大根おろしを辛くする方法・おろし方|辛くない部位・体にいい効果

大根おろしは肉料理や魚料理と一緒に食べると美味しいものですが、様々な体に良い効果を持っています。辛いほどその効果は高いのですが、どうすれば辛くすることができるのでしょうか?今回は、

  • 大根おろしの辛味成分による効果
  • 辛くする方法2つ
  • 大根おろしの効果的な食べ方
  • 冷凍保存はできる?

これらのテーマについて紹介いたします。

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大根おろしはなぜ辛いの?

大根おろしは辛味が気になることがありますが、根っこの先端に近いほど辛味成分「イソチアシアネート」の含有量が多いことが原因です。そのため、辛味が苦手な方は葉に近い部分を使うと良いですよ。

このイソチアシアネートは解毒作用が強く、がん予防に効果的と言われています。つまり、辛い大根おろしほど体に良い効果が期待できるのです。

大根おろしを辛くする方法

大根おろしの辛さは、部位で調整することができます。先ほどもお話しましたが、大根の先端になればなるほど辛味成分のイソチアシアネート含有量が多いので辛くなります。

大根は1/2サイズで売られていることも多いですが、辛味が欲しい場合は下半分の大根を購入しましょう。

また、おろした大根おろしをそのまま10分ほど放置することで、辛味成分が増える性質があります。おろしたらすぐに食べず、少し時間を置いてから食べると良いですよ。

大根おろしを辛くする方法
  1. 大根の先端部分を使う
  2. おろしたら10分ほど放置する

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大根おろしの効果的な食べ方

大根をおろしにすると水分により汁が出ますが、この汁にもジアスターゼを始めとるする栄養素が豊富に含まれています。そのため、捨てるのはもったいないんです…!体に良い栄養を余すことなく摂るには、大根おろしの汁まで一緒に食べるようにしましょう。

大根おろし汁はそのまま飲んでももちろんOKですが、ドレッシングに混ぜたり味噌汁に入れることで、辛味や薄味を気にせず食べやすくなります◎

大根おろしの体にいい効能

大根は茎や葉っぱまで食べられる根菜で、葉にはβカロテンが豊富に含まれています。全体の97%が水分でできている大根ですが、カルシウムの含有量が多く、野菜の中でも上位となっています。

他に、葉酸・ビタミンE・鉄分や、辛味成分のイソチアシアネートなどがあります。イソチアシアネートの含有量は根の先端に近いほど多いため、大根の先端は辛味が強いのです。

  • イソチオシアネート:イソチオシアネートは、強い解毒作用を持ち、特に発がん物質を無毒化する働きが注目されている栄養素です。加えて、免疫力を向上させがん細胞の増殖を抑制する働きも持っています。アブラナ科の植物に含まれている健康成分です。
  • 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
  • ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
  • β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
  • 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。

胃痛に効くジアスターゼとは?

大根には、上記の栄養素以外に「ジアスターゼ」という消化酵素を持っています。ジアスターゼは炭水化物を分解して麦芽糖に変化させる働きがあり、胃腸に効く成分として整腸剤にも使用されている成分です。

大根のジアスターゼは特に皮の周りに多く、葉っぱや茎にはあまり含まれていません。ちなみに、根っこの中心部よりも皮の方が2倍ものジアスターゼを含んでいます。

MEMO

ジアスターゼは、キャベツや・長芋・かぶにも含まれている

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毎日大根おろしを食べる効果

大根にはあらゆる栄養素が含まれていることがわかりましたが、それによる効果をいくつかピックアップしてみました。

胃痛

ジアスターゼの効果として代表的なものは胃痛です。 消化不良の解消や胃もたれを防止する働きがある ため、胃痛予防に効果的です。

また、食べ物の消化を助け、腸内の環境を良くする働きがあります。胃酸を中和する働きもあるため、胸焼け・げっぷにも効果的です。

殺菌効果

大根は解毒作用・殺菌作用も強いため、お刺身と一緒に食べると食中毒を予防する効果もあります。

ダイエット効果

ジアスターゼは消化をスムーズにするためダイエットにも効果的で、ジアスターゼ以外にも 脂質に対する消化酵素「リパーゼ」  たんぱく質分解酵素「プロアテーゼ」 が含まれ、3大栄養素(炭水化物・脂質・たんぱく質)の消化に効きます。そのため、ダイエット中の食事に大根を取り入れるのは効果的なのです◎

美肌効果

辛味成分のイソチアシアネートには強い抗酸化作用があるため、 老化の原因となる活性酸素を取り除く効果 があります。また、大根にはビタミンCも含まれているので、お肌への効果が期待できます。

ガン予防

大根は白血球の働きを活発にするため、 悪い菌を退治してガン予防にも効果 があるとされています。継続的に大根をたべつ付けることで、命に関わる大病予防にもなるのです。

血圧を下げる

大根には血圧を下げる効果のあるカリウムも含まれているため、高血圧の方は毎日食べ続けることで改善することが期待できます。

便秘解消

大根おろしの整腸作用により、便秘解消にも効果があります。宿便を排出する働きもあるので、腸内掃除にぴったりの食材です。

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大根おろしは冷凍できる?

大根おろしは秋刀魚やハンバーグ、冷奴と一緒に食べたりとアレンジ豊富な食べ物ですが、すぐに消費できない時は『冷凍保存』することができます。

しかし、“大根おろしは冷凍するとまずい”と言われることもあります。大根は90%以上が水分でできているため、おろさずそのまま冷凍すると水分が抜けてスカスカになり、食感や味が落ちてしまいます。これが”冷凍大根はまずい”と言われる理由です。

大根おろしはすりおろしてしまうため、その心配がありません◎ 食感もそのままなので、美味しく食べることができます。

下記記事で詳しく紹介していますので、あわせてチェックしてみましょう。

まとめ

この記事をまとめると

  • 大根おろしの辛味成分はイソチアシアネートというもの
  • イソチアシアネートには解毒作用がありガン予防などに効果的
  • 大根おろしを辛くする方法は、①大根の先端を使う ②おろした後10分置く
  • 大根おろしの効果的な食べ方は、汁まで余さず食べること

大根おろしの辛味には様々な健康効果があり、それを効果的に摂取するには先端を使うことがポイントです。ハンバーグや魚と一緒に食べるなど、食べ方は色々あるので是非お試しください。

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