大根の水分量は90〜95%もあり、とてもみずみずしい野菜です。でもカットしてみたら中心部分に白い筋が目立ち、空洞ができていたことはありませんか?この空洞は『す』と呼ばれています。傷んでいるわけではないので食べられますが、すがあると食感がパサパサするので大根の本来のおいしさは半減してしまいます。この『す』と呼ばれるものの正体は何なのでしょうか?また、すがあってもおいしく食べられる方法はないのか気になりますよね。そこで、今回は
- 大根の白い筋の正体は
- 大根の白い筋の処理方法
- 大根をよりおいしく食べるためのコツは?
- おいしい大根の見極め方
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目次
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大根の白い筋の正体は?
大根の中心部分に白い筋が入ることがあります。白い筋が入っている部分は乾燥してスカスカになっていて、このような状態のことを『すが入る』と言います。すが入った大根は食べられますが、味も食感も落ちるのであまりおいしくはありません。すは購入した時にすでに入っていることもあれば、購入後に保存している間に入ることもあります。
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大根の「す」
『す』は漢字で『鬆』と書きます。大根だけでなくにんじん、ごぼう、きゅうりなどにもできるものです。傷んでいるわけではなく、水分がなくなって乾燥してきたときに現れます。すが入った野菜はパサパサしていて、繊維質が口の中に残りやすくおいしくはありません。
白い筋が入る原因
大根にすが入るのは次のような原因が考えられます。
収穫が遅かった
すは大根の老化現象のようなもので、収穫時期が遅れた大根に現れやすい傾向があります。成長が終わり老化し始めると葉で十分な養分が作られなくなるため根の部分に養分が送れなくなってしまいます。それでも大根が生きている間は栄養が必要なので、葉で作れない栄養分を補うために根の部分に蓄えられた養分を使うためすが入ります。
急激に成長した
大根は徐々に太くなっていくことで、水分や養分がしっかり詰まった大根に成長します。しかし、急激に成長してしまうと養分の供給が間に合わずすが入ってしまいます。
高温
大根が成長中に高温が続くと土壌が乾燥して大根は水分不足になってしまいます。水分が不足すると根の部分の水分を使ってしまうので、すが入ってしまいます。
葉をつけたまま保存していた
大根は葉付きで売られていることがありますが、葉が付いていると葉に根の部分の水分や養分を吸収されてしまうので、すが入ってしまいます。購入後は葉と根の部分は切り分けて保存しましょう。
保存期間が長くなった
大根は水分が多く、乾燥に弱い野菜です。冷蔵庫に入れていても時間が経つほどに水分が蒸発していくので次第に乾燥が進み、すが入ってしまいます。
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大根の白い筋の処理方法
大根の白い筋は繊維です。すが入っていても傷んでいるわけではないので食べられます。
基本そのまま食べられる
すが入った大根はパサパサしていて、食感も味も落ちていますが食べられないことはありません。生で食べるには不向きですが、煮物にしたり、細かく切って味噌汁の具やきんぴらにすればそれほど気にならず食べることができます。
白い筋を除去後の下処理は?
白い筋はそのまま食べられますが気になる場合には包丁でその部分を切り取りましょう。すが入った大根は水分が少なくなっているのでおいしく食べるためには下処理が重要です。好みの大きさにカットしたら鍋に入れて大根が被るくらいの量の水を入れます。米のとぎ汁や塩を入れて火が通るまで下茹でします。これで辛味が抜けて、煮込んだ時に味が染み込みやすくなります。
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大根をよりおいしく食べる為のコツは?
おいしい大根を食べるためには鮮度を見極めることと水分を補ってあげることが大切です。
新鮮な大根を見極める
大根に限らず野菜は鮮度が高いほどおいしいです。大根にすが入っているかどうかはスーパーに並んでいる状態では見極めが難しいですが、鮮度が高いほどすが入っている可能性は低くなるため新鮮な大根の見極めができるとハズレの大根に当たりにくくなります。
新鮮な大根は張りとツヤがあり、ずっしりとした重みがあります。ひげ根は少ないほうが良いようです。 ひげ根は水分や養分を土壌から吸収するためにあるのですが、水分や養分が少ないと必死で吸収しようとするためひげ根が増えるそうです。ひげ根が少ないものほど成長期に水分や養分が十分に足りていた証拠になります。
水に浸ける
すが入っている大根は乾燥しているので、サラダや和え物など生で食べるのには不向きですが、調理する前に水に浸けることで食感を復活させられます。カットした大根を50度程度の水に浸けて5分程度置きます。ザルに上げて水を切ってから料理に使ってください。
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おいしい大根の見極め方
せっかく買ってきた大根にすが入っていたらがっかりしてしまいますよね。ハズレの大根を選ばないために購入時には葉の状態や重さも重要なポイントになります。
大根の葉の良し悪しで見る
葉付きの大根の場合には、青々としていてハリがあるものが新鮮な証拠です。葉が黄色くなっているものやしなびているものは劣化しています。茎の部分まで黄色くなっているとかなり鮮度が落ちている可能性があります。
重さも重要なポイント
大根は90〜95%が水分なので持った時にずっしりとしているものほど水分が多く新鮮です。収穫後日にちが経つと水分がなくなってくるので軽くなっていきます。
まとめ
『大根の白い筋は食べても大丈夫?新鮮な大根の見極め方』についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
この記事をまとめると
- 大根の白い筋は食べられる
- 白い筋がある大根は劣化している
- 白い筋がある大根は下処理をしてから煮物に
大根の白い筋は食べられますが、白い筋がない大根のほうがおいしいです。保存期間が長くなると筋が出てきてしまうことがあるので、保存方法にも注意して早めに食べきるようにしたいですね。
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