カレーは2日目がおいしいとはよく言いますが、実際にはカレーの保存は気をつけないと食中毒の危険性があります。カレーの作り置きをした場合、どのようなことに注意するべきなのでしょうか?そこで今回は
- 冷蔵庫にいれたカレーはいつまで食べられるの?
- 冷蔵でも悪くなってしまうのはなぜ?
- ウェルシュ菌を防ぐには?
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目次
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冷蔵庫にいれたカレーはいつまで食べられるの?
冷蔵庫で保存したカレーはどれくらい食べても問題ないのでしょうか。
冷蔵だと2日
基本的には、カレーは作ったその日に食べきるようにしましょう。
多く作って置いておきたいなら、冷蔵庫での保存は2日間までと考えてください。
それも、必ず1日に1回はしっかりと全体に火を通すことが大切。
こうすることで食中毒菌の繁殖をある程度防げます。
2日以内に完食できないなら、迷わず冷凍保存することをおすすめします。
正直毎日火にかけるのは面倒なので、カレーは冷凍保存がベストかもしれませんね。
冷凍だと1ヶ月
カレーの冷凍は、だいたい1カ月くらいを目安に食べきるようにしましょう。
これは雑菌の問題ではなく、冷凍の品質の問題です。
あまり保存が長くなりすぎると冷凍焼けを起こし、おいしくなくなってしまうのです。
おいしいままの状態で食べるためにも、保存は1カ月を目安にしておいてくださいね。
また冷凍するなら食べやすい小分けにするのがおすすめ。
ジップ付きの袋や密閉容器に、小分けにして空気を抜いて冷凍しましょう。
食べるときには、まず冷蔵庫で自然解凍してから電子レンジにかけます。
もしくは鍋や湯煎であたためるというのもいいでしょう。
おたまで底からしっかりとかき混ぜながら火を通すようにしてくださいね。
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冷蔵でも悪くなってしまうのはなぜ?
カレーを冷蔵庫に入れていても傷んでしまうのは、なぜなのでしょうか?
ウェルシュ菌が増殖する可能性がある
カレーは一度にたくさん作れるし、作り置きもできて便利です。
ですがカレーは煮込み料理なのに、実はとても傷みやすい食べ物なんです。
特に夏場はその危険性が高まります。
というのも、カレーにはウェルシュ菌という雑菌が発生しやすい環境が整っているのです。
ウェルシュ菌ってなに?
ウェルシュ菌とは、肉や魚、野菜などに付着している菌のこと。
カレーはこれらの食材を多く使ううえ、ウェルシュ菌は加熱しても死滅しません。
100℃の高温で加熱しても意味がないのです。怖いですよね。
カレーを作ると、その中には具材についていたウェルシュ菌が存在します。
少量のウェルシュ菌は問題ないため、早めに食べきればなにごとも起きません。
ただし温度や時間の経過とともにウェルシュ菌が繁殖し、大量発生してしまえば、食中毒を引き起こすことになります。
ウェルシュ菌は危険?症状は?
ウェルシュ菌が体内に入ると、腸管内で毒素を作りだします。
その毒素によって、腹痛や下痢を引き起こしてしまうことになるのです。
カレーを鍋ごと保存した場合、火にかけて底からしっかりとかき混ぜるといっても、どうしてもムラができてしまいます。
また鍋のままでは、冷めるのに余計な時間がかかってしまうのもウェルシュ菌増殖の原因です。
カレーを保存する場合には容器や袋に小分けにするのが一番。
こうすることで冷ます時間も短縮できますよね。
また、ウェルシュ菌は加熱では死滅しません。
つまり、繁殖させないことしか防ぐ方法がないのです。
その方法は温度を一定に保つか、しっかりと冷やしておくか、すぐに食べきること。
一番簡単で間違いないのは、すぐに食べきる方法ですよね。
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ウェルシュ菌を防ぐには?
ウェルシュ菌の増殖を防ぐために、気を付けるべきことはなんなのでしょうか?
10℃以下にする
10℃以下の温度なら、ウェルシュ菌が繁殖しにくい環境です。
冷蔵庫は10℃以下なので、できるだけ早めに冷蔵庫に入れ、それでも早めに食べきることが大切です。
カレーは粘度があるので、簡単には冷めません。
少しずつ冷ましている段階で、ウェルシュ菌がもっとも繁殖しやすい50℃以下になってしまいます。
しかも、その温度がしばらく続きます。
その間にウェルシュ菌はどんどん増殖してしまうのです。
そのためカレーを冷ます場合には、急速に冷ますといった工夫が必要です。
容器を移して小分けにし、氷水につけたり保冷剤をあてたりして早めに冷ましましょう。
作ったらその日のうちに食べるようにする
カレーの常温保存は非常に危険です。
一番いいのは、当然作ったその日に食べきること。ウェルシュ菌も繁殖する時間がありません。
どうしても食べきれないなら早めに冷蔵庫へ。
作り置きならさっさと冷まして冷凍庫に入れましょう。
ウェルシュ菌は加熱しても死滅しないとおぼえておこう
恐ろしいことに、ウェルシュ菌は100℃で加熱しても死滅しません。
家庭用のコンロでは限界があるため、これ以上の高温で加熱することは不可能です。
つまり、加熱はウェルシュ菌死滅には繋がらず、増殖を遅らせるだけのものなのです。
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まとめ
この記事をまとめると
- カレーはとても傷みやすい食べ物
- 作った当日に食べきるのがベストだが、残る場合は容器を移して早めに冷ます
- ウェルシュ菌増殖の危険性が高いため、保存するなら冷凍庫がおすすめ
加熱でも死滅しないウェルシュ菌、怖いですよね。
うっかり腐らせてしまってはとてももったいないので、できるだけ早めに冷凍庫に入れるようにしてくださいね。
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