シナモンでシミが消える?毛細血管を修復する効能が?シワにも効く?副作用はあるの?

シナモンはお好きですか?独特の甘くスパイシーな香り、食べるとどこか清涼感も感じる風味、カフェでドリンクにプラスする方も多くいらっしゃるかもしれませんね。1度ハマるとクセになってしまう魅力があるシナモン、おいしいだけでなく、なんとシミを消してくれる効果があるとか。おいしくて美肌になれるだなんて、聞き捨てなりません!そこで今回は、

  • シナモンってどんなスパイス?
  • シナモンでシミが消えるって本当?
  • シナモンの取り入れ方は?

について、ご紹介させていただきます。

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シナモンってどんなスパイス?

お菓子に、ドリンクに、日本でもおなじみのスパイスであるシナモン。改めてどのようなスパイスなのでしょうか。

シナモンとは

シナモンはクスノキ科に属する常緑樹。私たちがよく目にするスティック状のシナモンは、その樹皮を乾燥させ、スティック状に丸めたもの、パウダーは乾燥させた後、粉状に加工したものです。

シナモンにはいくつか種類があり、一般的に多く流通しているのは、中国やベトナムが主な原産国である「カシアシナモン」、そして主にスリランカ原産の「セイロンシナモン」です。スリランカ産の「セイロンシナモン」は高級品とされ、スーパーで良く目にする、お手頃価格のシナモンパウダーは、ほとんどがカシアシナモンと考えていいでしょう。

漢方において、体を内側から温め血のめぐりを良くしてくれることから、冷え性や月経痛などにも効果があるとされる「桂皮」とは、実はシナモンのこと。アジアや地中海で、古くから生薬としても利用されてきました。

”スパイスの王様”シナモン、その語源と歴史、栽培方法

シナモンの歴史は古く、紀元前2000年頃には既に、古代エジプトで使われていた記録があるそうです。強い防腐作用を持ち、ミイラを作るのにも使われていたとか。また、旧約聖書によれば、モーゼが儀式に使った聖油にも用いられていたそうです。

インドやスリランカ、中国の南部などの熱帯が原産地であることからもわかるように、寒さに弱く、冬に10℃を下回る地域では枯れてしまいます日光も大好きで、水分も多く必要とするため、冬場に低温となり、乾燥するヨーロッパでは栽培が難しかったこと。加えて、昔はアジアからヨーロッパへ持ち込むのにも大変な時間と労力がかかったことから、大変高価な存在であったシナモン。その希少さと、薬効の高さ、甘く強い香りも相まって、「スパイスの王様」と評されることもあったようです。

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シナモンでシミが消える?


古くから薬としても珍重されてきたシナモンに、シミを消してくれる効果が!?本当なのでしょうか。

シナモンの栄養や効能は?


シナモンに含まれる主な栄養素は次の通りです。(シナモン100gあたり)

エネルギー(kcal) 364 カリウム(mg) 550
たんぱく質(g) 3.6 カルシウム(mg) 1200
脂質(g) 3.5 マグネシウム(mg) 87
炭水化物(g) 79.6 鉄(mg) 7.1

乾燥させたシナモンは、栄養素のほとんどが炭水化物、加えてカルシウムや鉄などのミネラルが多く含まれていることがわかります。とはいえ、シナモンスティックをぼりぼり齧ったり、パウダーをそのまま食べたり、なんてことはしませんよね。シナモンの効能は、食材としてではなく、スパイスとしての薬効が主といってもいいでしょう

シナモンの薬効

生薬としても使われるシナモンの薬効は多岐に渡り、市販されている漢方薬にも多数配合されています。特に、体を内側から温めてくれる作用が高く、冷えからくる関節痛や生理痛の緩和に効果的です。

シナモンでシミ、シワが消える!?

シナモンを摂ることでシミやシワが消えるなんて、うれしい驚きですよね。このシナモンの美肌効果、テレビ番組で放映され、一躍注目されたそうです。

シミやシワができるのは、そもそも毛細血管の欠如によるものだそう。さらに毛細血管は年齢と共に減少してしまうのだとか。シナモンには、その毛細血管を強化、修復してくれる作用があるそうです。なんと、摂取後2時間で既にその効果が見られ始めるそうですよ!

