おせち料理の黒豆の横に添えてある、 赤くてウネウネと巻貝のようなもの を見たことはありますか?「毎年決まって食べるよ」という方もいれば、「見たことはあるけど食べたことはない」「知らない」と、同じ日本でも意見が違いと思います。
そう、毎年お馴染みの方は驚くかもしれませんが、巻貝のようなちょろぎは、地方によってはおせち料理に入っていないのです。
ちょろぎがなんなのかわからない方のために、 ちょろぎについて調べてみました 。
- ちょろぎとは?
- おせち料理に入っている理由
- ちょろぎが入っていない地域もある
- ちょろぎの生産事情
今回こちらについてご紹介します。
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目次
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ちょろぎとは?
物珍しい形をしたちょろぎは、シャキシャキとした食感で一度食べたらお箸が止まらなくなる美味しさです。中国産のシソ科の植物で、食べている部分は茎の部分になります。
中国では、昔から薬膳食材として知られていて、風邪をひいたときに食べたり、怪我をした時に患部に塗ったりして活用されています。
江戸時代に日本に伝わったと言われ、今では岩手県釜石市の特産物となっています。
おせち料理の定番
おせち料理の名脇役 として彩りを与えてくれるちょろぎ。黒豆の側が定位置です。ちょろぎの収穫時期は、12月ごろで寒くなってきて土の上で葉っぱが枯れ始めた頃に、土から掘り起こすのがいいのだそう。ちょうどおせちを作る時期に収穫されるのです。おせちに入っているちょろぎは赤い色をしていますが、元々は白く、 白ければ白いほど新鮮 だと言われています。
おせち料理では、梅酢やシソ酢につけて赤い色にしています。さっぱりした味が、食べ過ぎてしまうお正月の箸休めにちょうどいいです。
おせちにちょろぎが入っている意味
ちょろぎを漢字にすると、 「長老木」「長老喜」「長老貴」「千代呂木」 と書きます。この漢字から、長寿に縁起がいいとして、お祝い事やお正月に添えられるようになりました。
ちなみに、黒豆と一緒に添えられる理由は、まめに働くという意味のある黒豆と合わせて 「健康でまめに働けるように」 という願うが込められているのだそうです。
地域によってはおせち料理に入らない?
昔は、日本各地で栽培されていたそうですが、手作業ということもあり手間がかかるという理由から、栽培する農家さんが減ってしまい、一部の地域だけで食べられているようです。
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ちょろぎが食べられている地域
では、 ちょろぎの生産地 はどこなのでしょうか。実際に、ちょろぎというもの自体知らないという地域もあるかと思います。その地域や、 日本での生産状況 を調べました。
関西ではいれない?
もともと、ちょろぎを生産していたのが東北地方ということもあり、ちょろぎをおせちに入れていたのは関東の西の方だけでした。ですが、関西全ての地域がちょろぎを入れないというわけでもなく、今では関西でもちょろぎを生産している地域もあります。
それでも、ちょろぎの 生産量は非常に少なく 、関西よりも西の方では、ちょろぎと言ってもなんのことか分からないという人も少なくありません。
日本での生産量
とは言っても、実は全国各地で生産はされています。主な生産地は、大分県竹田市や広島県、福富町、岡山県。岩手県、福島県などで、現在は 全国で増産や特産化を進めています 。
大量生産に向かずに一度、生産者が減りましたが、家庭菜園に最適でほとんど手間が必要なく収穫できるという特徴もあります。
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ちょろぎの食べ方・レシピ
おせちの定番となると、中国や日本の食べ物と思われがちですが、実はフランスやヨーロッパでも栽培されていて、 海外の方がよく食べられている程 です。
サラダにしたり、ソテーしたりとレパートリーも日本よりも多いようです。さらに、可愛らしい見た目ですが、咳止めに聞くなど、 薬膳に使われるほど多数の優れた効能の持ち主 。ちょろぎを見つけたら、ぜひ料理に使ってみてください。
ちょろぎの梅酢漬け
おせち料理の名脇役であるちょろぎの甘酢漬けは、しっかりと塩漬けした後に、さらに梅酢をしっかりと漬けて食べるもの。シャキシャキとスッキリした味わいは、止まらない美味しさです。
ちょろぎの素揚げ
シャキシャキ食感の梅酢づけとうって変わり、ちょろぎは揚げるとホクホクした食感になります。そのまま揚げてもいいですし、梅酢づけを揚げると紅生姜の天ぷらのようになります。
色々な味付けで楽しめそうです。
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まとめ
この記事をまとめると
- ちょろぎは中国産のシソ科の植物
- ちょろぎの梅酢づけは、おせち料理の名脇役
- ちょろぎの感じが長寿に縁起が良くおせちに入れられるようになった
- 黒豆に添えられるのは、「健康でまめに働けるように」
- 生産者が減ってしまい、食べない地域もある
- 現在は増産、特産化を進めている
- フランスやヨーロッパでは日本よりも食べられている
- 薬膳に使われるほどの効能がある
いかがでしたか。ちょろぎを知っている人も、知らなかった人も、ちょろぎについて今まで以上に知ることができたのではないでしょうか。限られた地域だけの食材は、特別に感じられます。
生産地の方は、ちょろぎを自慢に思い、それ以外の地域の方は、食べられる地域のみで食べる特別なものとして、食べ物を大切に思うことが今必要なことではないかと思います。
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