子どもから大人まで幅広い年齢層から人気のカレーは、「カレーライス」と呼ばれたり「ライスカレー」と呼ばれることがあります。ライスとカレーの順番が違うこの2つの呼び方ですが、何か違いがあるのでしょうか?みなさんは、どう呼んでいますか?今回は、
- カレーライスとライスカレーの違い
- カレーの歴史
- カレーとカリーは違う?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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カレーライスとライスカレーの違いって何?
「カレー」と省略して呼ばれることが多いカレーですが、人によって「カレーライス」や「ライスカレー」と、順番が異なる2つの呼び方があります。それぞれ何か違いがあるのでしょうか?
カレーの歴史
カレーが日本に伝わったのは、1868年の明治時代初期とされています。カレーは日本料理と思っている人も多いですが、イギリスから伝来しました。
当時、イギリスの南船がカレー粉を持ち込んだのが始まりとされており、その後1872年より出版された「西洋料理通」という書籍によってレシピが紹介されたことで、カレーが日本に浸透したと言われています。
この時代に呼ばれていたのは『ライスカレー』です。ライスカレーとして広まり、その後「カレーライス」という呼び名に変化していきました。
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カレーライスとライスカレーの違い
日本ではライスカレーとして広まったカレーですが、ご飯とルーの提供の仕方にも違いがあると言われています。
イラストのように、ルーが別添えのものがカレーライス、あらかじめご飯にルーをかけたものがライスカレーとして提供されていました。
現在の日本では「カレーライス」という呼び方の方がメジャーですが、家庭ではなかなか見ることのないルーが別添えのものを指していたのです。ルーが別添えのカレーは、飲食店で見るようなスタイルですね。ちなみに、銀の器には「グレイビーボード」という名前があります。
呼び方が変わったタイミング
いつ頃ライスカレーからカレーライスに呼び方が変わったのかは、はっきりしていませんが、即席カレーや飲食店で提供されるような高級系のカレーが家庭に浸透したことがきっかけではないかと言われています。カレーが家庭でも頻繁に食べられるようになったのは1960年代とされ、この頃から「ライスカレー」→「カレーライス」と呼ばれるように変遷していったようです。
カレーのルーが日本で販売されたのは1950年、レトルトカレーが販売されたのは1686年のことです。レトルトカレーのCMで「カレーライス」という言葉が使われたことも、呼び方が変わった大きなきっかけと考えられています。
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カレーとカリーの違いは何?
カレーのことを「カリー」と呼んでいる飲食店もありますが、「カレーとカリー」の違いについて紹介します。
カリーとは?
“カリー”とは、インドのタミール語で「ソース」を表す「カリ」という言葉が語源となっています。カリもカレーを指す言葉ですが、なまって「カリー」と呼ばれるようになりました。「カレー」は和製英語で、日本以外では通じません。英語でもカレー(curry)は“カリー”と発音します。
まとめ
この記事をまとめると
- カレーライスとライスカレーには、ルーが別添えか一緒かの違いがある
- 昔はライスカレーは既にルーをかけたもの、カレーライスは別添えのものを指した
- 元々ライスカレーとして食べられていたものが、レトルト食品の登場をきっかけにカレーライスと呼ばれるようになった
- 「カリー」とはインドのタミール語でソースを表す言葉が語源となっている
ライスカレーとカレーライスには、ルーが別添えかどうかの違いがありました。かつてはライスカレーと呼ばれていましたが、カレーが家庭に浸透するにつれCMの影響などによりカレーライスへと変遷していったのです。普段何気なく食べているカレーに、このような呼び方の歴史があるのは面白いですね。
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