子どもはもちろん大人も、命の危険性を伴う可能性がある食物アレルギー。少しでもアレルギー症状が出る人は、どこまで自分が警戒すべきなのか非常に気になりますよね。そこで今回は「大豆アレルギー」についてスポットを当て、
- 大豆アレルギーでも小豆は食べられる?
- 大豆アレルギーの主な症状
- 赤ちゃんは大豆をいつから食べられる?
こちらについて紹介していきます。
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目次
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大豆アレルギーでも小豆は食べられる?
大豆アレルギーとは、大豆だけでなく大豆を使用した大豆関連製品を食べることによって症状が出るアレルギーです。小豆などその他の豆類でもアレルギー症状は出るのでしょうか。
大豆と小豆は違うもの
大豆と小豆のその名前の付けられ方から仲間だと勘違いしている人もいるようですが、実は全くの別物です。
大豆とはマメ科ダイズ属の植物である一方で、小豆はマメ科ササゲ属に分類されます。サイズだけでなく含まれる栄養にも違いがあります。
別物である小豆を食べても、大豆アレルギーを引き起こす可能性は基本的にはありません。
注意すべき大豆関連製品
- 大豆
- 豆腐
- 油揚げ
- 厚揚げ
- がんも
- おから
- 納豆
- きなこ
- 豆乳
- ゆば
- 枝豆
- 大豆もやし
- みそ
- 醤油
- 大豆油
- 乳化剤(レシチン)が使用されている食品
そら豆・えんどう豆など他の豆類は?
大豆アレルギーであっても、その他の豆類は小豆と同じように避ける必要はありません。そのため、そら豆やえんどう豆、いんげん豆などは食べることができます。
ただし、全ての食物にはアレルギーを引き起こす可能性があります。大豆アレルギーが無い人でも、小豆やそら豆に対するアレルギー反応が出る場合もありますので注意しましょう。
主なその他の豆類
- 小豆
- いんげん豆
- そら豆
- えんどう豆(グリーンピース)
- ひよこ豆
- レンズ豆
- 落花生(ピーナッツ)
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大豆アレルギーの主な症状
一言で大豆アレルギーとは言っても、その症状は人によっても様々です。またアレルギーは大人になってからでも発症する場合があります。大豆を食べた後で少しでも違和感を覚えた際には、アレルギーを疑うようにしましょう。
蕁麻疹
大豆関連製品を食べたあとで、蕁麻疹が出た場合はアレルギーの可能性があります。蕁麻疹は顔や体のあちこちで、皮膚の一部が赤く腫れ上がりかゆみが出る症状です。
軽度であれば跡形もなく消えますが、長時間続く場合は「慢性じんましん」と呼びきちんとした治療が必要です。
口の痒み・喉のイガイガ
大豆アレルギーは皮膚だけでなく、口の痒みや喉がイガイガする症状があります。この症状は 「口腔アレルギー症候群」 と言われ、カバノキ科花粉症患者が発症するケースが多いことが確認されています。
また唇や舌などにかゆみや痺れ、むくみを感じた場合でも同様の原因が考えられます。
腹痛・下痢・吐き気・嘔吐
大豆アレルギーは、腹痛や下痢、吐き気、嘔吐などの消化器系の症状も引き起こします。食べてすぐに現れる即時型の症状の1つです。
腹痛や下痢だけでは単なる食べ過ぎと勘違いしてしまい見つけにくいですが、激しい吐き気や嘔吐の症状が見られる場合にはアレルギーの可能性が高いでしょう。
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赤ちゃんは大豆をいつから食べられる?
大人でも注意したい食物アレルギー。特に赤ちゃんや小さな子どもに、初めてのものを与える時はとても心配ですよね。最後は、具体的に大豆はいつごろからどれくらい食べられるのか確認していきましょう。
与えられる時期
赤ちゃんは離乳食をスタートした中期頃から、大豆を食べることができます。おかゆや野菜にも慣れた生後7〜8ヶ月頃が目安です。この頃の赤ちゃんはモグモグ期と呼ばれ、徐々に食べ物を潰して飲み込むことができるようになります。
もちろんそのままの状態では食べることができませんので、豆を茹でてきちんと裏ごしをし、皮を取り除いてやることで食べられるようになります。
ただし、成長度合いは子どもによってそれぞれ異なります。年齢(月齢)だけで判断せず、噛めているかや飲み込めているかを確認するようにしてあげましょう。
与えられる量
赤ちゃんに大豆をあげる時は、他の食材と混ぜずに赤ちゃん用のスプーン1さじ程度からスタートします。主食にはなりませんので、副菜の一部として考え、慣れてきたら少しずつ量を増やしていきましょう。
一回あたりの目安は30~40g程度 です。
赤ちゃんの頃は体が未成熟なため、できる検査も限られています。大豆アレルギーの可能性を十分考慮しながら、赤ちゃんが食べている様子をしっかり見ておきましょう。
まとめ
「大豆アレルギーでも小豆は食べられる?離乳食ではいつからOK?」について紹介してきましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 大豆アレルギーでも小豆は食べられる
- 大豆アレルギーでもそら豆・えんどう豆など他の豆類は食べられる
- 大豆アレルギーは蕁麻疹や口の痒みを引き起こす
- 大豆アレルギーは腹痛・下痢・吐き気・嘔吐を引き起こす
- 大豆は離乳食中期頃から食べられる
- 大豆はスプーン1さじ程度からスタートする
食物アレルギーを持っている人は不安なことが多いですが、必要以上によく似た食べ物まで避ける必要はありません。病院や専門機関でしっかりと検査をし、自分にとっての許容範囲をきちんと把握しておくようにしましょう。
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