ドライイーストは体に悪い?下痢になる?オーガニックと無添加を比較

ご家庭などで手作りパンを作る時に欠かせないドライイースト。パンを作る工程で必要な発酵をさせるために”酵母(イースト)”は欠かせずパン生地を膨らませパンの風味を作り出す役割があります。

主に「生イースト」「ドライイースト」「インスタントドライイースト」の3種類があり、一般家庭用には「ドライイースト」「インスタントドライイースト」が販売されています。

今回は、

  • ドライイーストって体に悪いの?赤ちゃんでも食べられる?
  • オーガニックや無添加のドライイーストって何が違うの?
  • ドライイーストを使わずにパンは作れる?代用品をご紹介!
などを詳しく見ていきますよ。

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ドライイーストは体に悪いって本当?  

パン作りに欠かせない“ドライイースト”と同じパンを膨らませる酵母である”天然酵母”などと比較され、ドライイーストは化学的な酵母のように理解されている方も多いのではないでしょうか。

ドライイーストは危険なものではなく、微生物を純粋に培養したもののため化学的に作られたものではありません。
非常に似たパンを作る工程で使用されることのある「イーストフード(食品添加物)」と混同されていて、体に悪そうといったイメージがある場合もあるようです。

下痢になる?  

パンを食べると下痢や腹痛が起きるといったお悩みを持つ方は一定数いるようで、様々な原因が考えられると言われています。

  1. 小麦製品に含まれるグルテンを摂取することで起こるとされるグルテン過敏症
  2. 食品添加物のイーストフードが原因とされる下痢・腹痛の症状
  3. パン酵母(イースト菌)による腹痛や下痢症状

が代表的に考えられると言われています。

赤ちゃんが食べても大丈夫?

ドライイーストはイーストフードとは違い食品添加物ではなくパンを作る際に使用する酵母なため、赤ちゃんの離乳食などで食べても問題ありません。

赤ちゃん用に手作りパンを作られる際は、なるべくシンプルな材料のみを使用し生焼けしないように作ってあげると良いでしょう。

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オーガニックや無添加のドライイーストとはどんなもの?  

近年の「食の健康志向」の高まりなどから人気の高い“オーガニック”や”無添加(健康に良くないとされる防腐剤・着色料を使用しない)”などでも、ドライイーストは販売されています。

オーガニックのドライイーストとは?

オーガニックとは有機と同義で、農薬や化学肥料に頼らずに自然の天候や土壌環境を活かした栽培・加工をされているものを指します。

ドライイーストに使用される酵母・小麦など有機のものを使用し、栄養素などまでもオーガニック製にこだわっている商品も多いです。水に溶かさない・温度に気をつけるなどを注意しなければならない商品もありますが、原材料にこだわりのある方にはおススメです。

無添加のオーガニックとは?

一般的に市販されている代表的なドライイーストには酸化などを防止するための添加物が使用されているものが多くあります。近年のニーズの高まりから、無添加のオーガニック・ドライイーストも多く販売されています。

しかし無添加のオーガニック・ドライイーストは保存性が高くなく開封後は早めに使い切らないと、ドライイーストが酸化してしまいパンがうまく膨らまない場合などがあるため注意が必要です。

通常のドライイーストと何が違う?

通常のドライイーストと比較すると

  1. 使用される原材料(酵母や小麦など)がオーガニック(栽培・加工など)
  2. 酸化を防止するための添加物が入っていない(無添加)
  3. 一般的なドライイーストに比べて保存性が低い

などが大きく挙げられます。また商品によって使用感や使用方法が多少異なる場合もあるので、使用の際はパッケージ記載の使用方法を確認するようにしましょう。

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ドライイーストなしでパンは焼ける?代用品の紹介  

ここからはドライイーストの代わりに使用できる代用品3種をご紹介します。ドライイーストとの違いを知って、自分だけのパン作りの参考にされてくださいね。

重曹  

重曹は”タンサン”や”ベーキングソーダ”などの表記もされている通り、

  • 加熱することで炭酸ガスを発生させ横に膨らませる性質がある
  • 生地はやや黄色味がかった色(焼き色が濃くなる)
  • 生地を寝かせても炭酸ガスが発生しないため、寝かせた後でも使用可能
  • 和菓子などに使用されることが多い
  • 多量に使用すると独特の苦味がある

といった特徴があります。代用する際は、

  • ドライイーストの半量程度の重曹を使用する
  • 発酵時間が不要なため、すぐに焼くことが可能

などの違いがあります。ドライイーストに比べて仕上がりが弾力・重み・もっちり感があるようです。

ベーキングパウダー  

ベーキングパウダーは”ふくらし粉”などとも呼ばれ、

  • 水分を加えることで膨張し、加熱することで更に反応し縦に膨らませる性質がある
  • 焼き色は変化しない
  • 生地を寝かせると炭酸ガスが発生するので混ぜた後は早めに焼く
  • 洋菓子などに使用されることが多い
  • 主成分は重曹で、それ以外にコーンスターチなどが含まれている

といった特徴があります。代用する際は、

  • ドライイーストと同量程度を使用する
  • 発酵時間が不要なため、すぐに焼くことが可能

などの違いがあります。ドライイーストに比べて仕上がりがサックリとした食感・膨らみは弱いなどがあるようです。

天然酵母

比較的簡単なレーズン種を使用した天然酵母は水にひたひたに浸したレーズン種を約5日~1週間かけて発酵させ、発酵した液体を吸水の代わりに使用したりして生地を作られることが多いです。

  • レーズン種・りんごなどのフルーツ全般・米・小麦など色々と天然酵母の種類はある
  • 天然酵母を作るために1週間程度の時間と手間がかかる
  • 発酵力が弱いことが多い

といった特徴があります。代用する際は、

  • 天然酵母を作る手間と時間などの準備期間が必要
  • 発酵が弱いため、うまくパンが膨らまないことなどもある
  • 使用する酵母によって味わいが異なる

などの注意点があります。ドライイーストに比べて仕上がりが香りや甘味が豊か・もっちり感・中身も詰まった感じになるなどの違いがあるようです。パン作りをしっかり試してみたい方には、味わいの良さは抜群に良いのでおススメです。

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まとめ

この記事をまとめると

  • ドライイーストは危険なものではなく、微生物を純粋に培養したもののため化学的に作られたものではない
  • 「イーストフード(食品添加物)」と混同されていて、体に悪そうといったイメージがあるらしい
  • ドライイーストはパンを作る際に必要なとされる酵母なので、赤ちゃんが食べても問題はない
  • 原材料にこだわりたい方は、オーガニック・無添加オーガニックなどのドライイーストも販売されている。保存性が高くないものもあるので注意が必要
  • ドライイーストの代用品として重曹・ベーキングパウダー・天然酵母は使用可能で、作りたいパンの種類に合わせて代用品を変えると良い。

    天然酵母は手間・時間がかかるが味わいはとても良い。

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