこしと比較してみました。
食品 (100g) | カロリー | 糖質量 |
茹で枝豆 | 118Kcal | 4.3g |
茹でとうもろこし | 95Kcal | 15.5g |
表からわかる通り、100gあたりの枝豆のカロリーはとうもろこしよりも多いですが、糖質は半分以下であることが分かります。枝豆は糖質ダイエットに向いている食品だということが分かりました。
1日何個まで?摂取量は?
枝豆の1日の適切な摂取量は子供や大人で次のようになります。
1日の適量 | |
健康な大人 | ~200g程度 |
6歳以上の子供 | ~100g程度 |
妊婦 | ~100g程度 |
この量以上に食べると必ずしも体調不良になるというわけではありませんが、あくまで目安として参考にしてくださいね。
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まとめ
おつまみやおやつにもピッタリな枝豆。美味しいだけでなく健康と美容に良い成分もたっぷり含まれていることが分かりましたね!今一度、今回の内容をまとめておきましょう。
この記事をまとめると
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枝豆は食物繊維豊富で便秘解消効果がある
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枝豆にはむくみ解消効果や美肌効果がある
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食べすぎると下痢や腹痛、塩分過多になるので注意
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枝豆は糖質ダイエットに向いている
夏バテ予防にも積極的に枝豆を食べていきたいですね!