毛細血管を修復してくれることにより、シミやシワ、たるみといった肌悩みを改善してくれるシナモン、1日に小さじ半分ほどで効果があるそうなので、アンチエイジングに、ぜひ取り入れたいですね。

伝統医学で使用されていた超健康食

シナモンの薬効のところでも書きましたが、紀元前から薬としても利用されてきたシナモンは、非常に優れた健康食材です。その効果を、いくつかに分けてご紹介しましょう。

冷えを取って血行を促進してくれる

体を温め、血の巡りを良くしてくれるシナモンは、冷えからくる体の症状を内側から改善してくれます。血行不良は肩こり、頭痛や関節痛、下痢や腹痛、生理痛と様々な不調の元。冷えを改善するだけで、代謝が良くなり、免疫力がアップすることも知られています。

胃腸の働きを助けてくれる

シナモンの香りには、胃を健やかに保ってくれる効果があることがわかっており、胃もたれや食欲不振、胃の痛みにも効果的です。その効果は市販の胃腸薬にも多く配合されるほど。胃の調子が悪いときに、温かいお茶にシナモンをひとふり、薬を飲む前に試してみてもいいかもしれません。

発汗を促し熱を下げてくれる

シナモンには発汗を促す作用があり、体から余分な熱を取ってくれるため、風邪の引き始めにも効果的です。

肝臓に悪影響!クマリンに注意

ここまでシナモンを詳しく見てきましたが、なんだか体に嬉しい効果ばかりのようですね!ぜひ、毎日の生活に取り入れていきたいところ。ですが、ここで1つご注意が。シナモンに含まれるクマリンという物質、実は肝臓障害を誘発する可能性のあることが、近年わかってきたのです。

ドイツでは既に、肝臓障害を起こさないクマリンの許容上限摂取量を、体重1キロあたり0.1gと定め、注意喚起しています。

このクマリン、カシアシナモンとセイロンシナモンで含まれる量にかなり違いがあります。

  • セイロンシナモン・・・平均13.7ppm
  • カシアシナモン・・・・平均3257.5ppm

(1ppmはシナモン1キログラムからクマリン1mgを検出すること)

産地によっても差があるそうですが、かなり違うことがわかりますね。

シナモンの効果を期待して日常的に摂取するのであれば、量に注意する、原材料を確認してセイロンシナモンを選ぶ、などの工夫をするといいかもしれません。

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毎日の食事にシナモンを取り入れよう


ではそのシナモン、具体的には1日にどのくらいの量を摂ればいいのでしょうか。

1日に摂ってもいい量はどれくらい?

ドイツで推奨されている許容上限摂取量に照らし合わせると、平均値からの計算になりますが、セイロンシナモンで364.6g、カシアシナモンで1.5gになります(体重50kgの成人の場合)

セイロンシナモンの上限は現実的ではないですね。ですがカシアシナモンだと大体小さじ1.5杯くらいお茶に入れて1日に何度も飲むと、オーバーしてしまうかも

シナモンでシミが消える!?のところでも書いたように、毛細血管を強くする効果は、小さじ半分程度でも充分。摂りすぎには気をつけて、うれしい効果だけ、上手に取り入れたいですね!

おすすめレシピ

シナモンと言えばシナモンロール!という方も多いのではないでしょうか。甘い香りとふわふわのパンがおいしいですよね。アップルパイに、クッキーに、お菓子との相性はもうご存知の通り。ですが、毎日となるとかなりの手間になってしまいます。ここではもっとお手軽にシナモンの効果を取り入れられるレシピをご紹介します。

いつものドリンクにちょい足し!

コーヒーや紅茶、ココアの仕上げにパウダーを振ってスティックがあれば、マドラー代わりにかき混ぜるだけで、一気に甘くスパイシーな香りが漂う本格的なカフェ風ドリンクになります。牛乳との相性もいいので、カフェオレやミルクティーにもおススメのアレンジです。

蜂蜜を入れたホットワインに加えるのもオススメ!寒い夜に、身も心も温まる、おいしいカクテルになりますよ。


朝食の定番にちょい足し

朝食のバタートーストにシナモンと蜂蜜を。甘い香りがバターに溶けて、シナモンロールを思わせるスイーツトーストに。バナナのスライスをのっけてもおいしくいただけます。

また、ヨーグルトにちょい足しするのもオススメ。時間が無い時でも、乳酸菌とダブルの効果で、おいしくヘルシーな朝食を摂ることができますよ。


お料理の隠し味に

カレーや炒め物の隠し味に少量加えてみて。深みが増していつもとひと味違う仕上がりに。変わったところでは、チキンソテーやナポリタンの隠し味にも。独特な香りと辛味が、意外なほど大人の味わいと深みを演出してくれます。

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まとめ

いかがでしたか?

この記事をまとめると

  • 紀元前から薬としても珍重されてきた“スパイスの王様”、それがシナモン
  • 毛細血管を修復してくれるシナモン、シワやシミなどの肌悩みにも効果的!
  • 肝臓障害をもたらす成分に注意!量を守って上手に取り入れよう

甘い香りを楽しみながら血行を良くしてくれ、尚且つお肌のアンチエイジングにも効果があるだなんて、うれしいですよね。朝の目覚めのひとときに、夜のリラックスタイムに、ぜひ体の中から温まって、あともう少し続く寒い時期を乗り越えられてくださいね!