海老の天ぷらや塩焼きで頭がついていた時、みなさんはどうしていますか?頭ごとバリバリ食べてしまう人もいれば、頭は残す人もいますよね。柔らかく旨味のある身の部分と比べると、頭は硬くておいしくないと感じてしまうかも知れません。しかし、きちんと下処理をして調理された海老の頭は香ばしくておいしいんです。しかも栄養が豊富に含まれているんですよ。今回は、
- 海老の頭は食べられる?
- 海老の頭は栄養が豊富
- 海老の頭の食べ方と調理方法
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目次
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海老の頭は食べられる?
結論から言うと海老の頭は食べられますが、 生の海老ではなく揚げたり焼いたりして火を通していればという条件があります。 海老の頭には他の食べ物ではあまり聞かない『アスタキサンチン』や『キチン』という成分が入っていています。その他にもカルシウムやタウリンなど栄養が豊富なので、栄養面から考えると食べたほうが良いと言えます。
ただ、海老の頭には寄生虫や細菌がいることがあり、硬いので口の中を怪我してしまう怖れがあるため海老の頭を食べる時の注意点を知っておきましょう。
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海老の頭は食べられる?
海老の頭は食べられます。 濃厚なミソや香ばしい殻はプリッとした身とは違ったおいしさ です。
生で食べられる?
海老は傷みやすく表面には特に細菌が繁殖しやすいので、生で頭を食べるのはできません。海老の頭を吸うようにしてミソだけを食べることは可能です。また海老の頭には 『エビヤドリムシ』 という寄生虫が付いていることがありますが、食べても無害でサバやイカに寄生するアニサキスのような激しい嘔吐や腹痛などの症状が出ることはありません。
食べる際の注意点
海老の頭は食べられますが細菌や寄生虫がいることがあるので、加熱し死滅させてから食べるようにしましょう。また、頭にある角の部分はとても硬いので食べると口の中を切ってしまうことがあります。下処理をする段階で、角を取り除くようにしてください。
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海老の頭の栄養素
海老の身の部分は良質なタンパク質が豊富で低脂肪な上に、多くのミネラルやビタミンE、タウリン、グリシンなども含まれています。体に良い食材として知られていますが、実は頭の部分には甲殻類ならではの栄養成分が含まれていて、生活習慣病の予防や高い健康効果が期待できることがわかっています。
海老の頭は栄養が豊富
- カルシウム
- アスタキサンチン
- キチン
- タウリン
主な健康効果
海老の頭に含まれる栄養の健康効果をまとめました。
- カルシウム:カルシウムは骨や歯を作ったり、神経の興奮の抑制、血液凝固作用などがあります。海老のカルシウムはそのままでは吸収されにくいのでマグネシウムやビタミンDと一緒に食べるようにしましょう。
- アスタキサンチン:スーパーカロテノイドと言われるほど抗酸化力が高い成分です活性酸素を除去して老化や病気の原因になる酸化を防ぐので、生活習慣病の予防や肌のアンチエイジグ効果が期待できます。
- キチン:キチンは海老やカニなどの甲殻類の殻に含まれる食物繊維です。コレステロールや老廃物を吸着して排出させる働きがあり、血圧やコレステロールを下げる作用、免疫力を高める作用、肥満防止、腸内環境の改善などに効果が期待できます。
- タウリン:タウリンは海老のミソに多く含まれています。アミノ酸の一種でイカやタコ、貝類に多く含まれています。動脈硬化や糖尿病、高血圧などの生活習慣病を予防する効果や、便秘解消、むくみの予防に効果が期待できます。
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海老の頭の食べ方・調理方法
海老は有頭のまま調理してすべて食べても良いですし、殻や頭を外して調理した場合には頭だけ別の料理にして食べることもできます。海老の下処理の方法や海老の頭をおいしく食べられる調理方法をまとめました。
海老の下処理方法
海老はきちんと下処理をしないと臭みが出ます。殻や頭、尻尾には汚れが溜まりやすいのでしっかり洗いましょう。海老の頭を洗う方法を2パターンご紹介します。
- ボウルに水を溜める
- 海老の頭に塩を揉み込む(水3リットルに対して塩大さじ3が目安)
- ボウルに溜めた水の中で塩で洗うようにして汚れを落とす
- キッチンペーパーで水気を拭き取る
- 海老の頭を流水で軽く洗う
- 海老の頭に片栗粉をまんべんなくまぶす
- ボウルに水を溜めて片栗粉を落とすように洗う
- 水が透明になるまで何度も水を替えながら洗う
- キッチンペーパーで水気を拭き取る
唐揚げに
下処理をした海老の頭に塩、こしょうをして片栗粉をまぶし、油で揚げるだけで、カリカリサクサクの唐揚げができます。お菓子のような感覚で食べられます。
味噌汁に
下処理をした海老の頭を乾煎りします。水分が出なくなり、香ばしいにおいがするまで焼きましょう。お湯と酒、ダシを入れて沸かし、海老の頭を入れたらひと煮立ちさせてアクを取ります。味噌を入れたら完成です。
塩焼きで食べる
フライパンやグリルで作れます。塩を多めに振った海老の頭を熱したフライパンやグリルに並べて5分焼き、裏返して3分焼きます。
海老のビスクスープ
海老の頭6尾を水分がでなくなるまで乾煎りします。カラカラになったら水500mlを入れて5〜8分ほど煮ます。ザルにキッチンペーパーを敷いて濾します。このスープにトマトジュースと牛乳を100mlずつ加えて、塩コショウで味を整えます。
まとめ
『海老の頭は食べられる?栄養や下処理、調理方法』などについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
この記事をまとめると
- 海老の頭は火を通せば食べられる
- 海老の頭はアスタキサンチンやキチンなどの栄養が含まれる
- 下処理をしっかりすると臭みが出ない
海老の頭にはたくさんの栄養が含まれています。アスタキサンチンやキチンなど健康効果が高いものも含まれているので、料理をするときに頭を取ってしまっても捨てずに唐揚げや味噌汁などに使ってみてくださいね。
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