お正月料理の定番に伊達巻がありますね。しかし、お正月料理やお正月文化は地方により異なる部分が多くあり、伊達巻を食べない地域が存在するのをご存知でしょうか?
そこで今回は…
- 伊達巻は関西では食べられない?
- 関東・関西のおせちの違い
- 伊達巻の作り方
お正月を前に、関東と関西のお正月料理の違いや伊達巻について知って頂ければと思います。
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目次
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伊達巻は関西では食べられない?
伊達巻は関西では食べないのは本当なのでしょうか?
伊達巻の意味・由来
伊達巻は見た目の華やかさと、書物のような巻物に似ている形から「知恵が増える」ことを願う縁起物のひとつです。
さらに伊達巻は卵を使いますが、卵=子宝とされ、子宝にも恵まれますようにと願いも込められているそうです。
また黄色の鮮やかな色から「派手な卵焼き」という意味で、派手・おしゃれを意味する『伊達』を用いたという説もあります。
関西では食べない?口コミは?
https://twitter.com/miku___0429/status/1608069097904033792
毎年買おうかなぁと思うおせち。でも、好き嫌い多すぎて(おっきいおっさん、私、息子の順)毎回、やっぱ作ろってなる。
— chiyu【千由】 (@chiyuneko) December 30, 2022
おせちに入ってる伊達巻。うちは幼い頃から、だし巻き。これは関西やからなん?皆んな達のとこは、何巻?
関西の伊達巻はたまご焼き屋が作るが関東はかまぼこ屋が作るので味が違う
— 翁如来 (@okinanyorai) September 18, 2022
北海道生まれ北海道育ち・在住の筆者は知らなかったのですが、関西のおせちに伊達巻は入らないことが多いのだそうです。
関西の人からすれば甘い卵焼きは好まない方多いのだとか。うどんなどの出汁が美味しい関西なのでおせちも伊達巻ではなくだし巻きが主流のようです。
だし巻き卵を入れる?
上記でも述べたように出汁文化のある関西圏ではおせちには伊達巻ではなくだし巻き卵を入れることが多いようです。
関西圏に伊達巻が無いということはないようですが、味付けは異なっており甘さ控えめの伊達巻になっているそうです。ところならではですね!
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関東・関西のおせちの違い
どうやら関東と関西ではおせちに違いがあることがわかってきましたね!
味付けの違い
- 関東の味付け:濃口醤油・砂糖=味付けは甘め
- 関西の味付け:薄口醤油・出汁=味付けはしょっぱめ
おせち料理の味付けのベースとなる調味料は、関東が「濃口醤油」と「砂糖」なのに対して、関西では「薄口醤油」と「出汁」です。
これは昔から言われていることで、うどんのつゆやおでんの味付などでも同じですね。
ちなみにおせち料理の定番である数の子や煮物の味付けも、濃口醤油と薄口醤油の違いがあり、関東の煮物や数の子は茶色に対して関西の煮物や数の子は色が白めです。
関西は出汁の味を生かした薄めの味が好まれるそうです。なので一般的に関東は甘い味、関西はしょっぱい味が好まれる傾向にあるようです。
祝い肴三種の違い
祝い肴三種とは、おせちには欠かせない3種類の口取り肴のことです。口取り肴とは、フルコースでいう前菜にあたり、関東と関西ではこの3種類の内容が少し異なります。
【関東の祝い肴三種】:黒豆 / 数の子 / ごまめ(田作り)
【関西の祝い肴三種】:黒豆 / 数の子 / たたきごぼう
黒豆と数の子は一緒なのですが、関東と関西では「ごまめ」と「たたきごぼう」の違いがあります。
祝い肴それぞれの意味合い
ここで祝い肴それぞれが持つ意味を学んでおきましょう!
