あなたは「ちくわぶ」と聞いて、すぐに姿形をイメージ出来ますか?もしかすると「ちくわぶ」について見たことも聞いたこともないかも知れませんね。でもそれは仕方のないこと。何故なら「ちくわぶ」は日本全国で食べられている有名な食べ物ではないためです。
- ちくわぶってどういう食べ物?
- ちくわぶって美味しいの?
- ちくわぶってどうやって食べる?
- ちくわぶはどこで食べられる?
今回はこちらについて解説します。
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目次
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ちくわぶとはどんな食べ物?
まずはちくわぶについて解説します。ちくわぶは関東ではよく見る機会があるものの、関西ではまだまだ知名度の低い食材です。ちくわぶを語るうえで、よく言われるのが「ちくわ」との違いです。語感は似ているものの以下の解説を読むとちくわぶと「ちくわ」が全く異なるものであることが判りますよ。
原料
ちくわぶの原料は、ずばり「小麦粉」です。この時点でちくわぶが「ちくわ」と異なることが判ります。小麦粉を水で何度も練り上げてコシを出しギザギザとした円筒状に固めたものをちくわぶと呼んでいます。
食感
ちくわぶの食感は、プルプルとしながらもモチモチと噛み応えのあるものです。ちくわぶの食感に似た食べ物は他には「すいとん」などが近いものになります。他にあまり類を見ないその食感は、ちくわぶ好きを魅了し続けています。
発祥
ちくわぶは漢字では「竹輪麩」とも書き、その名の通り「ちくわ」のような見た目を持つ「麩」という意味を込めて付けられています。しかし、その一方でちくわぶ発祥の歴史は、実は明確になっていませんが、有力な説としては以下の2つが挙げられます。
- ちくわぶと外観がそっくりな「白竹輪」を模して造られた説
- 関東大震災の後、炊き出しで関東出汁(いわゆるおでん)がふるまわれる際、西日本の定番であった京生麩が作れなかったため、小麦粉で代用した説
どちらも決定的な説ではなく、ちくわぶの発祥については令和になった現在も謎に包まれています。このように発祥は不明ながらちくわぶは現在も、主に関東においておでんの具として活躍しています。
きりたんぽとの違い
ちくわぶと比較されやすいのが、お米を使って作る秋田名物のきりたんぽです。大きな違いは原料が異なる点です。
食品名 | 原料名 |
ちくわぶ | 小麦粉 |
きりたんぽ | 米 |
きりたんぽは焚いたお米を棒に巻きつけて作るため、食感は固い焼きおにぎりが少しふやけたような食感が魅力です。
すいとんとの違い
それでは「すいとん」と比較した場合はどうでしょうか。
食品名 | 原料名 |
ちくわぶ | 小麦粉 |
すいとん | 小麦粉 |
どちらも同じ小麦を使用しており、練り込んで作るという部分も同じです。ただし、食感を比較するとすいとんの方が練りが少ないため、柔らかい印象があります。一方でちくわぶは、しっかりと煮ても煮崩れしないほど固く練り上げられているという特徴があります。
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ちくわぶはまずい?おいしい?
ちくわぶを美味しいと感じるか、まずいと感じるかは個人の好みによるところが非常に大きいです。しかしながら、ちくわぶを「まずい」と思う人は概ね同じような感想を抱いています。
まずいと言われる理由
最も多い理由は、ちくわぶを「ちくわの一種」と考えて食べているためそのギャップからまずいと感じる場合です。魚介練り製品であるとちくわと比較してしまうと、味も食感も全く異なるため「まずい」と感じるのは仕方がないことかも知れません。
二つ目の理由は、独特の食感が口に合わないからというものです。ものによっては少し粉っぽさが残るちくぶわの食感が苦手だという人は多いです。
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ちくわぶはそのまま食べられる?
結論からいうと、ちくわぶをそのまま食べることは可能です。ちくわぶは製造工程において、小麦粉と水をよく練り込んで固めた食品です。市販のちくわぶは出荷前にパウチ加工するとともに、レトルト殺菌を行っているため開封した状態でも食べることは可能です。しかし、小麦に含まれるデンプンは鍋などに入れることで柔らかくなり消化効果が高まる特徴があります。
このことから、生の状態で食べてもお腹を壊す可能性があるうえに、ちくわぶ自体に味が全くついていないため単純に美味しくありません。
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ちくわぶは関西で嫌い・食べない人が多い?
ちくわぶが食べたくなった場合は関東に行くと良いでしょう。何故ならちくわぶは関東ローカルな食べ物としてよく知られており、関西方面ではまだまだその存在すら知らないという方も多い食材です。ちくわぶのメインとなる食べ方はおでんの具として煮込むことですがなぜ関西ではちくわぶを食べないのでしょうか。
おでんにない理由は出汁の違い
関西のおでんにちくわぶが使われていない理由はズバリ出汁の違いです。関東では、濃く味付けされたおでんの出汁でちくわぶを煮ることで芯までしっかりと味が付きます。
それと比べると、関西の出汁は薄味でありちくわぶの芯まで味が浸透しないため関西ではちくわぶがおでんの具として使用されていないのではないかと言われています。
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まとめ
この記事をまとめると
- ちくわぶはちくわの一種ではなく、小麦粉を練って固めたもの
- 関東ではある程度名前が知られているものの関西ではまだまだ知名度が低い
- 発祥は謎に包まれているものの、竹輪を模して作られた麩であると言われている
- ちくわぶ自体に味はなく、しっかりと煮込んで味を沁み込ませるのが美味しく食べるコツ
いかがだったでしょうか。ちくわぶは、知る人ぞ知る食材ではあるものの独特の食感はクセになる人も多いです。これから本格的に寒くなり、おでんの美味しい季節になります。いつもの具に1品、ちくわぶを追加してみてはいかがでしょうか?
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
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