ドライフルーツを洋酒漬けしたらカビは生える?正しい保存期間は?

洋酒漬けにしたドライフルーツをたっぷり入れた焼き立てのパウンドケーキの美味しさを知っていますか?この世の物とは思えないほど美味しいのです。

その美味しさを得るために、事前に洋酒漬けのドライフルーツを作るのですが、この洋酒漬けにしたドライフルーツの下準備と作り方を誤るとカビが生えて大変なことになるんです。

そこで今回は失敗を事前に防ぐため、こちらを読んで頂けたらと思います。

  • ドライフルーツの洋酒漬けにカビは生える?
  • カビが生えた時の対処法は? 
  • ドライフルーツの洋酒漬けの保存期間

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ドライフルーツの洋酒漬けにカビは生える?

保存・日持ち

洋酒はアルコール濃度が高いので洋酒漬けにしたドライフルーツにはカビが生えないと思われるかもしれませんが、実はそうでもないのです。

蓋についた黒いのはカビ?

蓋についた黒いのはカビかどうかは二通り推測されます。

まずは瓶の蓋の金属部分が、果物の酸で腐食してサビが出たように見えるものです。こちらに関してはサビなので蓋を新しくするか、サビを拭き取って熱湯消毒し、また蓋を戻すと良いでしょう。

二つ目はやはりカビでしょう。フルーツが洋酒にしっかりと漬かっているのなら問題ありませんので蓋だけカビを拭き取り、上記と同じく熱湯消毒を施してから封をしましょう。

白いぶつぶつはカビ?

こちらも可能性としてふたつあります。

まずはドライフルーツの糖分やアルコールの糖分が結晶化(クリスタライゼーション)したものかもしてません。その場合は洋酒をひたひたになるよう足して消毒したスプーンで全体をかき混ぜてあげて、結晶をなじませてあげてください。

次にやはりカビの可能性も否定できません。表面にふわふわとした異物や白・黒・青等の変色が見られたらカビの可能性が大きいので場合によっては処分を検討してください。

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カビが生えた時の対処法は?

ドライフルーツの洋酒漬けも食べ物ですので、カビはやはり付きものです。カビてしまった時の対処法はあるのでしょうか。

蓋にカビがついている場合

リキュールなどのお酒もビンの蓋に黒いカビが発生する事がありますが、お酒に浸かっている部分はアルコール成分が浸透しているため問題ありません。ブランデーやウイスキーなどの洋酒はアルコール度数が高いお酒なので、殺菌効果が高く雑菌が繁殖しにくく、変質をほぼ抑制できるのです。

なので蓋のカビを拭き取ってしまえば中身は問題なく使用出来ると思います。上記でも述べた通り、蓋に熱湯消毒を施してから封をしましょう。カビを発生させたくなかったら、さらにアルコールで蓋の裏表面を消毒殺菌し、しっかり蓋を閉めて密封したら、使用するまで蓋は開けないことです。開封してしまったら冷蔵庫で保管してください。

カビや不純物の混入がないかの確認方法

ドライフルーツの洋酒漬けの表面にカビなどが生えていないかを確認します。その時、瓶の表面の部分と底の部分とを比べてみるようにしましょう。底の部分は洋酒が浸透していますのでカビることはありません。カビているかどうかの目安になります。

匂いを嗅いでみて、洋酒特有の強いアルコール臭が有れば殺菌状態のままだということです。さらに詳しく確認したい場合は瓶の中の洋酒を少量金属のお玉に移し、ガスコンロなどで火をつけると、アルコールならすぐに火が付くはずです。火がつかないとするとアルコールが蒸発していて、残った水分だけになっているということなので殺菌されずカビていることがあるということになります。

③金属の蓋の場合、蓋の内側が錆びていないか確認してください。カビよりも金属の錆びの方が案外問題なのです。縁のネジのところなら良いのですが、蓋の内側の中心などに錆びが発生していた場合その錆びは金属ですので、中身に金属が混入していることになります。そのような場合は廃棄した方が良いでしょう。

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ドライフルーツの洋酒漬けの保存期間

ブランデーやウイスキーなどの洋酒はアルコール度数が高いお酒なので賞味期限がありません。ではそれを使用したドライフルーツの洋酒漬けの賞味期限や保存期間はどのようなものなのでしょうか。

保存期間

ドライフルーツの洋酒漬けは、きちんと消毒した容器に入れ、かぶるくらいのお酒をそそぎ、適切に保管管理していれば1~2年は平気で持ちます!一度開封してしまった場合は冷蔵庫に保存して早めに使い切るようにしましょう。

カビが生えないコツは?

