出汁用の煮干しを食べるのは大丈夫?そのままでもOK?栄養価は?

皆さんは煮干しはお好きですか?煮干しといえば出汁を取るために使われるイメージが強いのでそのままポリポリと食べる人は少ないと思います。ですが、昔の日本では煮干しおやつとして食べる文化があり、おじいちゃんやおばあちゃんに聞いてみると、そのまま煮干しを食べていたという人が多いのではないでしょうか。

最近ではスーパーで出汁用に煮干しが販売されていますが、この煮干しが直接食べれるのかどうか少し不安になってしまいますよね。

今回の記事では煮干しとはどのような食材なのか、なぜ煮干しで出汁をとるのか、煮干しの栄養素、だし用に販売されている煮干しはそのまま食べても大丈夫なのかについて解説していきたいと思います。

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煮干しとは?

煮干しはこんな食材

煮干しは小魚を煮てから乾燥させて作る水産加工品のことを言い、主に出汁を取る材料として使われる他にそのまま乾煎りをして食べるなどの使い方が一般的です。カタクチイワシで作ったものが最も一般的ですが、マイワシ、うるめいわし、きびなご、アジ、 トビウオ(あご)などを原料にしたものもあります。 

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いりこという呼び方もある

煮干しは「いりこ」とも呼ばれていますが、これは西日本と東日本での呼び方の違いです。西日本ではいりこと呼び、東日本では煮干しと言います。ただ関東の一部の地域では小さい煮干しをいりこと呼ぶこともあります。基本的には全く同じものと捉えていただいて構いません。 

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煮干しで出汁を取るのはなぜ?

旨味成分「イノシン酸」が多いから

皆さんは「旨味」という六つ目の味を聞いたことがあると思います。旨味は甘い、しょっぱい、苦い、辛い、酸っぱいの5つの味に加えられた新しい味です。

うまみを作り出す成分はイノシン酸、グルタミン酸、グアニル酸であるということが分かっています。その中のイノシン酸が煮干しや鰹節に非常に多く含まれているため煮干しや鰹節で出汁を取ってお味噌汁や鍋に使うようになったと言われています。

組み合わせる事によって旨味成分は強化される

ただ旨味成分は一つの種類だけで味が完成するということではなく、イノシン酸やグルタミン酸、グアニル酸が相互に絡み合った結果、旨味が完成しますなので煮干し単体で出汁を取ることは少なく、グルタミン酸を多く含む昆布だし、グアニル酸を多く含むしいたけだしなどを組み合わせて使うのが一般的です。

三つの旨味成分が組み合わせると味に深みが出てきてとってもおいしい出汁が完成します。

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出汁用に販売されている煮干しはそのまま食べて良いの?

販売店には出汁用に販売されている煮干しを見かけることがあります。煮干しは直接食べることができるのですが、だし用に販売されている煮干しは直接食べても良いのか少し迷ってしまいますよね。

答えとしてはだし用に販売されている煮干しと、そのまま食べるために販売されている煮干しは全く同じものなので「どちらもそのまま食べても良い」と言えます。

煮干しは栄養価が凄い

皆さんもご存知の通り煮干しは非常に豊富な栄養素が含まれています。代表的なカルシウムをはじめとするミネラル類や、魚特有の脂である DHA、EPAなどの 不飽和脂肪酸なども豊富なのです!

  • カルシウム:カルシウムといえば骨や歯を丈夫に作ってくれる作用があるのはご存知ですよね。実はそれ以外にも筋肉の収縮をサポートしたり、メンタル面でのケアを行ってくれるなど非常に優秀な要素でもあるのです。
  • :日本人が不足しやすいミネラルの代表的なものとして鉄が挙げられます。煮干しには鉄分が豊富に含まれており、手軽に摂取できることから優秀な鉄分の補給源とて知られています。鉄が不足すると鉄欠乏性貧血となり、疲れやすさや顔色の悪さ、だるさなどが引き起こされてしまいます。
  • 亜鉛:亜鉛は体中でタンパク質の合成に関わる酵素の材料として使われる非常に大切なミネラルです。亜鉛は新陳代謝やエネルギーの代謝、免疫機能の補助など身体のさまざまな働きをサポートしてくれます。亜鉛が不足すると免疫機能が下がったり味覚障害が起きるなど様々な影響が出てしまいます。
  • 不飽和脂肪酸:脂肪といえばあまりいい印象がないかもしれませんが、魚介類の脂肪は摂取すると様々な病気を予防してくれるなど非常に優秀な効果を持ちます。魚介類の脂肪酸である不飽和脂肪酸は、常温で固まりにくい性質を持ち血中の中性脂肪やコレステロールの値を調節する働きがあると言われています。
  • ビタミンD:煮干しにはビタミンDが豊富に含まれています。ビタミンDはカルシウムの吸収を促進してくれる働きを持っており、カルシウムの骨への沈着も促進してくれます。ビタミンDは日光に当たることで生成されるので、天日乾燥の煮干しに豊富に含まれています。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

  • 煮干しは基本的にはカタクチイワシで作られるが他にも様々な種類がある
  • 煮干しから出る旨味成分はイノシン酸
  • 旨味成分は組み合わせることでより美味しくなる
  • だし用に販売されている煮干しも直接食べてOK
  • 煮干しには非常にたくさんの栄養素が含まれているので健康に良い 

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。 

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