- 黒豆:厄除け・健康
- 数の子:子孫繁栄
- ごまめ(田作り):五穀豊穣
- たたきごぼう:無病息災・一家安泰・開運
魚料理の違い
時期や地域によって収穫できる食材も違いますから、食材の違いはおせちの内容にも大きく影響しています。
- 北海道~東北:鮭・ハタハタ・カレイ・カラカイ(エイ)・イカ
- 関東圏:鮒・モロサメ・ブダイ
- 関西圏:鯛・棒タラ
- 中国地方:ワニ・ママカリ
- 九州地方:鰤・アラ(クエ)・クジラ
北海道や東北ではこの秋~冬の時期は鮭が良く獲れるので鮭を使った「氷頭なます」や「飯寿司」、岩手県では鮭とイクラを使った「紅葉漬け」があり、縁起物の新巻鮭も欠かせません。
関西では「にらみ鯛」と呼ばれる鯛の姿焼を飾りますし、広島県では名産でもある牡蠣、山口県では福を呼ぶとされるフグがよく使われます。九州では鰤をおせち料理やお正月に食べる刺身、雑煮の具としても使われます。
他にもお正月には特産の魚や魚介類を使った地域特有の料理が食卓を賑わせます。
お雑煮の違い
よくお正月の時期になるとご当地お雑煮あるあるの話題で盛り上がりますよね!
【関東のお雑煮】
お餅:角餅/汁の味付け:醤油仕立てのすまし汁/具材:大根、人参、鶏肉他
お餅が入ったお雑煮を食べるようになったのは江戸時代で、この時代関東地方はとても栄えていたため年末年始は忙しく、一つずつ手でちぎって作る丸餅よりも一度にたくさん作れる角餅を採用したのが由来だったと言われています。
また関東のお雑煮は、醤油仕立てのすまし汁の場合が多いです。また、人参や大根といった具材は関西風と共通ですが、関西風でよく使われる里芋はあまり入りません。
逆に関西風には入らない鶏肉を入れるのが一般的です。
【関西のお雑煮】
お餅:丸餅/汁の味付け:白味噌仕立てのお汁/具材:大根、人参、里芋他
関西のお雑煮は京都から各地域に伝わったと言われていますが、京都の料理ではお雑煮以外でも白味噌を使うことが多いためお雑煮も白味噌仕立てになったと考えられています。
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伊達巻の作り方
伊達巻は家庭で作ることができます!意外と簡単なので是非作ってみて下さい!
材料
材料
- はんぺん:1枚80g~100g
- 卵:4個
- みりん:小さじ1
- 砂糖:大さじ2
- 塩:少々
- 麺つゆ(3倍濃縮):小さじ1と1/2
- サラダ油:大さじ1
作り方
- はんぺんを小さめに切ります,
- フードプロセッサーに卵を先に入れ、はんぺん、調味料の順に入れスイッチを押してすり混ぜます。約1分程回し、滑らかにしてから少し置いて空気抜きします
- フライパンは丸でも四角でも大丈夫です、18センチのものを使用しています。大さじ1の油を熱し余分な油は拭き取ります
- フライパンに一気に流し込み揺すって均等にします!一度火から外して濡らした布巾を敷き、数回トントンと上下し空気抜きします
- 15秒ほど強火にし、焼き色をつけ、あとは極弱火にしてアルミホイルをかぶせ15分程焼きます
- 15分程すると周りがこんがりきつね色になります。真ん中が焼けていればよいです。まだ柔らかい様なら焼けてない部分に火を当て、もう少し焼きます
- ヘラで丁寧にフライパンから巻き簾へ移動し、手前から巻いていきます
- このまま10分ほど巻いて置きます
- 10分程経ったら巻き簾から外します、巻き簾目がしっかりついていたらOKです、お好みの大きさに切り分けてください
まとめ
この記事をまとめると
- 伊達巻は見た目の華やかさと、書物のような巻物に似ている形から「知恵が増える」ことを願う縁起物のひとつです
- 関西ではおせちに伊達巻を入れることは少なく、代わりにだし巻き卵が入っていることが多いです
- 甘い味付けの伊達巻は関西圏ではあまり好まれておらず、出汁文化もあり、だし巻き卵が関西圏では浸透しています
- 一般的に関東は甘い味、関西はしょっぱい味が好まれる傾向にあるようです
- 祝い肴三種は黒豆と数の子は一緒なのですが、関東と関西では「ごまめ」と「たたきごぼう」の違いがあります
- お雑煮も関東圏と関西圏では餅の形の違いや、味付けの違いがあります
- お正月には特産の魚や魚介類を使った地域特有の料理が食卓を賑わせます
もうすぐ新年を迎え、お正月がやってきます。是非美味しいおせちを囲んでください。
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