①オイルコーティングされているドライフルーツを漬ける場合、そのまま漬けてしまうと洋酒の表面に油脂が浮いてしまうため、湯通しが必要です。表面についた油をさっと落としたら、一晩広げてしっかりと自然乾燥させましょう。水気が残っていると、カビてしまう原因になります。

②熱湯消毒の際、冷ましておかないと瓶の内側に水滴がついてこれもカビの原因になります。

③洋酒に漬け込む際、浮かないようにしっかりお酒を注ぎましょう。フルーツの表面が出ているとカビの原因になります。

美味しくて安全なドライフルーツの洋酒漬けの作り方

下準備:保存容器は熱湯消毒し、しっかり冷ましましょう。冷ましておかないと瓶の内側に水滴がついてカビの原因になります。

①ドライフルーツに油脂がコーティングしてある場合は、ザルに広げて熱湯をまわしかけ、しっかりと水を切って、冷ましておきます。油脂を落とすことで、油浮きせず、洋酒もよく馴染むからです。また天日干し・空煎り・キッチンペーパーでふき取るなどしてしっかり水を切りましょう。そうすることでカビの原因を防ぐことができます。

②瓶の6分目までフルーツを入れ、フルーツが隠れる程度に洋酒を注ぎます。フルーツが洋酒を吸って体積が増していくので、最初にフルーツを6分目以上まで入れてしまうと、うまく漬からない原因になる場合もありますので注意してください。

③蓋をして冷蔵庫で保存し、1日1回上下逆さまにし、混ぜましょう。フルーツが洋酒を吸って表面から出てきたら洋酒を注ぎ足すことでカビを防げます。

④1ヶ月程度で味が馴染みます。半年ほど置くと奥深い味わいになってきますのでおすすめです。

まとめ

この記事をまとめると

  • フタについた黒いものはフタが腐食し錆びたものか、カビの二通りの可能性があります
  • 仮にフタにカビが付いていた場合、ドライフルーツが洋酒にしっかりと漬かっていればドライフルーツの方にカビの問題はありません
  • ドライフルーツの洋酒漬けの表面についた白いぶつぶつはドライフルーツの糖分やアルコールの糖分が結晶化(クリスタライゼーション)したものかもしれません
  • ドライフルーツの洋酒漬けの表面にふわふわとした異物や白・黒・青等の変色が見られた場合カビの可能性が高いので処分の検討をお願いします
  • 洋酒はアルコール度数が高いお酒なので、殺菌効果が高く雑菌が繁殖しにくく、変質をほぼ抑制できます
  • カビかどうかの確認方法は目視、臭いを嗅ぐ、中身のアルコール成分の有無の確認です
  • 蓋の内側の中心などに錆びが発生していた場合、中身に金属が混入していることになり、そのような場合は廃棄した方が良いでしょう
  • ドライフルーツの洋酒漬けは、きちんと消毒した容器に入れ、かぶるくらいのお酒をそそぎ、適切に保管管理していれば1~2年は保存可能です
  • オイルコーティングされているドライフルーツを漬ける場合、そのまま漬けてしまうと洋酒の表面に油脂が浮いてしまうため、湯通しが必要です
  • カビを発生させないコツはフルーツや保存容器に水分を残さないことです

いかがでしたでしょうか。これからシュトーレンの時期もやってきます。今から準備し、美味しいシュトーレンを焼き上げてみてはいかがでしょうか。

最後までお読み頂きましてありがとうございました。 

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