鴨肉のアレルギー症状は?食品表示は?鶏肉と違う?おさまる時間は?対処法は?

上品な味わいと口の中で溶ける脂が食欲をそそる鴨肉は、ロースやソテー、鍋や冷製のメニューなど幅広く使われるお肉です。

そんな鴨肉でアレルギーになることはあるのでしょうか?そこで今回は、

  • 鴨肉でアレルギーは起こる?

  • 鴨肉アレルギーの症状

  • 鴨肉アレルギーの対処法

についてご紹介します。

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鴨肉でアレルギーは起こる?

鴨肉でアレルギーを起こす可能性があるのかと問われれば、「まったくないとは言えない」という回答になるでしょう。

食品である以上、アレルギー症状が出ないと断言できるものは少ないです。

鴨肉アレルギーについて解説する前に、まず「肉アレルギー」というものについてと、鶏肉アレルギーとの違い、アレルギー表示に記載されるかどうかについて詳しく説明していきます。

肉アレルギーの特徴

肉アレルギーとは、その名のとおり 肉類(牛・豚・鶏など)を食べた際にアレルギー症状が出ること を言います。

食べてすぐ発症する(即時型)より、時間が経ってから発症する(遅延型)方がよく見られ湿疹や痒み、じんましんと言った症状が代表的です。

肉類すべてがだめだというケースは稀ですが、アトピー性皮膚炎かつ多数の食物アレルギーの既往歴があると発症する可能性が高くなると言われています。

肉は、ブイヨン・出汁・エキス・パウダーとして使われているものが多いため、アレルギーがある場合は、原材料の確認はしっかりする必要があります。

肉そのものを食べなければ問題ないというケースもありますので、疑いがある方は医師に相談して検査しておくと安心です。

鶏肉アレルギーとは違う?

 鶏肉を食べたり、鶏の羽毛に触れると痒みやじんましんなどのアレルギー症状が出るものを鶏肉アレルギー と言います。

同じ鳥類ではありますが、「鶏肉」の感じが示すとおり、ニワトリの肉に関してアレルギー反応が出るので、鴨を食べても問題ないことがほとんどです。

鴨肉はアレルギー表示品目に含まれる?

 鴨肉は特定原材料に当たらないため、アレルギー表示品目には含まれません。 

鶏肉はあくまで成鶏肉、ブロイラーのことです。

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鴨肉アレルギーの症状

鴨肉は、アレルギーになりにくい食品と言われています。

しかし、食品である以上、アレルギーが全く起こらないと断言することはできません。

鴨肉アレルギーの場合、どういった症状がでるのでしょうか?

アレルギーの症状

症例はあまり多くありませんが、

  • 目、喉などの粘膜がかゆくなる
  • くしゃみが出る
  • 鼻水が出る
  • 吐き気がする
  • 下痢・嘔吐
  • じんましんが出る

などの症状が代表的です。

症状の発症時間・症状の期間

肉アレルギーは遅延型であることが多いため、 食後2時間以上~数日たってから発症 することが多いです。

 2時間以内に発症する場合 (即時型)は、じんましん、かゆみ、腹痛、嘔吐、下痢などの症状が多いようです。

 持続時間は、数十分~数時間ほど で、体調、食べた量、アレルギーの度合いによって変化します。

アナフィラキシーショックに注意

アレルギーで一番注意すべきなのは、アナフィラキシーショックです。

嘔吐や腹痛が続く、呼吸がしにくい、頭がぼーっとするなどの自覚症状がある場合は、すぐに病院へ行くか救急車を呼びましょう。

そのまま放置すると、血圧の低下、意識障害、呼吸困難などで最悪の場合死に至るケースもあります。

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鴨肉アレルギーの対処法

鴨肉を食べた後に具合が悪くなったら、どういった対処をすべきでしょうか?

アレルギーの検査方法

アレルギー検査には、以下のような方法があります。

  • 血液検査:採血をして、「lgE抗体」の量を測定し、アレルゲンを特定する
  • 皮膚テスト:針などで皮膚に小さな傷をつけ、アレルゲンと疑われるものを塗付し反応を確認する
  • 食物経口負荷試験:アレルゲンと疑われるものを実際に食べ、反応を確認する

アレルギーの症状が出た場合は?

アレルギーだと判明した場合は、以下のような治療をすることになります。

  • 投薬治療:アレルギー症状を抑える。症状が安定したら投薬は中止される
  • 食物経口免疫療法:症状が出ない範囲で少量ずつアレルゲンを摂取して、体に慣れさせていく治療法
  • アレルゲンとなる食物の除去:概ね半年~1年、アレルゲンを除去した食生活を送り、原因の確認と見直しを行う

投薬治療は、内服薬や塗り薬などよく見かける治療法ですが、 発作を予防したりアレルギー耐性を得たりすることはできません ので、根本的な解決にはなりません。

症状の度合いによりますが、医師の判断で経口免疫療法などに移行していくこともあります。

今後、何かの拍子にアレルギーが重篤化することもないとは言い切れませんので、症状が出た場合は、軽度であっても一度アレルギー検査を受けることをおすすめします。

他の肉も食べないほうがよい?

 鴨肉アレルギーだからと言って、他のお肉が食べられないわけではありません。 

同じ鳥類だとしても、種別が違えばアレルゲンとなるたんぱく質の組成も違いますので、基本的に鴨肉アレルギーなら鴨肉を避けるようにすれば大丈夫です。

しかし、稀に他のお肉にもアレルギー反応を示す場合があります。

決して自己判断せず、医師と相談してから食べるようにしてください。

出汁・エキスはどうする?

 お肉自体は無理でも、出汁やエキスは大丈夫というケースも多々あります。 

アレルギーかわからないが、食べた後に体調が悪くなるという場合は、食べるのは控えておくのが無難でしょう。

アレルギー検査や医師の知見を踏まえて、食べても大丈夫なのか判断する必要があります。

まとめ

今回は、鴨肉アレルギーについてご紹介しましたが、いかがでしたか?

この記事をまとめると

  • 鴨肉はアレルギーになりにくい食品

  • 鶏肉アレルギーとは別物

  • アレルギー症状は早ければ食後すぐ、遅ければ数日後

アレルギーになりにくいとはいえ、たんぱく質が原因となるのでまったくないとは言えません。

アレルギーが不安な場合は、小さめの一口から始めて、数日間様子を見るといいかと思います。

鴨肉は栄養豊富な赤身肉ですので、アレルギーがなさそうならぜひ料理のレパートリーに加えてくださいね。

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