腐った飲み物を飲んだ時どのように対処する?どんな症状が出るのか?

腐った飲み物をあえて飲まれる方はいらっしゃいませんよね。ですが、例えば缶入りの飲料や紙パック、中身の見えない飲み物をうっかり飲んでしまった!あるいは、処分を忘れていた飲料を、お子様が誤って飲んでしまった!なんてこともあるかもしれません。焦ってしまいますが、まずは落ち着いて対処を。今回は、

  • 物が腐るってどういうこと?
  • 腐った物を飲んだ時の応急処置
  • この飲み物は腐ってる?判断の目安
について、ご紹介させていただきます。

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物が腐るってどういうこと?

見た目が変色していたり、変なにおいがしたり、腐った物を見つけるとテンションが下がってしまいますよね。改めて、物が腐るとはどういうことを言うのでしょうか。

腐るとは

物が腐るというのは、 細菌や微生物が食品内で増殖し、人にとって悪影響を及ぼす成分を産生すること です。同じ現象でも、酒類やヨーグルト、納豆など人にとって害の無い変化が生じる場合は「発酵」と呼ばれます。

なぜ食べ物や飲み物は腐るのか

 食べ物や飲み物が腐るのは、たんぱく質などの有機物を含んでいるから。 私たちの体にとって欠かすことのできない有機物は、微生物や細菌にとっても大事な栄養素です。これを分解することで、仲間を増やし、有害な成分を産生します。

なので、有機物を含まない水は、理論的に言えば腐ることはありません

水が腐るとどうなる?

無機物である水は腐らないとお話しました。ですが置いておいた水が変色した、変なにおいがする、などのご経験がある方もいらっしゃるかもしれません。

実は水道水には、若干の不純物が混じっています。この不純物が、空気中の微生物や細菌によって分解され、腐敗の原因に。また、口内は人体の中でも最も多く菌が存在しています。口をつけた水には、この口内細菌が混入することに。水が腐るという現象は、こういったことから起きているのです。

腐った水は、悪臭や変色、とろみが出るなどの異変が起こります。もちろん、飲むのはやめておいて!1度口をつけた水は、その日のうちに飲み切るようにしましょう。

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腐った物を飲んだ時の応急処置

気をつけていたけれど、誤って腐った物を飲んでしまった!どうすればいいのでしょうか。

吐き気を感じたら?

 嘔吐は体内に入った菌やウイルスを排出しようとする体の防衛反応。 無理に吐き気を我慢せず、気持ちが悪い時は吐き出してしまいましょう。

嘔吐によって、水分やエネルギーが消費されてしまうので、こまめな水分補給を。水やお茶より体への吸収率が高い、人肌のイオン飲料などがおすすめです。 冷たすぎるものや酸味の強いものは、却って刺激になり必要以上に嘔吐を誘発してしまうこともあるので注意 しましょう。

下痢になったら?

 下痢症状も、異物を排出しようとする防衛反応 です。基本的には、嘔吐があるときと対処は変わりません。脱水に注意して、少しずつでも水分を補給してください。 急に飲むと下痢症状が悪化することもあるので、人肌や温かいものをこまめに飲む ようにしましょう。

下痢の場合も、吸収の良いイオン飲料がおすすめ。失われたミネラル分も補給できます。

小さいお子様には幼児用を!

まだ幼いお子様には、大人用のイオン飲料が胃腸の負担となり、症状が悪化するケースも。できるだけ幼児用のイオン飲料を与えるか、無ければ水で薄めてあげるといいでしょう。

発熱したら?

食中毒の原因菌によっては、発熱が見られることもあります。この場合も、まずは安静にして、汗などで失われる水分をしっかり補給してください。

微熱程度であれば、悪化した場合にすぐに気づけるよう、解熱剤の利用は待ってみましょう。

こんな時は早めに病院へ

水分を自分で摂ることができ、お話してきたような症状が、時間とともに落ち着いてくるようであれば、まずは様子を見ても構いません。

ですが、 自分で水分の補給が難しい、ぐったりとして意識が朦朧としている、あるいは熱が高い、といった場合は、早めに医療機関を受診 してください。特に脱水症状は、気が付かない間に進行している場合もあるので注意が必要です。

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この飲み物は腐ってる?判断の目安

ここからは、飲み物にどんな変化が起こっていたら注意が必要なのか、具体的にみていきましょう。

酸っぱい臭いがする

飲み物から酸っぱいような臭いがしている場合、既に腐敗が始まっている可能性があります。ツンとした刺激臭がするというときも、飲むのはやめておきましょう。

とろみが出ている

とろみや粘り気なども腐敗のサインです。飲み物によっては、最初からとろみがついているものもありますが、当初と比べて明らかに粘度が増している、というときは危険信号!すぐに廃棄してしまいましょう。

浮遊物が出たり、濁ったりする

飲み物の中に白色や黒色などの浮遊物が見られている、これはカビが発生している可能性が高いです。また、白っぽく濁っている場合も要注意!ですが、緑茶など、種類によっては、飲み物に含まれるミネラル分が水や温度に反応して、濁ったように見える場合があります。

判断の基準は開封済みかどうか。開封後の飲料に、明らかに最初とは違う濁りが生じている場合は、飲むのをやめておいたほうが無難です。

飲み物を腐りにくくするには

飲み物を腐りにくくするには、まずは菌を混入させないこと、そして増やさないことです。

ペットボトルなどに入った飲料は、持ち歩いて飲むことも多いかと思いますが、直接口をつけることで腐りやすくなりますので要注意!1日のうちに飲み切るようにしてください。

また、封を開けたり、カップなどに入れたまま放置しておくと、空気中の細菌が混入する原因になります。最近は蓋つきのマグカップなども販売されていますので、状況に応じて活用してみてもいいかもしれませんね。

飲み切れなかった飲料は、必ず冷蔵庫で保管を!菌は低温では増殖しにくいので、腐敗を防ぐことができます。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 腐敗は食品や飲料に混入した菌や微生物が増殖し、有害成分を産生することで起こる
  • 腐った物を飲んで消化器症状や発熱が起こったら、まずは安静にして水分補給を!症状や脱水がひどければ速やかに医療機関を受診して
  • 腐った飲み物は見た目やにおいに異変が!飲む前によくチェックして、保存の温度や菌の混入にも気をつけよう

腐った食べ物となると、ぎょっとするような変化が見た目にもわかりやすいもの。ですが飲み物となると、よくチェックしなければわかりにくいかもしれません。これから梅雨時期に入ると、食中毒の危険性もぐっと高まります。いつもはデスクに置きっぱなしにしているコーヒーやペットボトル、ちょっと気をつけてあげてみてはいかがでしょうか。

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