実は枝豆は大豆の未熟豆のことを指します。赤ちゃんに与える際は大豆アレルギーの可能性が0ではないため、注意が必要です。今回は枝豆を食べることによる大豆アレルギーについて以下の内容に沿ってご紹介していきます。
- 枝豆は何の仲間?
- 大豆アレルギーの症状
- 赤ちゃんへの影響
- 注意すべき食品
- 犬も食べられる?
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目次
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枝豆は大豆?
冒頭でも述べましたが、枝豆は大豆の未熟豆のことを指します。つまり枝豆は大豆です。
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大豆アレルギーの症状は?
大豆アレルギーの症状は大きく2種類に分かれるようです。
- 即時型アレルギー、アトピー性皮膚炎:症状としては蕁麻疹・のどのかゆみ・呼吸苦・喘鳴・嘔吐・下痢・頭痛・意識障害・血圧低下蒼白などが現れます。
- 小児に多いアレルギー症状であり、一般的には摂取後1時間以内に症状が出ることが多いですが、数時間後に症状が出ることがありますので、親御さんはお子さんの食べたものを把握するようにしておくと良いでしょう。
- 口腔アレルギー症候群:症状としては大豆にアレルギーがなくてもシラカバ花粉にアレルギーがあることで、大豆を食べた直後から、口唇や舌、のどに痒みが出ます。
- 特に気を付けたいのは豆乳です。加工されていますがアレルギー抗原が多く残っています。
大豆アレルギーに該当する豆類
大豆は加工食品に多用されているため、様々な加工食品が該当します。該当例は以下のとおりです。
<食品例>
- 大豆(黄、青、黒など種類がある)
- 豆腐、油揚げ、厚揚げ、がんも、おから
- 納豆
- きなこ
- 豆乳、ゆば
- 枝豆、大豆もやし
- みそ、醤油
- 調理油(大豆油)
- 乳化剤(レシチン)が使用されている食品
大豆アレルギーの原因
大豆アレルギーの原因は、大豆の成分である「Gly m 4」であるという報告が多数あるようです。
大豆アレルギーは治る?
乳幼児に発覚した大豆のアレルギーであれば、3歳までに5割、小学校の就学までに7~8割が自然に治ると言われています。大人がアレルギー症状を発症した場合は、アレルギー症状が出ないようにすることは難しいでしょう。該当の食品を摂取しないなど、対策を打っていく必要があります。
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枝豆は赤ちゃんに食べさせても大丈夫?
枝豆は一般的に生後8か月前後から食べさせてもOKとされています。しかし、固い豆は食べさせ方によっては、気管に入りやすく窒息につながる可能性があるため、与える方法にも気を付けましょう。
時期は?
- 1歳未満 :完全にすり潰す
- 1歳~2歳:細かく刻む
- 2歳~3歳:実を半分に割りそのまま与える
- 3歳以上 :皮つきでそのまま与える
少量から様子を見る
赤ちゃんがどのような食物を食べてアレルギー症状が出るかは食べるまでは分かりません。まずは少量から様子を見て、症状が出ないことを確認してから通常の量を与えるようにしましょう。
不安な方は、アレルギー検査を事前に行うこともできるようなので、小児科を受診をおすすめします。
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枝豆以外で気を付ける大豆食品
大豆アレルギーの症状が出た方は以下の食べ物も注意が必要です。
納豆
納豆は摂取して約半日経過して症状が出ることがあります。症状が遅くでるため、「遅発性」と呼びます。原因はまだ分かっていませんが、納豆の中の粘稠物質の成分であるPGAと言う成分が疑われています。
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犬に食べさせていい?
与えることは問題ありませんが、必ず茹でてから与えるようにしましょう。枝豆に含まれるタンパク質は植物性のもので、犬が消化を得意とする動物性タンパク質とは異なります。また、枝豆にはタンパク質の消化吸収を妨げる成分が含まれているため、生で与えることは避けてください。
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食品衛生法における大豆のアレルギー表示
アレルギー表示の対象は27品目
食品表示法ではこれまでと同様に、食物アレルギー症状を引き起こすことが明らかである食品のうち、とくに発症者数や症状の重症度が高く、表示する必要性の高い食品7品目を「特定原材料」として定め、表示を義務づけています。また、20品目を「特定原材料に準ずるもの」として、可能な限り表示するよう推奨しています(下記表1参照)。消費者庁は継続してアレルギー表示対象品目の調査、研究を進めており、今後も特定原材料等について、見直していく予定です。
引用:独立行政法人環境再生保全機構
https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/sukoyaka/46/topics/topics01.html
(表1)加工食品のアレルギー表示対象品目 (注:20品目は義務ではないため、含まれていても表示されないことがあります。)
表示の義務があるもの・特定原材料7品目 | えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生 |
表示が推奨されているもの・特定原材料に準ずるもの20品目 | あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、 牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン |
まとめ
この記事をまとめると
- 枝豆=大豆
- アレルギー症状には即効性と遅発性がある
- 大人のアレルギー症状の方が重篤
いかがだったでしょうか。大豆はかなりの食品に使用されている食材のため、大豆アレルギーの方は、食べる時には注意が必要です。食品表示法での表示方法が詳細にされるようになったため、購入品は食品表示をよく見るようにしましょう。
重篤な症状が出る場合がありますので、もし食べてしまった場合は症状が出る前に病院を受診することをおすすめします。
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