脱脂粉乳とスキムミルクの違いは何?味はまずい?用途・使い道は?

牛乳

お菓子やパン作りのレシピに度々登場する「スキムミルク」。水で溶かすだけで簡単に飲めるタイプも販売されており、スーパーで見かけたことがあるという人も多いと思います。以前は牛乳の代用品としてよく使われていた「脱脂粉乳」とは同じものなのでしょうか。そこで今回は

  • 脱脂粉乳とは?
  • スキムミルクとは?
  • 脱脂粉乳とスキムミルクは代用できる?
こちらについて紹介します。

スポンサードリンク

脱脂粉乳とスキムミルクの違いは何?

「脱脂粉乳」と「スキムミルク」は同じものと思われている人も多いようですが、厳密には違いがあります。脱脂粉乳は、牛乳から乳脂肪分を取り除いた無脂肪乳を濃縮・乾燥し、粉末状にしたものを指すのに対し、本来の英語における「スキムミルク(skim milk)」は無脂肪乳を指しています。

スポンサードリンク

脱脂粉乳とは?

粉ミルクの作り置きは冷蔵庫で保存して良いの?作ってから何時間まで?

脱脂粉乳とは牛乳の脂肪分を分離させてから、水分を除去して粉末状にしたも食品です。食材で飲み物として多く飲まれていたのは、第二次世界大戦後です。子どもたちへの栄養補給にと1958年頃までは学校給食にも採用されていたことで知られています。

特徴

脱脂粉乳は、牛乳の中の乳脂肪分を除去したあと乾燥させているため、水分がなくなることで長期保存が可能です。同じ理由から、牛乳の栄養分がギュッと濃縮されているために牛乳よりも栄養価が高く、カロリーは牛乳の1/2です。牛乳よりも安価に購入することができるのも特徴です。

主な成分(たんぱく質、脂質、炭水化物、カルシウム、マグネシウム、その他、ミネラル成分やビタミンAなどの各種ビタミン)

どんな味?まずい?美味しい?

給食で脱脂粉乳を飲んだことがある世代の記憶から「まずい」「臭い」といったイメージを人が多いようです。給食に採用されていた頃の脱脂粉乳は、外国から輸入された際に傷んだ食料を使っていたものでした。

現在は日本国内で製造されており、原料、製法共に向上して安心して飲めるようになっています。牛乳に比べるとあっさりしている味わいです。

脱脂粉乳の使い方

牛乳のクセが抜けることで、牛乳よりも飲みやすくそのまま水やお湯で溶いて飲むことができます。物足りなさを感じる時は、はちみつや砂糖、生クリームを加える濃厚で美味しい飲み物として楽しめます。

また、パンやお菓子の生地に混ぜると甘さや香りが増しふっくら仕上がる効果もあります。

スポンサードリンク

スキムミルクとは

スキムミルクで下痢・腹痛に!牛乳も苦手な方は乳糖不耐症かも?

スキムミルクは英語のskimmed milkが語源です。無脂肪乳のことを指しており、生乳、牛乳の乳脂肪分を除去したものからほとんどすべての水分を除去し、粉末状にしたものです。少ないエネルギーで良質のたんぱく質、カルシウムを摂ることができます。お湯や水に溶けやすいように、ほとんどの製品が顆粒状に加工されており、飲用にするだけでなく料理にも利用できます。

特徴

スキムミルクは水をほとんど含まない粉末のため、賞味期限が短い牛乳に比べ保存性が高いのが特徴です。牛乳の賞味期限が製造日から1週間程度なのに多いのに対し、スキムミルクは製造から1年程長期保存が可能です。脂肪分を抜いてあるので油やけすることもなく、風味が落ちにくいのも特徴です。

製造する際に水分と脂肪分を飛ばしてますが、タンパク質やカルシウムはほぼそのまま残っています。そのため「栄養価は牛乳と同等で、カロリーは牛乳の半分」という、非常に優れている食品です(スキムミルクと水を1:9で割ったものと牛乳を比べた場合)。

どんな味?まずい?美味しい?

脂肪分が入っていないので、ほんのりとミルクの甘みを感じる味わいです。牛乳から90%の水分と脂肪分を抜いてあるため、牛乳のようなコクはなく、とてもあっさりとしています。物足りなさを感じる人ははちみつなどでコクを加えるのがおすすめです。

使い方・用途

最近ではビタミンや食物繊維、ビフィズス菌などを配合した栄養強化型をサプリ代わりやダイエットを目的に利用する人も増えてきています。

水分を増やすことなく牛乳のコクや風味、自然な甘味を加えることができるので、シチューに溶かしたり、ハンバーグの肉だねに加えたりするのもおすすめです。ふんわりと仕上がる、ほんのりと甘い風味と香りつけができる、こんがりと良い焼き色が付けられる、ことでパン作りの時にも大活躍してくれます。

スポンサードリンク

脱脂粉乳とスキムミルクは代用できる?

もともとは牛乳から脂肪分や水分を抜いたものがスキムミルク(脱脂粉乳)なので、もちろん牛乳で代用することができます。代用する際には使用する際は、スキムミルク1に対して、牛乳10の割合で加える必要があります。水分量などにも注意をしましょう。

同じく粉末状であったり、あっさりとした口当たりがよく似ているコチラも代用品として使うことができます。

  • バターミルク
  • クリーミングパウダー
  • 粉ミルク
  • エバミルク(無糖練乳)
  • 豆乳

スポンサードリンク

まとめ

「脱脂粉乳とスキムミルクの違いは何?味はまずい?用途・使い道は?」について紹介してきましたが、いかがでしたか?

この記事をまとめると

  • 脱脂粉乳とスキムミルクは違うもの
  • 脱脂粉乳・スキムミルクは牛乳よりも保存性・栄養価に優れている
  • さまざまな乳製品で代用することができる

現在は脱脂粉乳≒スキムミルクとして販売されており、以前に比べて品質が向上し、お菓子作りのレシピや料理の隠し味として大活躍しています。ぜひこの機会に、スキムミルクを活用してみてくださいね。