今年に入ってから相次ぐ値上げラッシュ。原油価格の影響は野菜の値段にまで及び、日々家計と向き合う皆様にも、頭が痛いことと思います。そんな中、比較的値段が安定していて、どんな料理にも合わせやすいキャベツは、まさにお助け食材!
ですが特売のキャベツ、ついつい丸ごと買ってしまったけれど中々食べ切れない、なんてことも。傷んでしまったキャベツ、もし食べてしまったらどうなるのでしょうか。そこで今回は、
- キャベツってどんな野菜?
- キャベツの特徴と違い
- キャベツは腐るとどうなるの?
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目次
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キャベツってどんな野菜?
付け合せにしても良し、メイン食材にしても良し。さらにはスープやお漬物と、様々なアレンジが効く万能野菜、キャベツ。まずはキャベツがどんな野菜なのか、改めてご紹介しましょう。
キャベツの原産地はどこ?
キャベツの原産地はヨーロッパの地中海や大西洋沿岸、ギリシャやイタリアの辺りと言われています。
その歴史はなんと紀元前まで遡り、栽培の記録が残っているのだとか。元々は野生種の葉キャベツで、現在のような結球したキャベツが作られたのは、紀元初期のイタリアが初めなのだそうです。
胃腸に優しいことでもおなじみのキャベツ、古代ギリシャやローマでも、お腹の調子を整えてくれる薬草のような扱われ方をしていたそう。当時の人は、経験的にキャベツの効果を知っていたのかもしれませんね。
日本にはいつ入ってきたのか
日本にキャベツが入ってきたのは江戸時代、当時はおらんだなと呼ばれ、すぐに普及することはありませんでした。 人気のきっかけとなったのは明治の中頃。銀座の洋食店がカツレツに生のキャベツの千切りを添えたところ、大好評を博した そうです。
その後、戦後の洋食ブームに乗って、一気に日本全国へ普及。1980年代には大根と並んで一躍生産量の上位に躍り出ました。
キャベツの旬は1年に3回?
実はキャベツには、春、夏、冬と3回の旬があります。これはキャベツの栽培温度によるもの。もともと涼しい環境を好むキャベツは、夏場の暑い時期の栽培が難しかったため、気温に適応するための品種改良が行われました。
さらに 日本全国で、リレー方式に産地を移すことで、年間を通して安定した供給を可能 にしたのです。
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キャベツの特徴の違い
旬の時期が違うと、味や食感にも変化が。それぞれの特徴について見ていきましょう。
春キャベツ
春野菜と言えば、キャベツを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。 4月~6月にかけて最盛期を迎える春キャベツは、みずみずしくて柔らかいのが特徴。
甘みも強く、生のままでサラダにしたり、漬物にしたりと、サクサクとした食感とやさしい味わいを楽しむのがおすすめ です。
夏キャベツ
7月から10月に旬を迎える夏キャベツ 、高原キャベツというと、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。もとは冬キャベツを改良したもので、 春キャベツと冬キャベツのちょうど中間のような特徴 を持ちます。葉は比較的厚みがありますが、やわらかさと瑞々しさも併せ持つ夏キャベツは、生でも火を通してもおいしく いただけます。
冬キャベツ
11月~3月頃にかけてが最もおいしい冬キャベツ。しっかりと詰まって厚みと硬さがあるのが特徴 です。 火を通しても葉が破れにくく、ロールキャベツや炒め物などに用いるのがおすすめ!加熱することで甘み が出て、よりおいしくいただけます。春キャベツ | 夏キャベツ | 冬キャベツ |
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キャベツは腐るとどうなるの?
丸ごと買って置いておいたキャベツ、葉っぱをめくると変色してしまっていた!なんてご経験はありませんか?キャベツのレッドラインは?腐ったらどうなるのでしょうか。
腐っているかどうかはどう判断する?
キャベツが腐ると、見た目やにおいに次のような変化が表れます。
【見た目】
- 黒や茶色に変色している
- 芯が黒ずんでいる
- 葉が溶けたように水っぽくなっている
【におい】
- 酸っぱいような臭いがする
- アンモニアのような腐敗臭がある
【触感】
- 柔らかくスポンジのような感じがある
- 水気が出てぬめりがある
- 粘つくような感じがある
- 糸を引いている
腐ったキャベツを食べるとどうなる?
腐ったキャベツには、健康に害を及ぼす菌や成分が増殖している恐れがあります。誤って食べてしまった場合、下痢や腹痛、嘔吐などの症状が出ることも。特にこれから温度や湿度が上がってくると、傷みも早くなってしまいます。食べる前に異変が生じてないか、よくチェックしてから調理するようにしましょう。
腐ったキャベツを食べて、もし体調を崩してしまったら、まずは安静に。下痢や嘔吐は脱水の原因となることもありますので、気をつけて水分を補給するようにしてください。体への吸収が早いイオン飲料やスポーツドリンクがおすすめです。
症状がひどく、自力で水分が摂れない、ぐったりとしている、高熱が出ている、といった場合は、診察時間外であっても医療機関を受診してください。
キャベツの保存方法
キャベツを保存する際は、乾燥と温度に気をつけてあげましょう。
【丸ごと保存】
キャベツは芯から水分が抜けてしまいます。丸ごとのキャベツを買ったら、すぐに芯をくり抜いて水で濡らしたキッチンペーパーを詰めておきましょう。さらにキッチンペーパーや新聞紙で包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の冷蔵室で保存するのがおすすめです。
スペースが無ければ野菜室でも構いませんが、保存期間が短くなるので要注意!詰めたキッチンペーパーは、2、3日ごとに交換してあげてください。 保存の目安は冷蔵室で2~3週間 です。
【半割りや1/4で保存】
半割りや四つ割りのキャベツは、芯の部分を取り除き、濡らしたキッチンペーパーや新聞紙で包みます。そのままポリ袋に入れて冷蔵室で保存しましょう。このとき、切り口を下にしてあげるとより乾燥を防ぐことができます。 1週間を目安に使い切る ようにしましょう。
【千切りやざく切りは冷凍庫で!】
千切りやざく切りにしたキャベツは傷みやすいので、冷凍保存がおすすめです。切ったキャベツの水気を拭き取り、ジップロックに入れて冷凍庫へ。凍ったまま料理に使えるので便利です。
冷凍したキャベツは生食には向きません。火を通すか、さっとゆでて和え物などに。 保存の目安はおよそ1カ月 です。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- ヨーロッパ原産のキャベツ、日本には江戸時代に伝来!明治の中頃、洋食の付け合わせとして一大ブームに!今や国内生産量も大根に次ぐトップクラス!
- 1年を通して流通するキャベツ、実は品種改良と産地を分けることで安定した流通が可能に!春、夏、冬と3回旬を迎える!
- 柔らかくて瑞々しい春キャベツは生食に!ぎゅっと詰まった冬キャベツは加熱で甘味がぐっとアップ!夏キャベツはどちらにも合う万能性!季節ごとに違う味わいを楽しんで
- 乾燥と高温に弱いキャベツ、保存は芯を除いて冷蔵庫で!カット済みのものは冷凍保存がおすすめ!
和洋中、どんな調理法や味付けにも合って、メインから付け合わせ、副菜にもスープにも使えるキャベツは食卓に欠かせません。買うならやっぱり丸ごとがお得!冷凍しておけるとなると、特売キャベツが使い切れない!なんてお悩みもぐっと減りますよね。皆様もぜひ、キャベツを上手に活用して、値上げラッシュを一緒に乗り切りましょう!
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