クリームチーズで下痢・腹痛・吐き気!食中毒症状と原因・対処法は?

クリームチーズは数あるチーズの中でもよく食べられているものですが、食べて腹痛や下痢となることがあります。食中毒症状が出てしまう原因やその対処法、また食中毒以外の原因について着目しました。今回は、

  • クリームチーズで下痢・腹痛になる原因
  • 食中毒以外の原因は何?
  • リステリア菌の対処法・加熱温度と時間
  • 妊娠中でもクリームチーズは食べられる?

これらのテーマについて紹介いたします。

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クリームチーズで腹痛・下痢に!

クリームチーズは、パンに塗ったりケーキの材料として使ったりと用途豊富なチーズの種類ですが、食べて腹痛や下痢になることがあります。

クリームチーズによるこのような症状の原因は、一体なんなのでしょうか?

原因

クリームチーズで下痢や腹痛を起こすのには、『食中毒』『乳糖不耐症』の2つの原因が考えられます。

食中毒の原因はリステリア菌という菌によるもので、チーズ以外にも明太子やたらこ、生ハム、スモークサーモンなどに含まれている可能性のある菌です。

乳糖不耐症とはチーズや牛乳など乳製品が体質に合わず、腹痛や下痢などの副作用が出てしまうものです。リステリア菌食中毒と乳糖不耐症について、それぞれ詳しく確認してみましょう。

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クリームチーズによる主な食中毒症状

クリームチーズに含まれている可能性のあるリステリア菌が体内に入ると、腹痛や下痢以外にもこのような症状が出ることがあります。

食中毒症状
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 胃のむかつき
  • 頭痛
  • 発熱
  • 筋肉痛

様々な症状が出るリステリア菌ですが、症状が出るまでの時間が最短で6時間、長い間潜伏した場合は1週間後のケースもあります。

乳糖不耐症とは?

乳糖不耐症は、体の中で乳糖を分解する酵素が少ないために上手く消化できず、小腸で乳糖が消化不良を起こして下痢となるのです。

乳糖不耐症は大人になるにつれ発症する人が増えるもので、子供には少ないという特徴があります。というのも、子供は母乳やミルクを主食としているので、乳糖分解酵素を沢山持っています。

それが食生活の変化により大人になるにつれて徐々に酵素の動き弱まっていくため、乳糖を上手く分解できない体質となっていきます。

牛乳やヨーグルトなどの乳製品を食べる習慣のある人は、分解酵素が活発なので乳糖不耐症となりにくいです。

MEMO
  • ほとんどのチーズには乳糖を含まないが、クリームチーズには100gあたり2.4gの乳糖が含まれている
  • 他にはマスカルポーネチーズに3.5g(100gあたり)、カッテージチーズに0.5g(100gあたり)含まれる

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妊娠中(妊婦)でもクリームチーズは食べられる?

クリームチーズは、加熱処理していない乳酸菌が生きているチーズの種類です。ナチュラルチーズと呼ばれていますが、 妊娠中は免疫力が低下しているため食中毒になりやすい 傾向にあります。

万が一妊娠中にリステリア菌を食べてしまうと、胎盤や胎児に菌が伝わり発育に影響が出たり流産する可能性があります。

また、食中毒を起こした場合、繰り返す下痢によって子宮収縮を起こし、早産や流産リスクが上がる原因となります。妊娠中は飲めない薬もあるため、適切な治療が受けられない場合もあるので注意しましょう。

妊婦さんが食べられるチーズ

妊娠中でも、加工段階で加熱処理・殺菌処理されたチーズであれば安全なので食べることができます。『控えた方が良いチーズ』で挙げたチーズ以外がその対象です。

妊娠中でも食べられるチーズ
  • プロセスチーズ
  • ピザ用チーズ
  • さけるチーズ
  • 6Pチーズなど

国内製のチーズであれば、そのほとんどは安心して食べることができます。下記記事では、妊娠中に安全なチーズを食べる効果やメリットについて紹介しています。あわせてチェックしてみてください。

 

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クリームチーズによる食中毒の対処法

クリームチーズによる食中毒を予防するには、加熱する方法があります。リステリア菌は加熱によって死滅するため、お菓子や料理として使う際は殺菌することができます。

そのまま食べる場合は加熱しないので、万が一リステリア菌が含まれていても対処することができません。しかし、日本で製造されているクリームチーズはほとんどが加工過程で加熱されているため、安全であることが多いです。

海外製のクリームチーズは殺菌処理をしていないものがあるので、注意してください。

加熱温度は?
  • リステリア菌は75度以上で数分加熱することで死滅する
  • 0〜45度で増殖する性質がある

まとめ

この記事をまとめると

  • クリームチーズによる食中毒の原因はリステリア菌であることが多い
  • 食中毒ではない場合は乳糖不耐症の可能性がある
  • 日本国内製のクリームチーズは加熱処理されているものが多いので安全
  • 対処法は加熱!死滅温度は75度、数分の加熱で殺菌できる

クリームチーズにはリステリア菌が含まれている可能性があるもので、特に海外製のクリームチーズを食べた時に症状が出ることが多いようです。加熱によって予防できるので、心配な方は加熱する方法で食べてみてください。

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